金沢のお散歩コース#3
金沢城公園の周囲の道はお堀通りと名付けられ、木々の緑と水辺に恵まれた絶好のお散歩コースです。このページでご紹介する大手堀もそのひとつです。
江戸時代の金沢城には大手堀、いもり堀、百閒堀、白鳥堀というお堀が城を守っていました。そして、明治時代を迎えると金沢城の周りのお堀が次々に埋め立てられ、道路やテニスコートへと姿を変えていきました。
そのような時代の流れの中で、大手堀だけは一度も埋め立てられることなく今日に至っています。
インターネットで調べてみると、明治40年に石川県の地元紙で大手堀が埋め立てられるというニュースが報じられたそうですが、幸いにも水が抜かれることはなく江戸時代の景観がそのまま残されました。
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江戸時代には大手堀が正面でした
大手堀は「大手門」と「黒門」を結ぶお堀です。現在の金沢城公園は、兼六園と直結する石川門が正面のような位置づけとなりましたが、藩政期の頃は、正門の大手門が面する大手堀が金沢城のメインサイドでした。
綺麗に整備された遊歩道に隣接して水辺と城壁があり、城内の木々がお堀の上に張り出しています。晴れた日には水辺に陽光が映えて最高の景観です。
遊歩道には格子戸をイメージさせるお洒落な電話ボックスがあります。今では公衆電話を利用する人はいなくなりましたが、大手堀の風景におけるアクセントとなっています。
大手堀は人気ドラマのロケ地
また、より身近に水辺を眺めることができる眺望スペースがある他、遊歩道に用意されているベンチに座って、ゆっくりと景観を楽しむことができます。
黒門を出てすぐのところには、「金澤屋珈琲店」というレトロな雰囲気を醸し出しているカフェがあります。ドラマ『99.9』のロケ地になった喫茶店で、金沢でも有数のカフェチェーンの本店です。
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金沢の大手町は住宅街
大手堀と隣接している街が大手町です。
東京で大手町と言えば全国的に知られるビジネス街ですが、金沢の大手町はビジネス街と住宅街が融合しているエリアで、オフィスビル、マンション、民家が隣合わせに建っています。
ひがし茶屋街は徒歩圏内
直木賞作家の唯川恵さんのファンの方でしたら、彼女の故郷の金沢が舞台となった『夜明け前に会いたい』をお読みになっているかもしれませんね。
小説では、主人公の希和子が銀行を退職し広告制作会社に再就職をしましたが、オフィスが大手堀の前にあるという設定でした。まさにこのページでご紹介している道です。
作品の中では初出勤の朝に、ひがし茶屋街の端に住んでいる希和子が会社まで歩いていく時に、20分もあれば充分だろうと目星をつけて自宅を出ています。実際の所要時間もそのくらいです。
また、近江町市場へは、ひがし茶屋街よりも短い所要時間で到着します。
大手堀の周辺スポット
金沢は都市型テーマパーク!
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大手堀は午後になると暗く写ります
ひがし茶屋街と大手堀を歩いて移動される場合には、その途中にある寺島蔵人邸に立ち寄られるのもお薦めです。
ここは藩政期に中級武士として活躍した寺島蔵人の屋敷がそのままの形で残されているもので、抹茶を飲みながら、ゆっくりと庭園を眺めていると心が癒されてきます。
余談ですが、大手堀は金沢城の北に位置していることから、午後になると水辺や遊歩道に影が掛かってきます。写真にこだわりをお持ちの方は影の位置を考慮して訪れるといいでしょう。
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大手堀の周辺スポット
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❶金沢城公園 | ❷兼六園 | ❸白鳥路 | ❹寺島蔵人邸 | ❺尾張町 | ❻黒門前緑地 | ❼尾崎神社 | ❽近江町市場
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素顔の金沢がある市民エリア
お散歩コース -19選-
金沢城のお堀は美しいお散歩コース
・百間堀-金沢城と兼六園の境界にあたる緑の散歩道
・白鳥路-金沢城に隣接する並木道は屋外美術館
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・いもり堀-金沢城公園で復元された第2のお堀
・黒門前緑地-通り抜けるミニ緑地は豪姫の住居跡
兼六園と21美の周辺は緑のオアシス
・いしかわ四高記念公園-赤レンガの校舎と木々の緑
・しいのき迎賓館-旧県庁の趣きを残す憩いの場
・アメリカ楓通り-金沢城公園と21美を結ぶ並木道
・広坂-中心街から緑のオアシスへの誘導路
・本多の森-緑のオアシスは森の都の文化エリア
・時が止まる散歩道「美術の小径」と「緑の小径」
文学にゆかりの散歩みち
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・秋聲のみち-浅野川大橋から秋声記念館への並木道
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ちょっと歩いてみたくなるストリート
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繁華街 -4選-
郊外のスポット -4選-
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