今年の金沢の冬は、例年に比べて寒かったものの、おかげさまで雪の被害はそれほどでもありませんでした。全国ニュースの天気予報で4回ほど「北陸では大雪に警戒してください」とアナウンスされましたが、日常生活に影響が出ない程度の積雪で収まりました。
金沢では3月下旬に入り冬仕舞いがほとんど終わりました。長町武家屋敷跡の土塀に掛けられた薦が外され、尾崎神社や忍者寺の雪囲いが外されました。また、金沢駅をはじめ、市内に見られる松の木から雪吊りが外されました。
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兼六園でも雪吊り外し
雪吊りと言えば何と言っても兼六園の雪吊りが知られていますが、大部分の雪吊りが外され、一番有名な唐崎松(からさきのまつ)を残すだけになりました。ちなみに、唐崎松の雪吊りは11月1日に兼六園の松の中で最初に吊られ、3月22日に最後に外されます。
金沢旅行では兼六園の雪吊りを見たいねという方は、文化の日から春分の日までが雪吊りの期間と憶えておくと良いでしょう。ただ、11月と3月は雪化粧にはなりません。唐崎松から雪吊りが外されると、金沢はお花見モードへと一直線です。
このページのトップ写真は、兼六園下交差点から兼六園へと通じる紺屋坂の写真です。紺屋坂には既にお花見用のぼんぼりが設置されています。紺屋坂上の石川橋からは、金沢で一番の桜の名所である百間堀(ひゃっけんぼり)を見下ろすことができます。
ひがし茶屋街にもぼんぼりが設置
金沢で兼六園と並ぶ観光名所のひがし茶屋街では、お花見の時期の風物詩であるぼんぼりが設置されました。私は茶屋街に設置されるぼんぼりを眺めるのが大好きです。
特に、ひがし茶屋街のメインストリートと主計町茶屋街の表通りのぼんぼりには、芸妓さんの名前が記されることもあって毎年楽しみにしています。新型コロナの影響からか、芸妓さんの人数が減っているのが気がかりです。
金沢城も冬の装いが取られました
兼六園と隣接する金沢城公園も冬から春に季節が移りました。兼六園や金沢城公園では、冬の間、小川やお堀に架かる橋に、雪が降った時に滑りにくくするための藁が敷かれます。橋が滑りやすい木橋だったり、アーチ状だったりすることから敷かれるものです。
藁が敷かれていると本当に滑らないのですが、春の訪れとともに金沢城公園の橋爪門の橋からも藁が取られました。なお、滑り止めの藁は市内の坂道にも敷かれます。
いもり堀は水を抜いて大掃除
金沢城の「いもり堀」では水が抜かれ、冬の汚れを取り除く大掃除の真っただ中です。雪が積もると、雪に泥や小石が付着することから、毎年、雪の心配がなくなった3月に大掃除が行われています。晩秋の落ち葉も一緒に取り除かれます。
ちなみに、いもり堀は2010年に復元されたお堀で、戦後は兼六園コートというテニスコートがありました。戦後間もない昭和22年(1947年)に開催された第2回国民体育大会のテニス会場となったコートで、クレーコートが12面ありました。
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金沢も3月21日でまん防が終了
新型コロナウィルスのオミクロン株による感染者の増加を受けて石川県全域に適用されていた「まん延防止等重点措置」が、3月21日をもって解除されます。
まん延防止期間中も卒業旅行や修学旅行で若い人たちが多く訪れた金沢。解除によって金沢を訪れる人がさらに増えていくものと思います。地元の北國新聞には、まん防が21日で解除との発表後に、ホテルの予約が急増という記事も掲載されていました。
私は県外から訪れる方の観光ガイドをすることがあります。まん延防止の期間中にも何組かの方を案内させていただきましたが、飲食店が軒並み休業中だったのには本当にまいりました。ようやく、金沢にもコロナ前の活気が戻りつつあります。
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