雪が降った2月の金沢。羽生さん、大銀杏の大の里

先週は1週間続けて寒波が居座り、日本海側ではところにより災害級の積雪がありました。記録的な豪雪に見舞われた地域の方には申し訳ないのですが、金沢は何とか普通の雪で収まりました。

このサイトで毎年冬になると書いているとおり、ひと冬の間に、日本海側ではどこかで記録的なドカ雪が降ります。積雪が50cmを超えて80cmくらいになると、道路も大渋滞になって市民生活がマヒします。

2018年は、金沢がドカ雪を受け持つ番でした。TBSの「ひるおび」取材班が豪雪の取材で2度も金沢を訪れました。ひと冬の間は大気の流れが変わらないのかもしれませんね。豪雪にあたった地域では、その冬に何度もドカ雪に見舞われます。

▼

金沢の雪景色をどうぞ

今回の寒波で大雪となった地域の人たちは、テレビの取材に対して「1月までは全然降らなかったのに、2月になって急に降り出した」と答えています。本当にそのとおりです。金沢も1月中はほとんど雪が降りませんでした。

雪が降らないと言っても、日本海側の冬ですから毎日が雨だったのですが、それでも、日本海側では雪が降らなければ御の字です。鉄道もバスも通常運転してくれるのですから日常生活に何の影響もありません。

金沢に関して言えば、2月は観光で訪れる方にとっては良い感じの雪でした。

実は、冬の金沢では「雪がない」ことが観光客にとって大きな不満点になります。お天気だけはどうしようもないですからクレームとまでは行きませんが、雪がないのは残念だったね、とおっしゃる方が多くいます。

なぜなら、冬の金沢の観光ポスターは「雪の金沢」だからです。雪吊りに雪が積もった兼六園。雪がしんしんと降る中で歩く着物女性の後ろ姿。長町武家屋敷跡、ひがし茶屋街、主計町茶屋街などの風情ある景観には雪が似合います。

金沢に限らず、日本海側の都市では、程よく雪が積もってくれるのがベストなのです。

▼

石川県では、今年の2月1日から、石川県内の14カ所に羽生結弦さんの等身大パネルを設置しています。これは羽生さんによる復興支援企画が、被災地へのより一層の後押しになればとの趣旨で掲出するもので、来年の3月31日まで掲出されます。

金沢市内では、金沢駅東口にある金沢駅観光案内所と、尾山神社前の金沢中央観光案内所に掲出されています。また、羽生さんのポスターが、長町武家屋敷休憩館、ひがし茶屋休憩館、西茶屋資料館の３か所に掲出されています。

ポスターは、昨年の9月15日に、西金沢駅近くの健民スポレクプラザで行われた「能登半島復興支援チャリティー演技会～挑戦 (チャレンジ)～」での演技写真が使用されています。

1月30日付の北國新聞によると、石川県が昨年のチャリティー演技会に協力したことがきっかけとなり、羽生さんサイドから「石川の観光を応援したい」との申し出があり、今回の復興支援企画となりました。

パネルとポスターに記載されたQRコードを読み取ると、羽生さんが「皆さんが石川県に旅行して泊まってくださることが能登の復興の力になります」などと呼び掛ける動画10種類を見ることができます。

金沢駅では、羽生さんのパネルを撮影する女性の姿が多く見られます。

▼

金沢駅で観光客の方がカメラを向けるスポットがもう一つあります。それが、駅舎から鼓門のある東口へと出るところに設置されている、石川県出身力士の等身大パネルです。

掲出されているのは、大関・大の里、前頭・遠藤、十両の輝、欧勝海の4力士で、金沢駅の撮影スポットのひとつとなっています。

大の里のパネルに関しては、初場所前まではちょんまげ姿だったのですが、初場所で大銀杏が結えるようになったことから、大銀杏姿の写真に変更されました。スローペースの金沢にしては驚くほどスピーディな対応です。

横綱昇進の期待がかかる大の里関。ちなみに、石川県出身の横綱・輪島関は、1972年 (昭和47年) の11月場所が新大関の場所で、翌年の5月場所に全勝優勝して横綱に昇進しました。

大の里関も九州場所が新大関の場所でした。来場所から2場所連続優勝して、5月場所後に横綱に昇進してもらいたいものです。

KANAZAWA Topics

▼