コロナ禍に見舞われた2021年も終わろうとしていますね。
石川県では、12月の下旬に入って病院で新型コロナの大規模クラスターが発生したものの、それ以外では新規感染が収束していることもあってか、表面上はコロナ以前と変わらぬ年の瀬を迎えています。
毎年、地元メディアで報じられる年末の風物詩が金沢城公園・橋爪門一の門の「数の子飾り」です。数の子飾りとは藁を垂らした全長5.4mの「しめ飾り」で、数の子に見えるように両脇が短くなっています。
子孫繁栄の願いを込めて飾られたと伝えられており、浮世絵師・巌如春の「加賀藩儀式風俗絵図」に描かれた江戸時代の元日登城の絵を参考に再現されました。
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数の子飾りは街中にも
年末の金沢城に欠かせない「数の子飾り」ですが、今年は屋根雪が落ちる心配があるため近くから見ることができません。金沢城公園は石川県が管轄していることもあって、万一のことを考慮して行き止まりとしているものです。
県の担当者の考えは理解できるのですが、橋爪門は金沢城の中でも有数の撮影スポットですので、常時係員が立つなどして通せば良いのにと思ってしまいます。橋の手前で規制するのはあまりにも杓子定規ではないでしょうか。
橋爪門はそれほど人が密集するスポットではありませんので、せめて橋の中ほどまでは行けるようにしてあげてはいかがでしょうか。
数の子飾りは子孫繁栄を願う「しめ飾り」ということで、金沢の老舗デパート・香林坊大和や、ファッションビルの片町きららなどの商業施設の入口にも飾られています。
尾山神社では初詣の準備が進んでいます
金沢で最も初詣客が詰めかける尾山神社でも新年の準備が進んでいます。拝殿に展示された日本酒の酒樽が目を引きます。神泉、白鶴、手取川、天狗舞、高砂、加賀鳶といった名酒が並んでいます。
神泉、手取川、天狗舞、高砂、加賀鳶は地元石川県のお酒ですが、白鶴はご存じの通り兵庫県の灘のお酒です。おやっと思い白鶴のホームページを見てみると金沢支店が開設されていました。
確かに、初詣や祭りなどの縁起物の行事に寄進することは、その地域で営業活動を行う上で大切なのかもしれませんね。
ひがし茶屋街のお店には門松が
兼六園と並ぶ金沢の観光名所・ひがし茶屋街でもお店の前に門松が置かれ、玄関にしめ飾りが付けられました。この2年間は新型コロナの影響でお店を閉めている期間が長かったのですが、ほとんどのお店が通常営業に戻っています。
ひがし茶屋街で一番豪華な門松は、ひがし茶屋街の入口に置かれた門松です。お茶屋遊びが旦那衆にとっての最先端の遊びであった頃に、最高の格式を誇った「東の廓」の伝統とプライドを感じる大きさです。
東山木町通りから茶屋街へと入っていく際に「ひがし茶屋街はここからだ」と認識する人は少ないのですが、1820年 (文政3年)に「東の廓」が加賀藩から公許された当時は、この地点には塀が張り巡らされていました。
金沢は都市型テーマパーク!
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金沢のお正月の縁起菓子「福梅」
金沢には江戸時代から伝わるお正月の縁起菓子があります。それが「福梅」です。金沢では、どの和菓子屋さんでも作る季節の縁起菓子が2つあります。ひとつが7月1日に食べる氷室まんじゅうで、もうひとつがお正月の福梅です。
福梅は、10代藩主の前田重教 (しげみち)の時代に、前田家の家紋である剣梅鉢をかたどった菓子を献上したのが始まりとされています。重教は17世紀後半の人ですので、250年以上にわたって旧加賀藩に受け継がれています。
最中 (もなか)と同じく餡を包んだ和菓子です。餡を包む皮が栗色ではなく、縁起が良いとされる紅色と白色の2色の皮で包んでいるのが特徴で、甘党の人でも「ちょっと甘すぎるかな」と感じるほどの甘さです。
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2022年は兼六園の200周年
新幹線の開業を契機として多くの観光客が訪れるようになった金沢も、新型コロナの影響を受けました。第1波で特別警戒県に指定され、第5波では「まん延防止措置」が適応されるなど、観光業界や飲食業界に大打撃を与えました。
実は、2020年がひがし茶屋街の200周年、2021年が近江町市場の300周年、2022年が兼六園と命名されて200周年と、金沢では3年続けて主要な観光名所の100年単位での周年を大々的にアピールする予定でした。
最初の2年は完全に空振りに終わってしまいましたが、2022年こそは平和な年であることを願っています。
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