金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2025年は約8万人がクルーズ船で金沢を訪問

2025年12月5日付けの北國新聞に、今年、金沢港に入港したクルーズ船で金沢を訪れた方が、過去最多を記録したという記事が掲載されていました。 記事によると、2025年の金沢港へのクルーズ船の入港数は54本で、乗客数は79,815人に上ったとのこと。石川県では、寄港数が過去2番目に多く、乗客定員2,000人以上の大型船が全体の4割超となる23本を占めたことが要因と分析しています。 円安効果で欧米を中心としたインバウンドが増加し、クルーズ船での観光客における外国人の割合は5割を超えました。60本以上の入港が見 ...

金沢21世紀美術館で有料ゾーンの一部を開放中

今日は金沢21世紀美術館 (21美) の話題をひとつお届けします。今、21美では有料ゾーンの一部が無料ゾーンとして開放されています。 本来は『スイミング・プール』を上から見る時も有料なのですが、10月18日から来年の3月15日(日)までは無料で見られます。また、有料の特別展のエリアにある『緑の橋』も無料で通り抜けられます。 これは、特別展『SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所』の中で実施されているものです。冬の期間に21美へ行かれる方は、 ...

ひがし茶屋街の「八の福」から新花・和花さん

11月15日付の北國新聞に、ひがし茶屋街のお茶屋・八の福 (はのふく) から新花さんがお披露目されるという記事が掲載されていました。 お披露目されるのは福島県出身で18歳の和花 (わか) さんで、12月3日に新人芸妓としてお座敷デビューします。金沢での新花さん (新人芸妓)は、2023年10月に同じ「八の福」からお披露目された万琴さん以来2年ぶりとなります。 記事によると、和花さんは幼い頃から芸妓に憧れていたそうで、優しくも芸には厳しいお姉さんたちのようになりたいと日々修行に励んでいるとのことです。 和花 ...

遠藤が金沢駅からも引退。11月の金沢は晩秋の彩り

金沢駅東口 (兼六園口) の金沢駅観光案内所の前には、大相撲の郷土力士の等身大パネルが展示されています。横綱・大の里も展示されていることから、相撲好きの観光客の方にとっては、ちょっとした撮影スポットになっています。 先場所までは、石川県出身の関取である大の里、欧勝海、輝、遠藤の4力士のパネルが飾られていましたが、日本相撲協会から遠藤の引退が正式に発表されたのを受けて、郷土力士のショーケースから遠藤のパネルが撤去されました。 引退したとはいえ、番付には東幕下三枚目に名前が載っていますので、今場所いっぱいは飾 ...

新潮流!?イオンモール白山でTリーグ(卓球)公式戦

本日は観光から少し離れた話題を記したいと思います。テーマは卓球です。11月14日(金)から16日(日)までの3日間、金沢市のベッドタウンとなっている白山市にあるイオンモール白山で、卓球のプロリーグ・Tリーグの試合が行われました。 地元の北國新聞では、土曜、日曜、月曜の紙面で、ショッピングモールで開催された卓球の試合を、お買い物客が無料で観戦できるという新たな試みに比重を置いた内容で大きく報じていました。 スポーツがお好きな方なら、卓球にもプロリーグがあることをご存じかと思います。金沢にも「金沢ポート」とい ...

兼六園の冬の風物詩・雪吊りが3日遅れでお目見え

兼六園の冬の風物詩として全国的に知られるのが、雪から松の枝を守る雪吊りです。中でも、園内で随一の枝っぷりを誇る唐崎松 (からさきのまつ) への雪吊りの装着は、季節の話題として全国ニュースでもたびたび紹介されます。 例年ですと、11月1日に唐崎松から雪吊りが施されるのですが、今年は、1日(土)が作業員の安全を確保できないほどの悪天候に見舞われ、2日~3日が連休だったことから、4日の月曜日に作業が行われました。 兼六園の雪吊り作業は12月中旬まで行なわれ、109本の松の木をはじめ、ツツジなど約800本の樹木に ...

蓮ノ空スタンプラリー第4弾の効率的なルートは?

2025年10月31日から「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のスタンプラリー第4弾が始まりました。 催しの正式名称は 、石川県×蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブコラボ第4弾「HASUNOSORA FANTASY」。金沢駅東口の金沢フォーラス5Fにある金沢ゲーマーズがスタート&ゴール地点で、メンバー8人のスタンプを集めると特典がもらえます。 金沢市ではなく石川県がコラボしていることもあって、金沢市以外にも各ユニットのエクストラスポットが設けられています。 日野下花帆 (金沢文芸館) ...

お座敷体験「金沢芸妓の舞」を来年3月まで30回開催

2025年10月24日付の北國新聞に、ひがし、にし、主計町の三茶屋街の芸妓さんによるお座敷体験遊びの記事が掲載されていました。 お座敷体験ができるのは「金沢芸妓の舞」と名付けられた公演で、10月23日に石川県立能楽堂の別館で始まり、地元住民や国内外からの観光客50人が茶屋文化の一端に触れました。 この催しは来年の3月27日まで計30回開かれる予定で、ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街の芸妓計34人が10回ずつ担当します。 石川県立能楽堂 ※別館は道路の向かい側 ▼ 一見さんもokです 北國新聞によると ...

今週末は金沢マラソン。10月の金沢は穏やかな秋

猛暑に見舞われた日本列島にも秋の気配が漂ってきましたね。金沢でもようやく長袖が恋しい気温になってきました。政治の世界では激動の10月となりましたが、金沢では穏やかな10月を過ごしています。 涼しくなると、金沢の街中では屋外イベントが多くなります。中でも金沢城公園と金沢21世紀美術館の間に位置するしいのき緑地では、10月の週末に「サケマルシェ」「KOGEIフェスタ」「KANAZAWAおいしいフェスタ」が開催されました。 これらのイベントは金沢市民を対象としたものですが、たまたま通りかかった観光客の方が立ち寄 ...

石川県立図書館が2年連続で来館者数トップに

2025年9月25日付の北國新聞に、石川県立図書館の2024年度の来館者数が119万2,832人を数え、全国の都道府県立の図書館で最多になったという記事が掲載されていました。 年間100万人を超えたのは石川県立図書館だけで、2年連続で全国1位を記録しました。また、2024年度の来館者数は前年度と比べ16万6,786人増え、今年3月には開館から約2年9カ月で300万人を突破しました。 北國新聞の記事では、2022年7月に金沢の中心部の本多町から郊外の小立野に移転以降、石川県民の利用が定着したほか、人気アニメ ...

金沢21世紀美術館で7年ぶりの「木梨憲武展」

金沢21世紀美術館では、9月13日から「木梨憲武展 TOUCH-SERENDIPITY 意味ある偶然」が開催されています。 この展覧会を主催する北國新聞では、毎日、木梨憲武展の話題が紹介されています。紙面によると、今回は木梨さんの7年ぶり3回目となる金沢展で、会場には自由な感性が光る約280作品がずらりと並びました。 開場式に出席した木梨さんは、金沢21世紀美術館について「早く来たくてしょうがなかった場所」と語り、ファンの歓声に応えていたそうです。 会場は市民ギャラリーA ▼ 写真撮影OK。触れる作品も ...

猛暑でアメリカ楓通りの「楓」が枯れています

2025年は全国的に記録的な猛暑に見舞われましたね。金沢も例外ではなく、金沢の今年の8月の平均気温は29.0℃で、平年の27.3℃に比べて1.7℃も高くなりました。 しかしながら、驚くことに今年の8月の平均気温は観測史上1位ではなく、史上3位でした。ちなみに、8月の平均気温の史上最高は2023年の30.5℃とのことです。2年前の8月も暑かった記憶がありますが、今年の方が遥かに暑く感じました。 ただ、2年前よりも涼しかったという事実を知った上で思い返してみると、確かに、夜間の気温は今年の方が低かったように感 ...

石川県産ブランド「百万石の極み」に2品目追加

2025年8月22日付の北國新聞に、石川県産の農水産物ブランド「百万石の極み」に「天然能登寒ぶり」と「能登押水花木」の2品目が追加されたとの記事が掲載されていました。既に認定されている品目と合わせ、計22品目となります。 百万石の極みは石川が誇る農林水産物の統一称号です。2022年8月に高級ブドウのルビーロマンや能登牛、加能ガニなど20品目を認定しており、知名度を高めるとともに、生産体制の強化などに繋げます。 「天然能登寒ぶり」は沿岸定置網で11月~2月に水揚げされる7kg以上のブリが対象となります。「能 ...

8月の金沢。兼六園、ひがし茶屋街、21世紀美術館

2025年8月18日付の北國新聞に、お盆の無料開園期間中の入園者が過去5年で最多だったとの記事が掲載されていました。 記事によると、8月14日~16日の3日間で実施された兼六園の無料開園では、計37,100人が入園しました。前年を1,600人上回り、過去5年で最多となりました。 3日間とも好天に恵まれたものの気温が高く、石川県金沢城・兼六園管理事務所の担当者は「小型の扇風機を持参するなど、それぞれの暑さ対策をして楽しんでくれた」とコメントしていました。 兼六園と隣接する金沢城公園には、3日間で前年より2, ...

陶芸家の中田一於さんが石川県11人目の人間国宝に

2025年7月19日付の北國新聞の一面トップは、石川県小松市在住で陶芸家の中田一於さんが人間国宝に答申されたという記事でした。 記事によると、文化審議会は18日、重要無形文化財保持者 (人間国宝) に、絵付けなどの装飾の上に釉薬をかけて仕上げる陶芸技法「釉下彩 (ゆうかさい)」の中田一於 (かずお) さんを認定するよう文部科学相に答申しました。 石川県内在住の人間国宝は過去最多の11人となり、工芸技術部門の人数は引き続き全国1位を維持しています。また、今回の認定で、歌舞伎など芸能部門を含む人間国宝の認定者 ...

元金沢市長の山出 保氏が死去/今の金沢の礎を築く

2025年7月15日の地元メディアでは、元金沢市長の山出 保 (やまで たもつ)氏の死去を大きく報じていました。 石川県外の方はご存じないかと思いますが、山出さんは、今の金沢を作ったと言っても過言ではないほど金沢の歴史に名を残す市長でした。この人がいなかったら、これほどまでに金沢が観光都市として注目されることはなかったでしょう。 在任中には、金沢21世紀美術館、金沢駅の鼓門&もてなしドーム、金沢市民芸術村、金沢職人大学校、せせらぎ通り、金沢海みらい図書館、鈴木大拙館などを世に送り出し、旦那衆の遊び ...

トレインパーク白山にドクターイエローが常設展示

石川県白山市の高速鉄道ビジターセンター (愛称:トレインパーク白山) に、東海道・山陽新幹線の点検車両として活躍した「ドクターイエロー」が常設展示されました。 ドクターイエロー (正式名称:新幹線電気軌道総合試験車) は黄色の外観が特徴で、滅多にお目にかかれないことから、鉄道ファンの間では「幸せの黄色い新幹線」として親しまれてきました。 現在は、展示車両の周囲には柵が張り巡らされていますが、地元メディアによると、JR西日本の石原支社長は「中を見ていただくことも検討したい」と述べたとのことです。 無料ゾーン ...

金沢城・二の丸御殿復元の1期工事が2033年度完了

2025年6月25日付の北國新聞に、金沢城の「二の丸御殿」復元整備の完了時期に関する記事が掲載されていました。 石川県議会の予算委員会で、馳浩知事が、今年の3月9日に起工式が行われた1期工事を2033年度中に完了させる見通しを示しました。現時点での事業費は約150億円とのことです。 また、馳知事は、1期工事終了後に間を置かずに2期工事に入るため、来年度以降に、2期工事エリアの調査に着手するとの考えを示しました。 藩主は二の丸に住んでいました ▼ 1期工事は御殿全体の7% 石川県では、二の丸御殿の復元整備を ...

兼六園の春の風物詩「カキツバタ」が壊滅的に

本日は、兼六園のちょっと残念な話題をお届けいたします。 兼六園の春の風物詩となっている「カキツバタ」がほぼ壊滅状態になっています。兼六園の管理事務所に聞いたところでは、カキツバタが植物の病気に罹ったことで現在の状態になったのだそうです。 また、カキツバタに元気がなくなってきたのは2020年~2021年あたりからで、対策はしているのだけれど効果が出ていないのだとのことでした。 すっかり元気がなくなったカキツバタ 2016年当時のカキツバタ ▼ カキツバタは兼六園の象徴 日本三名園のひとつに数えられる兼六園。 ...

祝!大の里・横綱昇進。石川県から輪島以来52年ぶり

5月11日~25日の2週間、石川県は大関・大の里の快進撃に大いに沸きました。地元の北國新聞では初日から大の里の取組結果が一面に掲載され、若隆景を破って11連勝としたあたりからは1面トップになりました。 そして、13日目での2場所連続の優勝決定~八角理事長が臨時理事会の開催を受諾~横綱審議委員会が満場一致で横綱に推薦と、場所が終わってからも毎日一面トップです。もちろん、NHK金沢放送局と民放4社も大きく報じています。 この先は、28日の伝達式と口上、30日の明治神宮での土俵入りへと続きます。地元メディアの熱 ...