hirosaka

Hirosaka
(Walking Spot vol.7

人通りの少ない落ち着いた雰囲気の坂道

香林坊から兼六園に向かって一直線に伸びる百万石通り(旧広坂通り)。

この通りは金沢でも有数の幹線道路で、兼六園の真弓坂口の手前にある広坂交差点からは多くの車が右折や左折をしていきます。そして、広坂交差点を直進すると上り坂になり、急に人通りや車の往来が少なくなります。

この坂道こそが、金沢で最も緑の美しいエリアのひとつ本多の森へと通じる道です。坂の名前を広坂といいます。

歴史を感じさせる「廣坂」の文字

歴史を感じさせる「廣坂」の文字

広坂の名前の由来は、道幅の広い坂道であることから名付けられました。道幅が広いと言っても左右一車線ずつしかありませんが、昔の金沢ではこの程度の道幅でも十分に広いと認識されていたわけです。

 

広坂は小立野台地の断崖を切り開いて通された緩やかな坂道です。断崖を切り開いたことから坂道の両側は緑の壁となっています。

坂の途中のカーブを抜けるとそこからは坂の上まで直線道路で、坂の上が近づくにつれて、緑に彩られたあざやかな並木道が見えてきます。そして、坂道を上り終わると本多の森という緑のオアシスへと入って行きます。

広坂を上ると本多の森が広がります

広坂を上ると本多の森が広がります

広坂別館に金沢神社。坂の上にも見どころが

広坂を上り切ったところにあるのが石川県立美術館の広坂別館です。

この建物は、1922年(大正11年)に陸軍第九師団の師団長の官舎として建設されたもので、正面玄関には馬車で乗り付けるための車寄せがあり、縦長の窓が異国情緒を漂わせています。

さらに屋根の中腹に出窓が設けられ、四角い煙突が備わっているなど、日本建築の象徴である瓦屋根に欧風のエッセンスが融合されています。

戦後は米軍将校の官舎となり、その後は金沢家庭裁判所、石川県児童会館、野鳥園、休憩館などに使用された後、2008年(平成20年)に展示用器具を導入し県立美術館の広坂別館としてオープンしました。

石川県立美術館 広坂別館

石川県立美術館 広坂別館

広坂別館に隣接して石川県文化財保存修復工房があります。この施設は年代を経るにつれて劣化していく工芸品などの文化財を修復するための工房で、2016年4月に開設されました。

午前9時30分から午後5時までの時間帯は作業の様子を見学することができます。

広坂別館の隣に位置するのが石川県立美術館の本館で、その向い側には金沢神社の鳥居が立っています。

金沢神社は金沢の受験生が合格祈願に訪れる神社で、境内には多くの絵馬が掛けられています。また、広坂沿いの鳥居から境内までの間には、金沢の地名の由来となった「金城霊沢(きんじょうれいたく)」と呼ばれる泉があります。

金沢神社

金沢神社

広坂は上るよりも下って行く方がお薦めです

当然のことながら、坂道は上るよりも下る方が楽ですが、特に広坂においては、ゆっくりと緑の谷間に向かって下って行く時は最高の景観です。

ひとつお薦めのルートは、兼六園にある7つの入場口の中でも平地に位置する真弓坂口、蓮池門口、桂坂口のいずれかから入園して、兼六園を散策しながら坂道を上り、小立野台地に位置する随身坂口から出て広坂を下るルートです。

ミュージアムめぐりがお好きな方でしたら、兼六園と直結している石川県立伝統産業工芸館や、本多の森にあるいしかわ赤レンガミュージアムを経由して広坂へと出てくるルートもあります。

坂道を下ったところにある広坂交差点を渡ると金沢21世紀美術館です。

金沢に限らず、旅先では何かと時間に追われることが多いものです。広坂を下りながら、少しだけ気ままな時間を過ごされてはいかがでしょうか。

広坂を下り切ると、左前方に金沢21世紀美術館が見えます

広坂を下り切ると、左前方に金沢21世紀美術館が見えます

「広坂」交差点から「出羽町」交差点までが広坂と呼ばれる坂道です

石川県立美術館ホームページ | 金沢神社ホームページ


広坂の近くにある「お立ち寄り」スポット

兼六園 | 金沢神社 | 石川県立美術館 | いしかわ赤レンガミュージアム本多の森 | 金沢能楽美術館金沢21世紀美術館 | しいのき迎賓館

観光名所から観光名所への距離と徒歩時間

金沢をお散歩