kuratsuki

Seseragi Road
(Walking Spot vol.9

香林坊の裏通りは曲がりくねった散歩道

近江町市場のある武蔵交差点と、ハイクオリティな繁華街・香林坊を結ぶ百万石通りは、金沢で一番の幹線道路です。

百万石通りの香林坊寄りの裏通りには、藩政期の初期から400年近くにわたって市民の生活に潤いを与えてきた用水が流れ、用水に沿って旧さと新しさが融合したお洒落な散歩道が整備されています。

その散歩道は「せせらぎ通り」と名付けられたハイセンスな商店街です。

せせらぎ通りは犀川水系のひとつである鞍月用水に沿って形成されているグルメ&ファッションストリートで、昔から香林坊の裏通りにある商店街として知られていました。

ちなみに、せせらぎ通りから路地に入ると長町武家屋敷跡です。

路地を入ると長町武家屋敷跡です

鞍月用水がいつ頃から流れているのかは定かではありませんが、江戸時代の正保年間(1644年〜1648年)に改修されたという記録が残っていることから、400年近くにわたって流れ続けていることは間違いないでしょう。

藩政期の城下町に引かれた水路は、防衛上の理由からか曲がりくねりながら流れています。そして、せせらぎ通りも鞍月用水に沿って蛇行しながら延びています。

金沢では、明治以降に曲がりくねった道がどんどんと直線道路に作り替えられていきましたが、用水沿いの道だけは直線に改修することが難しかったようで、幸いにも江戸時代に敷かれた道がそのままの形状で残っています。

東急スクエアの裏手がスタート地点です

東急スクエアの裏手がスタート地点です

通りとお店を結ぶ橋はヨーロッパの雰囲気です

鞍月用水沿いの通りは古くから商店街として栄えてきましたが、現在では飲食店を中心にブティックやインテリアショップなどが並ぶお洒落な通りとなりました。

飲食店ではイタリアン、フレンチ、エスニックなどの洋食系のレストランをはじめ、割烹料理店や和食ダイニングなどの和食系、カフェバーや居酒屋などのドリンク系、さらには喫茶店など幅広いメニューが揃っています。

せせらぎ通りには道路沿いに店舗が並ぶサイドと、鞍月用水に沿って店舗が並ぶサイドがあります。

写真をご覧いただいてお分かりのとおり、鞍月用水沿いのサイドには道路とお店の間に鞍月用水が流れ、用水に架かる橋を渡ってお店へと入って行きます。

私は30年近く東京で暮らしてきましたが、せせらぎ通りのお洒落な街並みは、水の都・ベニスとまでは言いませんが、東京の人に見せても恥ずかしくないくらいの良いセンスをしていると思います。

鞍月用水を渡ってお店へと入って行きます

鞍月用水を渡ってお店へと入って行きます

ここは観光地ではなく市民の生活の場です

有名ブランドの路面店やお洒落な外観のホテルが立ち並ぶ香林坊の華やかさと、藩政期の歴史を今に伝える長町武家屋敷跡との境界線となっている「せせらぎ通り」。

個人的に「せせらぎ通り」は私のお気に入りのお散歩コースです。

せせらぎ通りから路地に入り長町武家屋敷跡を抜けると、鞍月用水と並行して大野庄用水が流れています。

大野庄用水沿いの通りは観光客を意識した「金沢ブランド」のお店が目立ちますが、鞍月用水沿いには「金沢」でお客さんを呼び込むお店はほとんどありません。

せせらぎ通りの顧客ターゲットは、金沢の地元の人たちです。そのことから、料金もいわゆる “観光地料金” ではなく、“市民料金”となっています。

夕食のディナーについては、老舗の料亭をはじめとする加賀百万石の伝統料理のお店を予約することも多いかと思いますが、ランチタイムやティータイムには、お洒落な雰囲気のお店にフラリと入られるのもお奨めです。

せせらぎ通りの入口に位置する人気店『ひらみぱん』

せせらぎ通りからは兼六園、金沢城公園、金沢21世紀美術館などの観光名所へ歩いて10分前後の距離です。

また、せせらぎ通りの近辺にお住まいの人にとっては、日々の食材を調達する “ご近所” の市場が近江町市場になりますので、当然ながら近江町市場へも徒歩圏内です。

なお、個人経営のお店が多いので週1日の定休日があります。

飲食店は日曜日から水曜日までのいずれかの曜日が定休日というお店が多く、ブティックやインテリアショップは大多数のお店で水曜日が定休日となっています。

せせらぎ通りから百万石通りへと出る右衛門橋

地図上で、せせらぎ通りの左側が長町武家屋敷跡です

せせらぎ通り商店街ホームページ


せせらぎ通りから近い「お立ち寄り」スポット

長町武家屋敷跡野村家庭園 | 前田土佐守家資料館 | 金沢老舗記念館 | 香林坊尾山神社 いしかわ四高記念公園 | 片町

観光名所から観光名所への距離と徒歩時間

金沢をお散歩