出発の時は快晴なのに金沢は雪。滅多にない体験です

2020.12.22掲載

日本海側に雪の季節がやってきました。前回の冬は記録的な暖冬で、金沢の観光エリアではほとんど雪が積もらなかったのですが、関越自動車道の立往生のニュースを聞くと、今回の冬は大雪になりそうな気配です。

12月15日～20日の寒波では金沢でも積雪を記録しました。おかげさまで市民生活には影響しないほどの積雪でしたので、観光客の方にとってはちょうど良い雪化粧だったのではないでしょうか。

ちなみに、金沢駅の「もてなしドーム」は、天井のガラスに雪が積もると昼間なのに薄暗くなります。雪国に来たことを実感されるかもしれませんね。

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太平洋側と金沢はお天気が真逆

今の季節は、太平洋側で快晴の日は金沢は雪です。特に、太平洋側で360度どこを向いても青空しかないという飛びっきりの快晴の日ほど、金沢の積雪量は多くなります。

ご旅行の朝に家を出る時は快晴だったのに、金沢駅に降り立ってみたら白一色という経験は滅多にできることではありません。たまたま旅行日に大雪が降って観光予定が滅茶苦茶になっても、それはそれで良い思い出です。

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金沢に限らず、雪国の街は雪に耐えられるような街づくりがなされています。言い方を変えれば、雪景色が映える街づくりがなされています。

ひがし茶屋街、主計町茶屋街、長町武家屋敷跡、尾山神社といった風情あるスポットには雪が似合いますし、金沢21世紀美術館の「レアンドロのプール」や「タレルの部屋」では雪の日ならではの楽しさがあります。

雪の金沢のシンボルと言えば、やはり兼六園の雪吊りですね。松の枝に雪が積もり、雪吊りの縄がピンと張られた景観は、大袈裟ですが生涯の忘れられない思い出となることでしょう。

5cm程度の積雪で大雪となる地域から金沢へ来られる方にひとつアドバイスいたしますと、履物に関しては、革靴やヒールの高い靴は絶対に避けてください。それから靴底が減っている靴も避けた方が無難です。

金沢は小立野台地の先端に金沢城が築かれ、お城を中心に街が広がっていったことから、観光エリアには坂道や階段が多くあります。雪道に慣れない人は下り坂が危険ですので、滑りにくい履物でお越しください。

もし、金沢駅のもてなしドームから雪道に出た時点で「履物を間違えた！」と感じることがありましたら、駅前の金沢フォーラスで雪道用の履物を買われるのもお奨めです。

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北陸新幹線によって、金沢は大雪によって陸の孤島になる危険性が低くなりました。東北や上越新幹線と同様に、北陸新幹線は最初から雪害対策を念頭に置いて建設されていますので、運休になることはまずありません。

2018年1月～2月の「平成30年豪雪」で、在来線が不通となり、航空機が運休され、国道8号線が立ち往生した時も北陸新幹線は動いていました。

大阪から特急サンダーバードで、名古屋から特急しらさぎでお越しになる方は、大雪の際の運休が心配なことでしょう。実際、在来線特急はすぐに運休になります。しかし、その場合でもご自宅に帰ることができます。

北陸新幹線で東京に出て、東海道新幹線に乗り換えて大阪や名古屋に向かうのです。所要時間は2倍から3倍ほどかかってしまいますが、それでも、何日も金沢に閉じ込められることはありませんのでご安心ください。

雪雲というのは雨雲に比べて一か所に固まっているようで、いわゆるドカ雪は限られたエリアに降ります。例えば石川県が記録的な豪雪なのにお隣の富山県はそれほどでもないことがあります。

今回の寒波では、同じ石川県でも、北部の能登半島にある能登空港（愛称：のと里山空港）で53cmの積雪がありましたが、金沢よりも南に位置する小松空港はほとんど積雪がありませんでした。

雪の多い県では、県庁所在地の都市は、同じ県内の他の都市に比べて積雪が少ないようです。これは江戸時代かそれ以前の人々が、積雪の少ない場所に街を作ったからです。

石川県内でも金沢は雪の少ない街です。市民生活がマヒするほどの大雪は数年に一度ほどです。どうぞ雪の金沢を満喫してください。

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