Kanazawa Port, Ohno, Kanaiwa
(Suburbs vol.1

藩政期から港町として栄えた金石と大野

全国の海岸線を有する県には、そのエリアを代表する港町があります。金沢の近海では、金石と大野が代表的な港町です。

中でも金石(かないわ)は、藩政期には宮腰(みやのこし)と呼ばれ、北前船の寄港地として藩の財政に重要な役割を担っていました。

陸揚げされた荷物を運ぶため、宮腰から金沢城に向かって金石街道が一直線に敷かれ、西内惣構(にしうちそうがまえ)というお堀の先に “近江町市場” という名の魚市場が設けられました。

現在も、金石の漁港から近江町市場に向かって金石街道が伸びています。

金沢港

金石エリアの新名所・金沢海みらい図書館

金石では銭屋五兵衛記念館と金沢海みらい図書館が観光スポットです。

まず、銭屋五兵衛記念館は、1800年代の前半に北前船の豪商として名をはせた銭屋五兵衛を記念したミュージアムで、館内には北前船の大きな模型が展示されている他、「銭五シアター」では銭屋五兵衛の生涯を紹介しています。

この記念館に行かれる方は、隣接する大野湊緑地公園と大野湊神社をお散歩されるのもお奨めです。

大野湊緑地公園と銭屋五兵衛記念館

次に、金石から少し内陸に入ったところにある撮影スポットが、2011年にオープンした金沢海みらい図書館です。

米国の旅行ガイド・フォダーズで「世界の魅力的な図書館ベスト20」に選ばれた図書館で、白壁に無数の丸い穴が開いている個性的な外観がセールスポイントです。近年は、金沢旅行の思い出としてSNSで紹介される機会が増えています。

金沢海みらい図書館は、外観は自由に撮影できますが、館内での写真撮影を希望される場合は施設撮影申請書の提出が必要となります。

休館日は毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は開館)で、開館時間は平日が午前10時から午後7時、土・日・祝日は午前10時から午後5時です。

海みらい図書館は、金石・大野エリアでは中心街から一番近い位置になりますので、時間のない方は海みらい図書館だけを撮影して中心街に戻られるのもいいでしょう。

芸術的なアングルで撮影したくなる「海みらい図書館」

金沢港のある大野は醤油の五大産地のひとつ

日本海に注ぎ込む大野川の河口に位置する大野は、千葉県の野田と銚子、兵庫県の龍野、香川県の小豆島とともに、醤油の五大産地の一つに数えられています。街を歩いていると醤油の香りが漂ってきます。

また、大野川にかかる大野新橋、みなと橋、大野大橋の3つの橋は、港町・大野を象徴する景観となっています。

大野新橋を渡ってすぐ左手にあるのが、ヤマト醤油味噌が運営している「ヤマト糀パーク」です。ここは製造工場の敷地内に整備されている醤油のテーマパークで、無料で見学することができます。

風情を感じる路地は絶好の撮影スポットです。また、醤油ソフトクリームや、手が綺麗になる糀手湯などを体験されるのもいいでしょう。

ヤマト糀パーク

また、ヤマト糀パークを見学した後は、右手に金沢港を眺めながら「大野からくり記念館」までお散歩されるのもお奨めです。

大野からくり記念館は、幕末の科学技術者として名高い大野弁吉を記念したミュージアムで、館内には大野弁吉のゆかりの品を展示している他、からくりパズル体験などの “キテレツ” な装置を楽しむことができます。

木の温もりを感じる北前船をイメージした外観は、建築デザインに興味のある方にとっては最高の被写体です。

大野からくり記念館

現在の金沢港は大野に位置しています。運が良ければ、金沢港に停泊中の豪華客船をカメラに収めることができますので、写真が趣味という方は豪華客船の来航日に合わせて金沢旅行の予定を組まれてはいかがでしょうか。

また、金沢港の手前にある「金沢港いきいき魚市」は、近江町市場よりも値段が安いと評判の市場です。品揃えが豊富な午前中に行かれることをお奨めします。

金沢港いきいき魚市

金石と大野へは北鉄バスをご利用ください

金石と大野へは、北鉄バスの「中橋」か「武蔵ヶ辻・近江町市場」の停留所を利用します。

中橋停留所は、金沢駅から石川県立音楽堂の方向に徒歩5分ほど行ったJRの高架下に位置しています。乗車するバスは「金石」「大野」「大野港」行きで、大野へは金石を経由して行くことになります。

中心街からは海みらい図書館が最も近く、中橋から20分ほどで「金沢海みらい図書館前」に到着します。その2つ先が銭屋五兵衛記念館への最寄りのバス停「西警察署前」です。

大野と大野港は終点になりますので、バスを降りる時に運転手さんに行き方を尋ねるのもいいでしょう。

みなと橋から大野大橋を臨む

金沢の郊外の観光スポット