2018年1月26日付の北國新聞に、誰でも自由に弾ける路上ピアノ「まちかど思い出ピアノ」が増設されるという記事が掲載されていました。
記事によると、石川県立音楽堂で行われた「まちかど思い出ピアノ設置検討会」で、金沢市から、新たに金沢駅構内の「金沢駅こどもらんど」と金沢駅の駅西地下通路に、2018年秋に設置することを検討するとの方針が示されました。
路上ピアノは公共施設や街角などにピアノを置く取り組みで、欧州では、路上に設置された「ストリートピアノ」を通行人が自由に演奏して聴衆が集まり、街に活気を生んでいます。
2017年10月の2台と合わせて計4台に
金沢市では、市内の小中学校で使い古されたピアノを、2017年10月から金沢駅のもてなしドーム地下広場と、片町きらら広場に設置しています。
現在設置している2カ所について、設置からおよそ1週間後と1か月後にそれぞれ3日間の利用状況を調査したところ、2カ所を合わせて、1週間後は計105人、1か月後は計113人が利用し、高校生以下が46.3%を占めました。
金沢市では今年の夏までに金沢市教育委員会を通じてピアノを選び、秋頃の設置を目指します。また、子育て支援施設である金沢駅こどもらんどでは、施設利用者のみがピアノを利用できるようにするのとことです。
紙面には、設置検討会の委員が、金沢駅「もてなしドーム地下広場」で音色をチェックしている写真が掲載されていました。
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路上ピアノが継続されるのは朗報
金沢版ストリートピアノについては、当サイトでも何度が取り上げてきました。利用状況を見て継続の有無を判断するという新聞記事を目にしていましたので、無事、継続されることになって安心しました。
市の利用調査で報告された、2カ所、3日間で計113人、1カ所での1日平均で20人弱という利用者数については、引っ込み思案な金沢市民にしてはまずまずの数字だと思います。
以前に、金沢旅行を予定している女性からのツイートに、「私が金沢に行くまで、撤去しないでください」という呟きが見られましたが、観光で訪れる方にも少しずつですが浸透してきているようです。
実際に、金沢駅の「もてなしドーム地下広場」では、大きな旅行用カートをピアノの脇に置き、ピアノを弾いている観光客の姿をよく目にします。
音が響く地下広場にピアノの音色が聞えてくると、1人、2人と集まり始めます。ピアノは聴衆を背にするようにして置かれているので、演奏している人には聴衆が集まってきていることがわかりません。
演奏が終わると拍手が起こり、演奏者が驚いたように振り向き会釈を返しています。
また、昨年の12月に片町きらら広場に立ち寄った際には、セーラー服を着た2人の女子高校生が、周囲に気を遣いながらピアノ演奏を楽しんでいる姿を目にしました。
私が目にした数少ないサンプルでは、地元の人たちが多い繁華街の片町きらら広場のピアノよりも、観光客が多い金沢駅のピアノの方が利用される頻度が高いように思えます。
ピアノがお好きな方は、ぜひ弾いてみてください。
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