2026年7月11日付の北國新聞に、ひがし茶屋街で新花さんがお披露目されるという記事が掲載されていました。
今回、ひがし茶屋街のお茶屋・藤乃弥 (ふじのや) からお披露目されるのは、大阪市出身で21歳の春葉 (はるは) さんです。お座敷デビューは7月19日です。
記事によると、春葉さんは人と接するのが好きで、語学留学の経験もあるとのことで「生涯かけて打ち込める芸妓さんの仕事に憧れていた。(同じ藤乃弥に所属する) 小千代姐さんを目標に頑張りたい」と修行に励んでいます。

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デンマークに留学
春葉さんは大阪の専門学校に入学後、デンマークに留学。帰国後も芸妓の夢を諦めきれず、花街の情報を集める中、強く引かれたひがしの芸妓・七葉 (しちは) さんの後を追って、七葉さんが所属する藤乃弥に入りました。
昨年9月の金沢おどりではリハーサルを見学しました。北國新聞の取材に対して「良くお稽古されていると感動した。京都よりも金沢の舞台が好みだった」とコメントしています。春葉さんは19歳から日本舞踊を学んでいます。

コロナ以降で5人目のお披露目
ひがし茶屋街では、2022年の美紅さんを皮切りに、以とさん、真琴さん、和花さんと新花誕生が続いています。藤乃弥では2016年の七葉さん以来10年ぶりの新人芸妓となります。
女将の吉川弥栄子さんは「立派な芸妓を目指さなくてもいい。細やかに気を遣い、かわいがってもらえるよう成長してほしい」と期待しています。春葉さんは「お客様を笑顔にできる芸妓さんになりたい」と語っていました。

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コロナ以降の新花さん一覧
北國新聞の記事にもあるとおり、コロナ以降、ひがし茶屋街では新花さんのお披露目が続いています。能登半島地震のあった2024年だけはゼロでしたが、それ以外の年では新花さんが誕生しています。
コロナ以降にお披露目された新花さんは以下の5名です。( )内は (お披露目時の年齢/出身/所属のお茶屋/年月) です。
美紅さん=みこう
(22歳/金沢市/八しげ/2022.11)
以とさん=いと
(23歳/東京都/八の福/2023.2)
万琴さん=まこと
(19歳/富山県/八の福/2023.10)
和花さん=わか
(18歳/福島県/八の福/2025.12)
春葉さん=はるは
(21歳/大阪府/藤乃弥/2026.7)
定着率が上がっています
北陸新幹線が開業した2015年以降、金沢の三茶屋街では、石川県外の女性が金沢で芸妓になる例が飛躍的に増えました。ただ、残念ながら、県外女性の新花さんの大多数が茶屋街を去っていきました。特にコロナ時期での廃業が多く見られました。
ひがし茶屋街では、2022年~23年の新花さんが、今もしっかりと芸に励んでいます。新花さんの定着率が上がった要因については、コロナ後の最初の新花の美紅さんが金沢出身だったことが、大きな要因となったのではないかと推測します。
金沢は独自の文化と価値観が残る街ですが、太平洋側で育った女性にとっては、初めて体感する価値観を怪訝に感じた時に、他のお茶屋とは言え、金沢で育った同年代の芸妓さんがいることは心強かったのではないでしょうか。

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ひがしがNo.1に復帰するかも
金沢の三茶屋街と称される「ひがし」「にし」「主計町」の中で、ひがしは最も高い格式を誇った茶屋街でした。しかしながら、近年は芸妓さんの人数で「にし」の後塵を拝していました。ひがしが13名、にしが14名、主計町が9名です。
ひがし茶屋街では世代交代が進み、ひがしにある5軒のお茶屋では、すべて若い女将に代替わりしました。この先、ひがしで新花さんのお披露目が順調に続いていけば、にしを抜いて、ひがしがNO.1に返り咲くこともあり得るでしょう。
昼間の観光地としての顔とともに、夜の花街としても発展してもらいたいものです。

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