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金沢蓄音器館のオープン以来の来館者が30万人に

2023年7月5日

2023年7月3日付の北國新聞に、金沢蓄音器館のオープン以来の来館者数が30万人に到達したという記事が掲載されていました。

記事によると、金沢蓄音器館のオープンは2001年7月14日で、オープンから21年11か月での達成となりました。八日市屋典之館長は北國新聞に取材に対し「ありがたい。これからも若い人にも蓄音器の魅力を伝えていきたい」とコメントしていました。

金沢蓄音器館は、八日市屋館長の父で、レコード会社を経営していた浩志さんが所蔵していた蓄音機540台とSPレコード約20,000枚をもとに金沢市が開館しました。

現在は、蓄音器約600台、SPレコード40,000枚以上が保管され、視聴や鑑賞が楽しめます。



男性に人気のミュージアム

30万人目の入館者となったのは、観光で訪れた茨城県竜ケ崎第一高校の同窓会の5人で、メンバーのお一人 (60)は「記念の来館者になるなんて思ってもいなかった。館内でクラシックをたくさん聴きたい」と喜んでいたそうです。

紙面には同窓会5人の写真が掲載されていましたが、還暦を迎えた皆さんは男性でした。金沢にあるミュージアムは、どちらかと言えば女性が好みそうな施設が多い中で、金沢蓄音器館は男性に人気のミュージアムです。

すぐ近くに女性に人気の泉鏡花記念館がありますので、男女のグループでお越しの方は、男性は金沢蓄音器館へ、女性は泉鏡花記念館へというように、集合時間を決めて2手に分かれるのも良いかと思います。

国内でも珍しい蓄音器のミュージアム

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全国から蓄音機が送られてきます

金沢蓄音器館には全国から蓄音器が送られてきます。想像するに「自宅に祖父の蓄音器があるのだけれど、今はもう使い道がなくなってしまった。貴重なものだから捨てるわけにもいかないけれど、正直に言って邪魔」という方から送られてくるのでしょう。

時には壊れて動かない蓄音器が送られてくることもあるそうです。ただ、施設の関係者の中には機会にめっぽう強い人がいて、その人が蓄音器を修理しているという話しも聞きます。

オーディオが大好きな方は、得てして機械いじりが大得意という方が多いですよね。

誰もが知っているロゴマークの由来は?

ソニーの盛田氏のご遺族からも

寄贈された蓄音器の中には、ソニーの創業者である森田昭夫氏が所蔵していた蓄音器もあります。ご遺族の方が、金沢ならこの蓄音器を大切に扱ってくれるだろうと思い寄贈されたとのことで、当時、こちらの北國新聞でも大きく紹介されました。

盛田家から寄贈された蓄音器は、毎日3回行われる「聴き比べ実演」の最後に聞くことができます。音量が桁違いに大きいのが特徴で、自宅の大きなリビングのソファでゆったりと聞いていると、頭も心もリフレッシュできただろうなと思います。

文化のまちに託す、金沢蓄音器館に寄贈続々

聴き比べ実演は11時、14時、16時

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ひがし茶屋街のすぐ近くです

金沢蓄音器館は、金沢観光のツートップのひとつ・ひがし茶屋街から歩いてすぐです。浅野川大橋を渡って、主計町茶屋街を通り抜けて、暗がり坂を上がって、久保市乙剣宮を通り抜けたところが金沢蓄音器館です。

観光で訪れる方の多くが、ひがし茶屋街からバスで兼六園に向かってしまい、主計町茶屋街も、その先の金沢蓄音器館や泉鏡花記念館も知らないままお帰りになる方が多いのですが、ぜひ、ひがし茶屋街から少しだけ足を延ばしてみてください。

ちょっとした趣向が凝らされています

近江町市場からは500m

コンパクトシティの金沢らしく、金沢蓄音器館は近江町市場からも隣町へ行くような感覚です。近江町市場の市姫神社口を出て、大通りを右手に500m少々も行くと到着します。近江町市場からは直線道路ですので迷うことはないと思います。

開館時間は午前10時~午後5時30分で午後5時が最終入館時刻です。火曜日 (祝日の場合は翌平日) が休館日となっています。入館料は一般が310円、65歳以上が210円で、高校生以下は無料です。

かつては上流階級の娯楽だった蓄音器

金沢蓄音器館-聴き比べ実演は音楽ファンにお薦め

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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