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話題の石川県立図書館は良くも悪くも金沢らしさ

2022年9月26日

2022年7月16日にオープンした石川県立図書館。地元メディアで「知の殿堂」や「金沢の新たな観光名所」などと高く評価されたこともあって、1か月で14万人以上が訪れ、目標の年間来館者数100万人に向けて好調なスタートを切りました。

先日、私も県立図書館に行ってみました。開館から2か月以上が経っていたにもかかわらず、私と同じように「どういうところか一度行ってみよう」という感じの来館者が多く見られました。

確かに、施設自体は素晴らしかったです。さすがは外観から入る街だけあります。ただ、ところどころに金沢市民の詰めの甘さも感じるなど、良くも悪くも金沢らしい施設でした。遅くなりましたが、以下に石川県立図書館をご案内します。

ゴルフ場のクラブハウスのような入口

総事業費は150億円

新たにオープンした石川県立図書館は地上4階、地下1階で、延べ床面積は約22,000㎡です。来館者が書棚から手に取ることができる開架冊数は約30万冊で、書庫には200万冊が収納できます。また、閲覧用に約500席が用意されています。

建設用地は金沢大学工学部跡地で、2019年に着工し、2022年3月に竣工式が行われました。総事業費は約150億円。新図書館の愛称は「百万石ビブリオバウム」です。

外観は本のページをめくるイメージ

大不評の愛称に変更なし

今年の1月に発表された「百万石ビブリオバウム」という愛称は、石川県民から大不評でした。名前が長すぎる、舌を噛みそうな名前だというのが主な理由でしたが、5,220件の応募の中で「ビブリオバウム」が2件しかなかったことも不信感を抱かせました。

ただ、最初は市民から不評の声が沸いても、時が経つと反発の声が減っていくという金沢の伝統は引き継がれているようで、今では、愛称に異を唱える人は少なくなりました。とは言うものの、県立図書館のことをビブリオバウムと呼ぶ人はほとんどいません。

館内のイメージは円形劇場

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外観のデザインは本のページ

石川県立図書館の外観は、めくられる本のページをイメージしています。外観から入る街・金沢らしさが伺えますが、金沢市立の金沢海みらい図書館のポップな雰囲気と比べると、石川県立図書館からは重厚さを感じます。

金沢海みらい図書館

館内はローマ遺跡の雰囲気

県立図書館の館内は、ローマの古代遺跡「コロッセオ」をイメージさせるデザインで、1階の中心部から3階にかけて書棚が連なっています。円形劇場のようです。書棚に置かれている本は表紙が見えるように配置され、本屋さんをブラブラする感覚で探すことができます。

この施設の特長はイスが多いことでしょう。書棚から興味のある本を手に取って、すぐ近くのソファで読むこともできますし、3階には本格的な調べ物をしたい方向けに読書灯とコンセントの付いたテーブル席が用意されています。

読書灯が付いたテーブル席もお洒落に配置
書棚の近くにはソファが置かれています

館内の色合いは「加賀五彩」

石川県の施設らしいと思えるのが色合いです。東西南北の4つのエリアと、4階のリングと名付けられた回廊スペースの計5つのエリアが、加賀友禅の基本色である加賀五彩に色分けされています。加賀五彩とは藍・臙脂・黄土・草・古代紫の5色です。

初めて訪れる方に立ち寄ってみたいと思わせる空間が、3階の「北・東エリア」と「西・南エリア」を結ぶ渡り廊下です。ブリッジと名付けられた廊下から館内を360度見渡すことができ、高級ホテルのようなセレブリティ感覚を味わえるスポットです。

肝心の本の貸し出しについては、館内のいたるところにセルフ貸出機が設置されています。最初は少し戸惑うかもしれませんが、スーパーのセルフレジを利用している方でしたら簡単に操作できるかと思います。

4階の回廊スペース「リング」は藍色
3階の渡り廊下「ブリッジ」

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Wi-Fiにはパスワードが必要です

石川県立図書館は施設自体は素晴らしいと思います。また、係員の対応も、観光客の方から接客の悪さを指摘されている金沢の施設にしては上出来だと思います。しかし残念ながら、詰めの甘い金沢人を感じるところもあります。

その一つが無料Wi-Fiです。館内にWi-Fiは飛んでいるのですが、スマホの画面に自動的に「ishikawa-lib free wifi」と表示されることはありません。パスワードを入れなければならないのです。

Wi-Fiの接続サービスを廃止するコンビニが増えていると聞きますが、公共施設では自動接続のWi-Fiサービスが必要なのはないでしょうか。ちなみに、私の場合は、スマホが古いのかパスワードを入れても「接続できませんでした」と表示されました。

探さなくても見つんるセルフ貸出機
1階の「だんだん広場」はイベントも可能

最寄りのバス停は「崎浦・県立図書館口」

観光で訪れる方の最寄りのバス停は「崎浦・県立図書館口」になります。

金沢駅東口の6番のりばからは、石川県立図書館行きのバスが1時間に2本程度出ている他、同じ6番のりばから発車する東部車庫、湯涌温泉、金沢学院大学、北陸大学薬学部行きのバスも「崎浦・県立図書館口」に停車します。料金は250円です。

上記の行き先のバスは「武蔵ヶ辻・近江町市場」「橋場町(ひがし茶屋街)」「兼六園下・金沢城」にも停車しますので、それぞれの観光名所から県立図書館に行かれるのも良いでしょう。

また、兼六園の小立野口から30分ほど歩くと県立図書館に到着します。小立野口から伸びる小立野通りを一本道です。途中にある金沢くらしの博物館、金沢大学病院、珠姫の寺・天徳院はインスタ映えする撮影スポットです。

図書館の向かい側には金沢美術工芸大学

小立野通りの出発点は奥村助右衛門家の板塀


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サイト管理者

南 武志(金沢観光ガイド)

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。加賀百万石の城下町をたっぷりとお楽しみください。

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金沢がイメージできるページです

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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