街の話題-topics- 金沢への提言

馳さん、石川県知事なら「米原」と言うべきですよ

今、日本の中で北陸地方だけで盛り上がっている話題があります。それが、北陸新幹線の延伸ルート問題です。

北陸新幹線の敦賀から大阪への延伸に関しては、2018年に福井県の小浜から京都までを地下で繋ぐ「小浜ルート」で決定しましたが、6年経っても着工の目途が立たないことから、石川県では米原ルートに変更すべきとの声が高まっています。

でも、肝心の馳知事が腹を括っていません。地元メディアの報道を見る限り、どっちつかずの姿勢のままです。

新幹線ミュージアムのトレインパーク白山



セカンドベストは米原ルート

小浜ルートは2兆1,000億円を見込んでいた建設費が3兆9,000億円になり、さらに資材費の高騰で5兆3,000億円まで増える可能性があることと、完成まで最大で28年かかるとの報道を契機に、一度は消滅した米原ルートが息を吹き返しました。

米原ルートの建設費は2018年の時点で5,900億円とされていました。小浜ルートの28%の建設費と見積もられていますので、5兆3,000億円の28%で計算すると1兆5,000億円程度で収まります。

工期に関しては、米原ルートは10年という見込みです。金沢から大阪へ行くには、米原で東海道新幹線への乗り換えが必要ですのでベストとは言えませんが、とりあえず米原まで延伸しておくのがセカンドベストだと思います。

本音を言いますと、私は、1日も早く大阪まで繋げてもらえるならルートはどこでも良いんです。小浜ルートでは永遠に繋がらないと思うので米原ルートを推しているのです。

トレインパーク白山の展示室

リニア新幹線がキーポイント

北陸新幹線に関しては、今の状況からすると、仮に米原ルートに変更されたとしても着工は早くても2027年でしょう。ということは、完成は2037年となります。その頃にはリニア新幹線が名古屋まで開通しているかもしれませんね。

リニア新幹線が名古屋まででも開通すれば、リニア新幹線を利用する人の分だけ東海道新幹線の東京~新大阪間の本数を減らすことができます。となりますと、米原から東海道新幹線の線路に乗り入れる隙間ができます。

北陸新幹線と東海道新幹線は運行管理システムが違うので相互乗り入れはできないと言う人がいますが、システムの違う東北新幹線と北海道新幹線、山陽新幹線と九州新幹線が相互乗り入れをしていますので、技術的に可能だと思います。

とりあえず米原まで繋げておけば何とかなる可能性があるのです。

JR西日本の白山車両所

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馳さんは石川県の知事ですよね

石川県民の多くが米原ルートに変更をと思っているのですが、前述のとおり、肝心の馳知事が煮え切りません。もちろん、第三者から見て明らかに相手方に分がある場合は、石川県が一歩引くのも仕方のないことです。

でも、今回の場合は、誰が見ても小浜ルートよりも米原ルートの方が理に適っているにもかかわらず、未だに米原ルートへの変更を主張しないのはおかしいですよね。馳さんは石川県民が投票する選挙で選ばれたのですよね。

馳さんは福井県の杉本知事に気を遣っているのかもしれません。一度は小浜ルートで決まったわけですから、福井県民を代表する杉本知事としては引くことは許されないのだと思います。

石川県知事が能登半島を見捨てることができないのと同様に、福井県知事も小浜を見捨てられないのでしょう。それでも、馳さんには福井県知事を梯子から降ろしてもらわなければなりません。石川県の知事なのですから。

石川県内の全線開業を祝った金沢駅

初めての知名度のある知事

私は2022年の石川県知事選挙では馳さんに投票しました。それは、知名度のある人に知事になって欲しかったからです。

若い人たちはプロレスラー・馳浩を知らないでしょうし、40代以上の方でも、プロレスに興味のない人は馳さんがプロレスラーだったことを知らないかもしれませんが、それでも、霞ヶ関の官僚出身の知事よりは知られています。

馳さんが知事に当選したのは2022年3月です。就任から能登半島地震までの1年10か月の間、全国ニュースに石川県知事が出てくる頻度が増えました。やっぱり自分の住んでいる県の知事が全国ニュースに出てくるのは嬉しいものです。

馳知事、早く米原ルートを主張してください。そして、米原ルートが完成するまでの間は、特急サンダーバードと特急しらさぎの復活に尽力してください。

金沢駅の掲出されたタペストリー

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金沢観光ガイド 南 武志

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