金沢は今年も「百万石行列」の日を迎えました

今年の1月1日に発生した能登半島地震から5か月。能登半島の皆さんには申し訳ないのですが、金沢では、今年も金沢の初夏の風物詩である「百万石行列」の日を迎えます。

百万石行列は3日間にわたる「百万石まつり」の2日目にメイン行事として開催されるもので、今年で73回目を迎えます。私の子年の頃は毎年6月14日に実施され、その日は金沢市立の小・中・高等学校が休みとなっていました。

6月14日に開催されるようになったのは、前田利家公が金沢城に入城した日が6月14日とされていたからです。その後、利家公の入城は6月14日ではないことが判明したこともあって、会社勤めの方が観覧できるようにと6月の第2土曜日に改められました。

ただ、金沢では6月の第2週になると梅雨入りしていることが多いことから、梅雨入り前の6月第1土曜日に改められ現在に至っています。

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行列の注目は「利家とまつ」

百万石行列の目玉は馬に乗って金沢城へと入城する前田利家公です。1984年に地元出身の俳優・鹿賀丈史さんが起用され、1986年からは利家役に俳優さんが招かれるようになりました。

また、利家の奥方のおまつの方役については、金沢城の五十間長屋が復元された2001年に女優の斉藤慶子さんが招かれ、2008年以降は女優さんをお招きしています。今年は前田利家役が俳優の仲村トオルさん、おまつの方役が女優の夏奈さんです。

余談ですが、利家公は馬に乗って入城しますので、俳優さんの選定に際しては馬に乗れることが条件となっています。

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金沢を訪れる観光客の方が、何も知らずに訪れると、道路の通行止めなどで観光に大きな支障が出る日が1年に2日あります。ひとつは10月の最終日曜日に行われる「金沢マラソン」で、もうひとつが6月第1土曜日の百万石行列です。

百万石行列のスタートは金沢駅の鼓門前。まず、14時から出発式として金沢駅の鼓門前で和太鼓による大演奏が行われ、14時20分頃に行列の先導隊がスタートします。

その後、音楽パレード～ミス百万石～獅子舞行列～加賀とび行列～尾山神社御鳳輦(ごほえれん)～子供奴行列～珠姫お輿入れ行列～大人奴行列～おまつの方行列～四代、五代藩主行列～加賀八家老行列～前田利家入城行列～赤母衣衆(あかほろしゅう)と続きます。

前田利家入城行列は15時30分頃に出発し、17時30分頃に金沢城公園の三の丸広場に到着の予定です。先導隊が金沢駅を出てから、利家公が金沢城公園に到着するまでの所要時間はだいたい3時間ほどです。

現在の金沢駅～金沢城公園のルートは2006年から実施されていますので、行列の進行に関しては手慣れたものです、と言いたいところですが、毎年、どういうわけか進行スケジュールが大きく遅れます。

例年、百万石行列の模様は、TBS系列の北陸放送とフジテレビ系列の石川テレビの2局がそれぞれ生放送しているのですが、利家公が金沢城に入城する前に生放送が終わってしまうことが多いです。金沢らしいと言えば金沢らしいですかね。

今年は北陸放送が12時25分から17時30分まで、石川テレビが13時から17時30分まで生中継します。17時30分から全国ネットの時間帯に入ることから17時30分終了となっているのでしょう。

終了時間が決まっているのでしたら、行列の開始時間を30分でも早めれば良いのにと思いますよね。行列が始まる1時間前から中継しているのですから。でも、これで良いのだという感じで続けているのも金沢らしいのかもしれません。

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百万石行列のルートは以下のとおりです。

金沢駅の鼓門前から出発して、金沢駅通りから近江町市場のある武蔵交差点へ。武蔵交差点を右に曲がって、金沢のメインストリートである国道157号線を繁華街・香林坊まで。香林坊交差点を右折して広坂通りを兼六園方向へ。

兼六園の真弓坂口の手前で広坂通りから百間堀(ひゃつけんぼり)に左折します。そして、百間堀の先の兼六園下交差点から紺谷坂を上って、石川門から金沢城公園へと入っていきます。

百万石行列の当日、金沢駅～武蔵交差点～広坂交差点～兼六園下交差点のルートは、13時頃から行列の進行方向に向かって順次通行止めとなります。

観光で訪れる方で「行列には興味がない」という方は、朝の時間帯に近江町市場を、お昼過ぎまでに兼六園、金沢城公園、金沢21世紀美術館などを見学して、午後はひがし茶屋街と主計町茶屋街を訪れる行程が良いでしょう。

ちなみに、ひがし茶屋街と主計町茶屋街は行列の影響を受けないエリアにあります。どうぞ参考にしてください。

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