アメリカ楓通り-金沢城公園と21美を結ぶ並木道

金沢のお散歩コース#8

城下町・金沢の中心部には緑に恵まれたお散歩コースが多くあります。

金沢城公園の周囲には、百間堀、白鳥路、大手堀、いもり堀で構成される “お堀通り” という全長2.2kmの周回道路が整備され、兼六園と並行して上る広坂の先には “本多の森” と呼ばれる緑のオアシスが広がっています。

また、藩政期の面影を残す兼六園・金沢城公園と、金沢で一番の繁華街である香林坊との間には、しいのき緑地、いしかわ四高記念公園といった緑地が設けられ、金沢の人たちの憩いの場となっています。

このページでご紹介するのは、しいのき緑地と四高記念公園の間を走る「アメリカ楓(ふう)通り」と名付けられた綺麗な並木道です。

新緑のアメリカ楓通り




金沢城公園と21美を結ぶ並木道

「楓=カエデ」と書いて「ふう」と読みます。私は植物のことについては全くの無知ですので最初は当て字かなと思っていたのですが、少し調べてみると植物学の世界では「楓」という字を「ふう」と読むのだそうです。

アメリカ楓通りは、金沢城公園の玉泉院丸口と、金沢21世紀美術館の市役所口を結ぶ全長約200mの直線道路で、季節によって色合いを変えるアメリカ楓が洗練された雰囲気を醸し出しています。

冬枯れの季節が終わると新緑の季節となり、真夏には木々の葉が陽光を遮ってくれます。そして、秋が深まるにつれて、緑に彩られていた通りが真っ赤に変わっていきます。

秋になると真っ赤に染まります

行程はオーダーメイドです
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ゆっくりと歩きたいカップルにお奨め

アメリカ楓通りは金沢の中心に位置し、すぐ近くに兼六園金沢21世紀美術館金沢城公園という来場者の多い観光地があるにも関わらず、人通りがほとんどありません。

と言いますのは、多くの観光客の方は金沢城公園→兼六園→21美か、21美→兼六園→金沢城公園というルートで見学していきますので、この通りがエアポケットのような感じになっているのです。

このことから、綺麗な並木道を独り占めしているような感覚で歩くことができます。

絶好の撮影スポットです

アメリカ楓通りはお散歩やカメラが趣味という方にとっては最高のスポットで、特にカップルで金沢の街を歩きたいとお考えの方は、彼女をモデルに素晴らしい写真が撮れるのではないかと思います。

車の通行量もそれほど多くありません。綺麗な並木道では車が多いと興ざめしてしまいますが、この通りでは通り過ぎる車も並木道の景観のひとつとなっています。

余談ですが、通りに「アメリカ楓通り」の表示が見当たらないことから、アメリカ楓通りという名称は地元でもあまり浸透していません。

金沢の人たちにおいては、旧制四高の赤レンガ校舎と、旧県庁舎のしいのき迎賓館との間にある綺麗な並木道は知っているけれど、その並木道にアメリカ楓通りという名前が付いていることを知らない人が結構います。

真夏には日差しを遮ってくれます

アメリカ楓通りの周辺スポット

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藩政期と21世紀をタイムスリップ

アメリカ楓通りは、加賀百万石の栄華を彷彿とさせる金沢城公園と、現代アートが楽しい21美という正反対の性格を持つ観光名所を結んでいます。

この並木道に整備された綺麗な街路樹は、先に訪れた観光名所のイメージを忘れさせてくれます。そして、頭の中をクリアにした状態で次の観光名所へと向かわせてくれます。

まるで21世紀から藩政期へ、藩政期から21世紀へとタイムスリップする際の通り道のようです。

21世紀と藩政期を結ぶ並木道

しいのき緑地と四高記念公園

アメリカ楓通りの両サイドには金沢の人たちに親しまれている緑地があります。

まず、香林坊サイドに位置するのが「いしかわ四高記念公園」です。ここは旧制金沢四高の赤レンガ校舎の裏手に設けられた公園で、木々の間を縫うように遊歩道が敷かれ人工の滝が流れています。

後方に見えるのが旧制金沢四高の校舎です

兼六園サイドにあるのが「しいのき緑地」です。

ここは旧県庁舎の裏手に整備された芝生の広場で、兼六園の木々と金沢城公園の城壁が一望できます。休憩所が置かれていますので、歩き疲れたかなという場合には少し休まれるのもいいでしょう。

また、金沢城公園から長町武家屋敷跡へ、金沢21世紀美術館から近江町市場へ徒歩で向かわれる方は、アメリカ楓通りを歩かれるのもお奨めです。

後方に見えるのが「しいのき迎賓館」です

アメリカ楓通りの周辺スポット

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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2016年11月11日