imoribori

Kanazawa-Castle*10
(Imoribori)

復元されるまではテニスコートだった「いもり堀」

2002年(平成14年)に放送されたNHK大河ドラマ『利家とまつ』。

終戦直後から金沢大学のキャンパスとなっていた金沢城は、大河ドラマの放送に合わせるかのように藩政期の姿が甦りました。

2001年に菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓が復元されたのを皮切りに、2015年までに河北門、橋爪門二の門、玉泉院丸庭園が復元されていきました。

そして、2010年に復元されたのが「いもり堀」です。このお堀は正式には漢字で「宮守堀」と書くのですが、復元された後はひらがなで表記されています。

春には色とりどりの花がお堀沿いを彩ります

春には色とりどりの花がお堀沿いを彩ります

藩政期の金沢城にあった「百間堀」「白鳥堀」「大手堀」「いもり堀」の4つのお堀の中で、明治時代から今日まで一度も埋め立てられることがなかったのは大手堀のみで、百間堀はお堀通りという名称で金沢の幹線道路のひとつとなり、白鳥堀は白鳥路というアート作品が並ぶ遊歩道となりました。

いもり堀が埋め立てられたのは1907年(明治40年)のことです。石川県のホームページによると、本丸の高石垣が崩壊したことによって埋め立てられたのだそうです。

その後、いもり堀があった場所は、1947年(昭和22年)に行なわれた第2回国民体育大会のテニス会場となり、1998年(平成10年)まで兼六園コートという名称で一般に開放されていました。

私は高校時代にテニス部に所属しており、兼六園コートでよく練習しましたが、当時はクレーコートが12面ほどあったと記憶しています。

この場所にテニスコートがありました

この場所にテニスコートがありました

お堀沿いに設けられた「石垣回廊」と「薪の丸コース」

テニスコートから復元された「いもり堀」は晴れた日には絶好のお散歩コースです。お堀の周囲には色とりどりの花々が植えられ、お堀と石垣の間には緑の芝生が続きます。少し歩き疲れて足の裏が痛くなっている方には、芝生のクッションが快適に感じられることでしょう。

いもり堀と金沢城の石垣の間には「石垣回廊」と名付けられたスペースがあり、金沢城で使用されている石垣が屋外展示されています。

金沢城の石垣は時代によって様々な石が使用され、石垣を積み上げる方式も移り変わってきましたが、このスペースでは色々な種類の石垣が並べられ、それぞれの石垣に関する説明板が置かれています。

城壁の石が展示されている「石垣回廊」

城壁の石が展示されている「石垣回廊」

また、石垣回廊からは「薪の丸コース」の名付けられた散策コースへの入口があります。

この散策コースは、かつて金沢城内に設けられた「薪の丸(たきぎのまる)」から入城するルートで、石垣に設けられた階段を上り、石垣に沿って雑木林へと入って行きます。

「薪の丸」は金沢の中心街が一望できる穴場的な眺望スポットです。また、玉泉院丸庭園へと続く散策路は、木々に囲まれた自然の中で、どこに通じているのか分からない道を行くのが大好きという方にとっては、楽しい散策路だと思います。

兼六園に最も近いところに設けられている「鯉喉櫓台(りこうやぐらだい)」と呼ばれる展望台も絶好の眺望スポットです。

この櫓台は長年にわたる発掘作業によって復元されたもので、展望台からは「いもり堀」とともに「しいのき緑地」「しいのき迎賓館」が一望できる他、香林坊のビル街を見渡すことができます。

薪の丸コースからの眺め

薪の丸コースからの眺め

兼六園と金沢21世紀美術館はすぐ近くです

いもり堀は金沢城公園の入場口の中では「玉泉院丸口」のすぐ近くに位置しています。また、いもり堀から玉泉院丸口を過ぎて道なりに行くと左手に尾山神社の東参道があります。

この他、いもり堀からは兼六園金沢21世紀美術館へも至近距離です。

さて、「いもり堀」から「しいのき緑地」にかけてのエリアは地理的にエアポケットになっているようで、平日の昼間は人通りも少なく閑散としています。逆の見方をすれば、人の多いところを歩くのに疲れたという方には最高のお散歩コースです。

鯉喉櫓台からの眺め

鯉喉櫓台からの眺め

金沢城公園ホームページ(いもり堀)


重要文化財 | 菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓 | 三御門二の丸・三の丸 | 本丸跡 | 鶴の丸 | 玉泉院丸庭園 | 大手堀 | 黒門前緑地 | いもり堀 | 白鳥路


金沢城公園への行き方

金沢駅から | 近江町市場から | 兼六園から | 金沢21世紀美術館から | ひがし茶屋街から | 主計町茶屋街から | 長町武家屋敷跡から


金沢城公園の周辺にある「観光してみたいかも」スポット

尾山神社 | 尾崎神社 | 寺島蔵人邸


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地図の真ん中にある細長い水辺が「いもり堀」です

金沢城公園で21世紀に復元された藩政期の姿