GOTOで満杯の金沢で感染者ほぼゼロ。ホント!?なぜ？

2020.11.20掲載

賛否両論の論争を巻き起こしてきた政府のGOTOキャンペーン。現状を見ると、少なくとも金沢はGOTOトラベルで大賑わいです。

GOTOトラベルの開始以降、少しづつ観光で訪れる方が増えてきた金沢ですが、10月までは平日は空いていました。それが11月に入ると平日も大賑わいとなり、ひがし茶屋街のカフェでは、これまで割と空いていたお店も満席です。

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金沢はGOTOトラベルで大賑わいです

私自身はGOTOキャンペーンには否定的だったのですが、経済を回すという観点から見ると、大きな効果を出していることを認めざるを得ません。

気になる新型コロナウィルスの感染拡大については、不思議なことに石川県は全くと言っていいほど拡大していません。以下の表をご覧いただいてお分かりのとおり、この7日間の新規感染者数はわずか4名です。

参考：石川県の直近7日間の感染状況

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私は、SNSで「GOTOトラベルで人気の旅行先は、北海道、沖縄、京都、大阪、金沢」という東京の旅行会社にお勤めの方のツイートを目にしたことがあります。また、検索ランキング1位が金沢という記事も目にしました。

大勢の観光客で賑わっているにもかかわらず、11/20時点では、石川県は感染拡大が抑えられています。第一波の時は検査数が少なく批判があったのですが、今はそこそこ検査しているにもかかわらず感染者数が増えていません。

もちろん、三連休明けから12月にかけて大爆発するかもしれません。もしかすると、石川県が重要な情報を隠しているのかもしれません。そして、私自身がこれから感染する可能性もありますし、既に感染しているのかもしれません。

ですので、自慢げに言うことはできませんが、控えめに言っても、金沢では観光客からは感染していないようです。石川県内での感染源は、旅行や出張で他県に行ってコロナを持ち帰った人と言っても良いのではないでしょうか。

GOTOトラベルで多くの人が訪れているにもかかわらず、金沢で感染が拡大していない第一の要因はやはりマスクです。観光客の方々は本当に全員がマスクをしてくれています。また、お迎えするお店でも感染防止対策を取っています。

ただ、マスクやお店の感染防止対策については金沢に限ったことではないでしょう。札幌でも、那覇でも、観光客はマスクをしているでしょうし、お店も万全の対策を取っているはずです。

それなのに、なぜ金沢だけが感染拡大を免れているのでしょうか。私が考える理由は以下のとおりです。

金沢では、観光客が食事をするお店と、地元民が食事をするお店が違います。
もっと言うと、観光客が酒を飲むお店と、地元民が酒を飲むお店が違います。

このことが、金沢で感染が拡大していない最大の理由だと私は思っています。それともう1つ、石川県民は県外へ旅行に行く人が少ないのかもしれません。

金沢は都市型テーマパーク！

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観光という観点から見ると、金沢のウイークポイントは、観光で訪れる方の大多数が金沢弁を耳にすることなく帰っていくことです。

金沢は観光エリアと市民エリアがはっきりと分かれています。金沢市役所が面する広坂通りがその境界線で、広坂通りから坂を下った柿木畠、片町などのグルメタウンや、ファッションの街・タテマチにはほとんど観光客がいません。

特に片町はミシュランの星の付いたお店が8店舗もあるグルメタウンで、金沢で唯一のナイトタウンですので、私は、片町で夜の金沢も満喫してほしいと思っていますが、観光客の多くは金沢駅周辺で夕食とお酒を楽しみます。

例えば、私が若い頃に何度も出張で訪れた札幌では観光客も「すすきの」でお酒を飲みますし、那覇ですと観光客も国際通りの地元の人たちが利用するお店で夕食を取るのではないでしょうか。

もう一つのポイントは、金沢駅、近江町市場、金沢21世紀美術館、ひがし茶屋街、さらにホテルや旅館など、観光客への接客を職務とする地元の人たちの間で感染者が出ていないことです。

近江町市場では海鮮丼のお店に長蛇の列ができていますし、ひがし茶屋街のカフェでは、お客さんは注文を終えるとマスクを外す人が多く見られます。また、金沢駅のお土産処「あんと」で働く人たちは大忙しです。

このことを考えると、金沢に限らず、接客業においては、お客様と従業員の双方が気を付けていますので感染しないのかもしれませんね。感染するとすればお客様同士なのだと考えるのが自然です。やはりお酒が原因なのでしょうか。

最後に、もう一度言います。金沢はGOTOトラベルの恩恵を最大限に受けています。そして、新規の感染者はほぼゼロです。

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