金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

12月の金沢は例年にも増して雨ばかりです

どんなに夏が暑くても、太陽系の惑星である地球では季節は廻るのですね。金沢にも本格的な冬がやってきました。 今年の冬の特徴は、とにかく雨の日が多いことです。元々、金沢の冬は毎日がどんよりとした曇り空なのですが、それでも、1週間か10日に一度くらいは晴天の日があります。それが、今年は朝から夕方まで快晴という日はありません。 東京の天気予報を見ると、毎日がお天気マーク☀ですよね。本当に羨ましい限りです。 片町きらら恒例のクリスマスツリー ▼ 今のところドカ雪からは逃れています 冬の金沢に行こうかな ...

建築家の谷口吉生さんが死去。代表作は鈴木大拙館

2024年12月21日~23日の3日間、北國新聞の一面トップは、16日に87歳で亡くなられた金沢ゆかりの建築家・谷口吉生 (たにぐち よしお) さんの記事でした。 私の記憶では、金沢ゆかりの人物の死去が北國新聞の一面トップになったのは、2023年11月の陶芸家の大樋陶冶斎 (おおひ とうやさい/十代目・大樋長左衛門) さん以来のことです。 金沢の人たちは、谷口吉生という名前は知らなくても、鈴木大拙館を設計した人だよと教えれば多くの人が頷きます。金沢の街並みを彩る谷口建築の数々は、金沢の人たちの心に潤いを与 ...

ラブライブ・スタンプラリー第3弾はこの順で回る

11月30日(土)から「ラブライブ 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のスタンプラリーが始まりました。スタンプラリーは昨年7月と今年4月に続いて3回目で、今回は1年生3名を加えた9名のスタンプが市内の各所に置かれています。 イベント名ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×石川県 コラボ第三弾「伝統工芸こらぼ」 開催期間2024年11月30日(土)~2025年3月2日(日)※12/29~1/3は年末年始で休館の施設が多くなっています。 今回の第3弾では、スタンプ設置+エクストラスポット+協力施設 ...

金沢は季節が廻って冬を待ちます。街中の紅葉②

この原稿を書いているのは11月27日(水)です。26日の夜の緊急地震速報には驚きました。スマホから大音量で流れる警報音は何度聞いても慣れないですよね。能登半島で大きな被害が出なかったのは何よりです。 元日の能登半島地震からもうすぐ1年。季節は廻るもので、金沢では、晩秋から初冬に季節が移ろうとしています。 例年、金沢は勤労感謝の日からの1週間で秋の空気から冬の空気に変わるのですが、記録的な猛暑に見舞われた今年も例外ではなく、11月23日以降の天気予報に晴れマーク☀がほとんどなくなりました。 こ ...

金沢にも紅葉の季節-例年より遅めの色付き-

2024年の秋は、夏の記録的な猛暑と、いつまでも続いた残暑の影響で、全国的に紅葉が遅れているようですね。10月に入っても暑かった金沢でも、肌感覚として木の葉が黄色や赤に染まるのが遅いなと感じます。 それでも、季節というのは移っていくもので、金沢の街中の木々も赤や黄色に染まってきました。このページでは、金沢の街中の紅葉を何か所かご紹介します。 鈴木大拙館 ▼ 兼六園 兼六園でも木々が色付いてきています。兼六園は冬でも緑色の松が主役ということと、桜の木がケヤキやモミジと比べて葉が落ちるのが早いことから、広い視 ...

今年はアメリカ楓通りの紅葉が美しくありません

今日は金沢の紅葉の話題をひとつお届けします。 金沢の中心街にある人気の紅葉スポット・アメリカ楓通りのカエデが、今年はあまり美しくありません。通りを真っ赤に染めるはずのアメリカ楓があまり赤くならないのです。そして、歩道には黄色のまま散った葉が落ちています。 今年の夏の猛暑の影響で、本来は真っ赤に色付くはずの木の葉が夏の暑さで焼けてしまって真っ赤にならないという現象は、金沢に限らず全国で見られるようですが、金沢の夏も記録的な暑さで “9月まで夏“ という状況でした。 枯れている葉っぱが多く見られます ▼ 呼び ...

祝!20周年。金沢21世紀美術館の功績とジレンマ

2024年10月9日。金沢21世紀美術館がオープンから20周年を迎えました。 開業当初は、金沢の美術界の人たちから「21世紀美術館はガラクタを買っている」「街の真ん中にUFOみたいな変なものを作るな」と酷評された施設が、金沢を代表する観光スポットとなり、国内有数の人気美術館へと成長しました。 私は、2004年のオープン当時は東京在住でしたので当時のことは知らないのですが、今の金沢の人たちは、城下町にできた新しい文化施設が全国の人たちから注目されていることを、誇りに思っているように感じます。 ちなみに、20 ...

レアンドロ・エルリッヒ氏が金沢21世紀美術館へ

2024年10月18日付の北國新聞に、金沢21世紀美術館を代表する作品「スイミング・プール」の作者・レアンドロ・エルリッヒ氏が21美を訪れたという記事が掲載されていました。 「金沢でたくさんの人に作品を育ててもらった」と語るエルリッヒ氏は、自身の作品が人気スポットとなっていることに「驚いた。愛されていてうれしいし、素晴らしい」と喜び「ここは特別な地だ」と金沢への深い思い入れを語りました。 大勢の来場者で賑わうプールを見たエルリッヒ氏は「プールと美術館が融合しながら世界観が出来上がっている」と述べたとのこと ...

工芸を見て、触れて、楽しむ「KOGEIフェスタ!」

2024年10月12日~13日の2日間、しいのき迎賓館としいのき緑地で「KOGEIフェスタ !」が開催され、地元の新聞やテレビで紹介されていました。 「KOGEIフェスタ !」は金沢市、金沢クラフトビジネス創造機構、金沢創造都市推進委員会が主催するイベントで、毎年この時期に開催されています。工芸の街・金沢ならではのイベントと言えます。 金箔貼りや染めなどを体験する「KOGEI体験」、若手の工芸作家による展示即売会「KOGEIマルシェ」、漆器、陶磁器、木製品、ガラスなどの修復相談会「KOGEI修復コンシェル ...

近江町市場が恒例の「大行燈まつり」で賑わい

今日は近江町市場で開催された「大行燈まつり」の話題をご紹介しましょう。大行燈と書いて「おおあんどん」と読みます。 このお祭りはお客様への感謝祭として毎年10月に開催されているイベントで、今回で22回目となります。日替わり特売やお楽しみ抽選会が賑わいを見せています。今年は10月3日(木)から10月8日(火)までの開催されました。 地元のテレビ局では、大行燈まつりの目玉イベントである「マグロ解体ショー」の様子が紹介されていました。 近江町いちば館前の大行燈 ▼ 祭りの主役は大行燈と小行燈 大行燈まつりという名 ...

しいのき迎賓館で「サケマルシェ2024」を開催

2024年10月6日付の北國新聞に、しいのき迎賓館で「サケマルシェ2024」が開催されたとの記事が掲載されていました。 今回で9回目を迎える石川の地酒と美食の祭典「サケマルシェ」は、しいのき緑地を会場に開催される一般参加型のフードコートイベントです。今回は能登半島地震で被災した酒蔵の復興応援をテーマに開催されました。 石川県内の26の酒蔵が参加し、損壊した蔵から救出された酒や、奥能登の酒蔵と金沢や加賀の酒蔵とのコラボ酒も提供されました。なお、収益の一部は被災酒蔵の復興費用に充てられるとのことです。 イベン ...

金沢市の文化施設の入館者数が前年度から12%増

2024年9月7日付の北國新聞に、金沢市が管轄する文化施設の2023年度の入館者数が掲載されていました。 記事によると、2023年度に金沢市内の18の文化施設を訪れた人は計225万566人で、22年度と比べて12%増加しました。新型コロナが本格化する前の2019年度は271万9,661人で、23年度はコロナ前の約8割に回復しました。 中でも、金沢建築館は昨年6~11月の企画展「アニメ背景美術に描かれた都市」が好評で、22年度の約4割増の2万3,418人が訪れた他、中村記念美術館、金沢くらしの博物館、安江金 ...

石川県立図書館の入館者数が全国1位の102万人

2024年8月24日付の北國新聞に、石川県立図書館の入館者数が全国1位になったという記事が掲載されていました。 記事によると、金沢市にある石川県立図書館の2023年度の入館者数は102万6,046人で、日本図書館協会のまとめで全国の都道府県立図書館で最多だったとのこと。100万人を超えたのは石川県立図書館のみで、全国1位になるのは初めてのことです。 石川県立図書館は2022年7月に、金沢市の中心部の本多町から郊外の小立野エリアに移転しました。10代の学生・生徒の利用が定着したことや、演奏会など多彩なイベン ...

金沢も猛暑ですが酷暑の地域と比べれば涼しいかも

暑い日が続いていますね。梅雨が明けた金沢も連日の猛暑で、さすがに屋外にある観光地は空いているように感じます。厳しい暑さの金沢ですが、幸いなことに体温を超えるような酷暑となることは滅多にありません。 地形的に海に近いことが要因なのかもしれません。例えば、首都圏では内陸にある埼玉県は連日のように体温を超える酷暑ですが、神奈川県の湘南は暑いけれども若者たちが日焼けを楽しめる暑さですよね。 テレビの全国ネットの情報番組で、沖縄は海風が吹き抜けていくので意外と涼しいんですよという解説を耳にしたことがありますが、金沢 ...

奈良博とヨシタケシンスケ展。金沢の美術館は大盛況

今、金沢の美術館では2つの展覧会が大人気です。ひとつは石川県立美術館で開催中の「まるごと奈良博 -奈良国立博物館 至高の仏教美術コレクション-」で、もうひとつが金沢21世紀美術館の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」です。 七夕の日曜日は両美術館ともに多くの観覧者が訪れました。石川県立美術館は、正統派の美術館ということもあって普段はひっそりとしているのですが、美術ファン注文の展覧会とあって、県立美術館の駐車場には「満車」の看板が立ちました。 21美では、私がこれまで見たこともないほどの大行列でした。当日券を ...

金沢21世紀美術館の新しい館長は良い人選ですね

2024年6月29日付の北國新聞に、金沢21世紀美術館の新館長に鷲田めるろ氏が有力との記事が掲載されていました。着任は2025年4月が想定されているとのことです。 今年3月の北國新聞で、現館長の長谷川祐子氏が2025年3月の任期満了にともない退任する意向と報じられていました。退任報道から3か月。新しい館長のメドが付いたようで何よりです。私はとても良い人選だと感じています。 金沢21世紀美術館 ▼ 鷲田めるろ氏略歴 北國新聞の記事によると、金沢市が、金沢21世紀美術館の5代目館長に、鷲田めるろ氏 (十和田市 ...

金沢21世紀美術館のスイミング・プール地下部が再開

2024年6月23日付の北國新聞に、元日の能登半島地震で閉鎖されていた金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」の地下部が、約半年ぶりに再開されたという記事が掲載されていました。 記事によると、プールの地下部には待ちわびた観光客らが開館直後から続々と訪れました。午後6時までの入館者数は10,288人と先週の土曜日より2,500人増え、関係者は金沢観光の「顔」のひとつである21美の完全復活を喜んでいたそうです。 スイミング・プールの地上部 21美の楽しさのシンボル『スイミング・プール』 ▼ 1時間あたり最大 ...

幕内優勝の小結・大の里が石川県に凱旋し避難所を訪問

2024年6月3日付の北國新聞に、大相撲夏場所で幕内最高優勝を果たした小結・大の里が、故郷の石川県に凱旋したという記事が掲載されていました。 大の里は場所後はじめての石川入りです。師匠の二所ノ関親方 (元横綱・稀勢の里)と能登半島地震の1.5次避難所となっている「いしかわ総合スポーツセンター」を訪問しました。 避難所では「大の里」と書かれた手製のプラカードを掲げた避難者やボランティアら約100人が出迎えました。大の里は「15日間石川のことを思って土俵に上がった。次も優勝する姿を見せたい」とさらなる活躍で被 ...

金沢は今年も「百万石行列」の日を迎えました

今年の1月1日に発生した能登半島地震から5か月。能登半島の皆さんには申し訳ないのですが、金沢では、今年も金沢の初夏の風物詩である「百万石行列」の日を迎えます。 百万石行列は3日間にわたる「百万石まつり」の2日目にメイン行事として開催されるもので、今年で73回目を迎えます。私の子年の頃は毎年6月14日に実施され、その日は金沢市立の小・中・高等学校が休みとなっていました。 6月14日に開催されるようになったのは、前田利家公が金沢城に入城した日が6月14日とされていたからです。その後、利家公の入城は6月14日で ...

兼六園が一般公開から150周年。内橋亭で記念茶会

2024年5月8日付の北國新聞に、兼六園が一般開放されてから150周年となり、内橋亭で記念茶会が開催されたという記事が掲載されていました。 加賀藩主の庭だった兼六園は、1874年 (明治7年) 5月7日に一般公開が始まりました。兼六園観光協会はこの日を「開園記念の日」に定め、記念茶会を毎年開催しています。 記事によると、記念茶会の参加者は、霞ヶ池にせり出した茶室から新緑の絶景を楽しみ、茶道宗和流弘友会のもてなしで優雅な一服を堪能したとのことです。 霞ヶ池に浮かぶ内橋亭 ▼ 珠洲焼の茶わんに輪島塗の菓子器 ...