テレビ番組のロケ地#21
テレビ朝日系列で『黒革の手帖~拐帯行~』が放送されましたね。私は前回シリーズを見ていましたので、刑期を終えた原口元子が流れ着いた先が金沢というシチュエーションを何か月も前から心待ちにしていました。
ドラマ自体は、松本清張さん原作の『拐帯行』で描かれた、大金を騙し取ったカップルが逃避行に入るまでの過程がうまく脚色されており、とても面白いドラマでした。
原作とは違い、ドラマでは大金を手にした主人公が無事に逃げ切るエンディングでしたね。
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残念ながら金沢ロケは皆無でした
今回のスペシャルバージョンが、元子が銀座でクラブ経営を、相方の男性が金沢で喫茶店をはじめようとするところで終わったことから、個人的には、第3弾でも金沢が舞台の一部になると良いなという期待も持ちました。
ただ、残念だったのは金沢ロケがなかったことです。ドラマの中で、ところどころに金沢の映像がインサートされていたものの、武井咲さんをはじめとする出演者の方々は、東京で撮影されたようです。
同じテレビ朝日系列の『ドクターXスペシャル』では、大門先生も晶さんも、加地、原、海老名の各先生も金沢にお越しになったのですが、新型コロナウィルスの影響で大人数の金沢に来られるのが難しかったのかもしれません。
『黒革の手帖』の最初の方に、原口元子が金沢駅に降り立つシーンが出てきました。残念ながら、あのシーンは合成映像です。晴天の鼓門前ではそこにいる人にも陽があたるのに、武井咲さんには陽があたっていませんでした。
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金沢には高層ビルと歩道橋はありません
無粋ですが、現実の金沢との違いをお話しいたしますと、基本的に金沢には高層ビルはありません。高層ビルを建てる経済力がないのが大きな要因ですが、金沢には景観保存条例があって高いビルを建てることができません。
街の景観ということで言えば、金沢は雪国ですので歩道橋はありません。雪が積もると危なくて渡れないのです。金沢では信号以外で道路を横断する場合は、歩道橋ではなく地下道になります。
金沢では屋台の文化もありません。私は大学進学から約30年間東京で暮らしましたが、東京に出てきた!と感じたことのひとつが屋台のラーメンでした。
それから、金沢には「金沢文化芸術ホール」も「ハローワーク南金沢」も「南金沢総合病院」もありません。旅館の「岩下楼」も、予備校オーナーの殺害を報じた「石川新聞」もありません。
ただし、ドラマの中で随所に出てきた観光ポスターは、実際に金沢の街中に掲出されているポスターです。
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北陸随一のナイトタウン・片町
今回の『黒革の手帖~拐帯行~』では、主人公の元子が、金沢でも夜の世界でのし上がっていく様子が描かれていました。高級クラブの舞台設定となったのが片町(かたまち)です。
片町は、ミシュランの星の付いたお店が8店舗も集まる金沢で一番のグルメタウンで、金沢で唯一のナイトタウンでもあります。昭和40年代には面積当たりのクラブ数が日本一だった時期もある、北陸地方で随一の歓楽街です。
金沢旅行に際して、ホテルをどこにしようかと迷われている方は、片町や、片町の隣町で金沢で一番の繁華街である香林坊のホテルに泊まると、夜の金沢も満喫できるのではないでしょうか。
今回は金沢ロケがなく残念でしたが、出所したばかりの元子が東京を離れようと思い立ち、新たな人生を歩む場所として選んだ土地が「金沢」というシナリオに関しては、金沢で暮らす者として心から感謝したいと思います。
なお、ドラマの途中には金沢駅、兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街、尾山神社といった金沢の観光スポットがインサートされていました。このページではドラマで紹介された金沢の街並みを写真でご紹介しています。
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