2017年3月4日付の北國新聞に、ひがし、にし、主計町の3つの茶屋街から昨年お披露目された4人の新人芸妓に、奨励金が贈られたという記事が掲載されていました。
贈呈式は金沢21世紀美術館から近い金沢ふるさと偉人館で行われたとのこと。
奨励金を贈呈したのは、公益財団法人 横浜記念金沢の文化創生財団(金沢市)で、横浜健理事長が、昨年1年間にお披露目された新人芸妓4人に就業奨励金、女将2人に育成奨励金として各30万円を贈りました。
贈呈された4人の新人芸妓は、ひがし「藤乃弥」の七葉さん(高橋玲美さん/19歳)、ひがし「八乃福」の杏花さん(三浦安海さん/25歳)、にし「美音」の幸ぎくさん(梶田渚さん/23歳)、主計町「仲乃家」のうた子さん(林純菜さん/19歳)です。
また、育成奨励金は、ひがし茶屋街「八乃福」女将の福太郎さんと主計町茶屋街「まゆ月」女将のまゆさんに贈られました。
お稽古代の足しになりそうです
紙面には贈呈式の写真が掲載されていましたが、興味深いのは、ひがしの新人芸妓2人は明るい色彩の留袖を身に纏っているのに対して、にしと主計町の2人は黒留袖を着ていることでした。
芸妓さんの正装は黒留袖なのですが、ひがしの新花さんが所属する「八乃福」と「藤乃弥」の女将は、いずれも50歳前後の若い女将ということもあって、慣習に縛られることなく華やかな色留袖を身に付けさせたのかもしれませんね。
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2017年に入って芸妓記事が増えています
今回の奨励金の贈呈元である横浜記念金沢の文化創生財団は、1991年(平成3年)に設立された財団です。「横浜」とありますが横浜市に関係しているわけではなく、理事長の苗字が横浜さんであることから横浜記念と銘打たれているものです。
3月1日に、当サイトでは、にし茶屋街の西泉家が女将の死去に伴い営業を終了するという記事を掲載しましたが、西泉家に在籍していた幸ぎくさんは、西泉家のお隣にある美音が引き受けたようですね。まずは新花さんの移籍先が決まってよかったですね。
さて、2017年に入って、北國新聞では芸妓さんやお茶屋関連の記事が増えています。
金沢芸妓の育成と伝統芸能の振興に携わる金沢伝統芸能振興協同組合や、行政の担当部署である金沢市観光政策課が、地元メディアに対して積極的に広報活動を行なっているのかもしれませんね。
お花見のぼんぼりで新花さんの名前を見るのが楽しみです。
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