街の話題-topics- 郊外-topics-

金沢市が主催する泉鏡花文学賞が今年で50周年

2022年10月23日の石川県の地元メディアでは、泉鏡花文学賞のニュースが大きく報じられていました。

泉鏡花文学賞は、文豪・泉鏡花の生誕100周年を記念して制定された文学賞で、金沢の秋の風物詩として市民に定着しています。記念の50回目を迎えた今年は、ドイツ在住の作家・大濱普美子さんの『陽だまりの果て』が選ばれました。

授賞式は金沢市民芸術村のパフォーミングスクエアで行なわれ、大濱さんは「自分がこれまで読んできたすべての文学作品と、それを書かれた作家の方たちに心より感謝の言葉を述べたい」受賞のと喜びを語りました。

金沢市民芸術村のパフォーミングスクエア

成長期から円熟期へ

授賞式翌日の北國新聞にも式典の模様が詳しく報じられていました。授賞式には選考委員のうち村松友視、嵐山光三郎、山田詠美の3氏が出席し、五木寛之、金井美恵子、綿矢りさの3氏は残念ながら欠席でした。

第1回から選考委員を務める五木氏がメッセージを寄せ、足を痛めて式に出席できないことが残念でならないとした上で、泉鏡花文学賞が成長期から円熟期へ歩みを進める時であり、未来に新しい世界を切り開くことを願っているとコメントしました。

市民芸術村では5年に一度のフェスティバル

金沢市民芸術村-紡績工場跡地が市民の稽古場

文芸ファンに人気のシンポジウム

授賞式に続いて、文芸フォーラムのシンポジウム「鏡花文学賞の今とこれから」が行われました。

村松氏は小説家としての立ち位置に悩んでいた時に鏡花賞を受けて軸が固まったとし、「金沢の街に鏡花の幻想的な作風の色合いを感じている。その雰囲気になじむよう、芥川賞や直木賞とは違う視点で作品を選んでいきたい」と述べました。

大濱さんとおなじ64歳で鏡花賞を受け、金沢と関係が深くなったと紹介したのは嵐山氏。「金沢と、鏡花が東京で住んでいた神楽坂は似ている。光があたる場所ではあるが、それに伴う闇もある。そういう街にこそ鏡花賞がふさわしい」と語りました。

山田氏は地方発の文学賞が継続開催していることを他の都市がうらやんでいると指摘し、「地方の文学賞がどんどん無くなっていく中で、今後も金沢でしか選べない作家に光をあてたい」と強調しました。

金沢市民芸術村は音楽や演劇のお稽古場

金沢旅行での観光ガイドを承ります

泉鏡花文学賞の生みの親は五木寛之さん

50回目を迎えた泉鏡花文学賞。賞の制定に際しては五木寛之さんが大きく関わっています。五木さんは、奥様が金沢出身というご縁もあって金沢で作家活動をはじめ、直木賞受賞の際は、香林坊の喫茶店「ローレンス」で受賞決定の電話を受けました。

その五木さんの奥様のお父様が、泉鏡花文学賞を制定した金沢市長の岡良一さんでした。五木さんが義父の岡市長から金沢の振興策に何が良いかと相談を受けた際に、文学賞を作ったらどうかと提案したことが始まりだったそうです。

主計町茶屋街の表通りは「鏡花のみち」

鏡花のみち-天神橋から主計町への浪漫の散歩道

五木氏と鏡花の繋がりはあかり坂

私が五木寛之さんと泉鏡花のつながりを感じるのが、鏡花が生まれ育った下新町の隣町・主計町茶屋街にある「あかり坂」です。ずっと名無し坂だったこの石段坂を「あかり坂」と名付けたのが五木寛之さんでした。

あかり坂の標柱には、五木さんの言葉で「暗い夜の中に明かりをともすような美しい作品を書いた鏡花を偲んで、あかり坂と名づけた」と記されています。

あかり坂の標柱には鏡花を偲ぶ五木氏の言葉

あかり坂は五木寛之氏が命名した石段坂

金沢観光の-MENU-になります

このサイトのトップページへ

金沢旅行での観光ガイドを承ります

鏡花は全国的には知られていません

金沢の人たちは、鏡花の作品は読んだことがなくても「泉鏡花」という名前は知っています。ただ、残念ながら、全国的にはそれほど知られている作家ではありません。なぜなら、教科書に載っていないからです。

鏡花の代表的なセリフは「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉」です。これは芸者を辞めて堅気になって結婚した女性が、夫から別れを切り出された時に吐いた捨て台詞で、鏡花のことは知らなくても、このセリフは知っているという人が結構います。

このような艶っぽい文章が教科書に載ることはないですよね。教科書に載っていないことから、全国的に見ると文学ファン以外の知名度はあまり高くありません。

金沢文芸館には泉鏡花文学賞コーナー

金沢文芸館-レトロな文芸サロンと五木寛之文庫

記念館には女性ファンが訪れています

ロマンチックな幻想小説と、男と女が悲劇的な結末を迎える悲恋小説が鏡花の作風です。このことから、鏡花のファンは男性よりも女性が圧倒的に多数です。

鏡花の生家跡に整備された泉鏡花記念館には、満員になることはないのですが、間断なく女性の来館者が訪れています。金沢にある他の記念館に比べて、展示品や説明キャプションをじっくりと鑑賞する人が多いことが特徴です。

泉鏡花記念館は主計町から徒歩2分

泉鏡花記念館-浪漫と幻想の鏡花ワールドは純和風

Kanazawa Topics
金沢駅-topics- | 兼六園-topics- | 金沢城公園-topics- | ひがし茶屋街-topics- | にし茶屋街-topics- | 主計町茶屋街-topics- | 長町武家屋敷跡-topics- | 金沢21世紀美術館-topics- | 近江町市場-topics- | 美術館・記念館-topics- | 神社仏閣-topics- | 旧家庭園-topics- | お散歩コース-topics- | 繁華街-topics- | 郊外-topics- | テレビ番組のロケ地-topics- | 街の話題-topics- | 金沢の現状への提言

主要な観光名所+金沢駅
金沢駅 | 兼六園 | 金沢城公園 | ひがし茶屋街 | にし茶屋街 | 主計町茶屋街 | 長町武家屋敷跡 | 金沢21世紀美術館 | 近江町市場

金沢について知りたいことは?

観光名所 文化施設 アクセス 楽しみ方 ショップ

※クリック or タップでカテゴリー別の記事一覧へ

金沢がイメージできるページです

1

金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

2

金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

3

バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

人気スポット+城下町の隠し味

金沢を観光してみたいかもHOME

金沢旅行での観光ガイドを承ります

-街の話題-topics-, 郊外-topics-