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石川県産ブランド「百万石の極み」に2品目追加

2025年8月22日付の北國新聞に、石川県産の農水産物ブランド「百万石の極み」に「天然能登寒ぶり」と「能登押水花木」の2品目が追加されたとの記事が掲載されていました。既に認定されている品目と合わせ、計22品目となります。

百万石の極みは石川が誇る農林水産物の統一称号です。2022年8月に高級ブドウのルビーロマンや能登牛、加能ガニなど20品目を認定しており、知名度を高めるとともに、生産体制の強化などに繋げます。

「天然能登寒ぶり」は沿岸定置網で11月~2月に水揚げされる7kg以上のブリが対象となります。「能登押水花木」は生け花やフラワーアレンジメントに利用されるサンゴミズキなどで、関西市場を中心に高い評価を得ています。

加賀太きゅうりも「百万石の極み」のひとつ



馳知事になってからブランド化

全国各地で地元の特産品のブランド化が推進されていますが、石川県特産の農水産物をブランド化したのが「百万石の極み」です。最初に認定されたのは2022年8月のことです。

この年の3月に馳浩氏が石川県知事に就任していますので、馳新知事の肝いりの政策のひとつなのかもしれませんね。

馳知事は「百万石の極み」に指定された農水産物の生産体制の強化を掲げており、知事自らがトップセールスを行うとコメントしています。馳さんは石川県で初めての有名人の知事ですから、全国への売り込みに期待したいところです。

地酒専門店には酒米の「百万石乃白」が

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「百万石の極み」は22品目

百万石の極みに指定されている農水産物は以下の22品目です。

ルビーロマン (ぶどう)
能登牛
ひゃくまん穀 (米)
百万石乃白 (酒米)
能登とり貝
加賀しずく (ナシ)
のとてまり (しいたけ)
エアリーフローラ (フリージア)
能登大納言小豆
能登志賀ころ柿 (干し柿)
高松紋平柿
五郎島金時 (さつまいも)
加賀太きゅうり
加賀れんこん
加賀丸いも
源助だいこん
輪島海女採りあわび
輪島海女採りさざえ
加能ガニ (雄のズワイガニ)
香箱ガニ (雌のズワイガニ)
天然能登寒ぶり
能登押水花木

サツマイモは金時いも

上記の22品目の中で、金沢の人が子供の頃から馴染みがあるのは五郎島金時でしょう。金沢の高齢者の中には、サツマイモを「金時 (きんとき)」と呼ぶ人がいます。サツマイモの黄色を“金色”と解釈して名付けられたようです。

私は62歳ですが、私と同じか年下の世代ではサツマイモを金時と呼ぶ人はあまりいません。ただ、金沢港の近くの五郎島 (ごろうじま) で生産されるサツマイモだけは、年齢に関係なく「五郎島金時」と呼んでいます。

農業の業界には全国サツマイモ選手権みたいな品評会があるのですが、何年か前に五郎島金時が全国1位に輝きました。

五郎島金時は甘さ控えめ

能登牛は「のとうし」と読みます

全国的には、ブランド牛は「○○ぎゅう」と読まれることが多いかと思いますが、石川県のブランド牛である「能登牛」は「のとぎゅう」ではなく「のとうし」と読みます。

生きている牛を「〇〇うし」、食肉として提供される際に「〇〇ぎゅう」という2つの名称を使い分けている地域もあるようですが、石川県ではすべて「のとうし」と呼んでいます。

金沢の人は結構こだわりが強いので、観光客の方が「のとぎゅう」と読むと、ご丁寧に「のとうし」と読むのですよと教える人もいるようですが、地元の人たちも最初は「のとぎゅう」と呼んでいました。

近江町市場にも能登牛のお店が

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現物を見たい方は近江町市場へ

「百万石の極み」の現物を見たいと思われている方は、やはり近江町市場に行くのが一番です。スーパーには石川県のブランド米の「ひゃくまん穀」がありますし、酒屋さんには酒米の「百万石乃白」から作られた日本酒を紹介しています。

八百屋さんでは、加賀太きゅうり、加賀れんこん、加賀丸いも、源助だいこんなどを見ることができます。加賀野菜ではキュウリも大根もレンコンも丸いもも、全国的にイメージされるものに比べて太っています。

果物屋さんでは、今の時期ですとルビーロマンと加賀しずくが見られるかもしれません。野菜と同様に、ブドウもナシも太めです。

それから、冬になると、魚屋さんに加能ガニと香箱ガニが並びます。日本海側ではカニの解禁日が11月6日と決められていることから、翌11月7日が近江町市場でのカニの初売り日です。

大きいカニが加能ガニ、小さいのは香箱ガニ

近江町市場-のどぐろも並ぶ生鮮市場は巨大なフードコート

Kanazawa Topics

主要な観光名所は8つ+金沢駅

金沢がイメージできるページです

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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