今秋の金沢は暖かい日が多くなかなか紅葉が見頃になりませんでしたが、季節というのは移ろうものですね。
テレビの天気予報で「今年は暖冬になりそうだけれども、降る時はドカ雪が降る」との長期予報が出ていて心配していたのですが、金沢では12月23日の午後8時までの最大積雪量が39cmを記録しました。
ただ、39cmの積雪で収まりましたので、市民生活にそれほどの影響もなく最初の寒波が過ぎていきました。観光で訪れた方、特に雪のない太平洋側からはお越しの方にとっては、経験したことのない雪景色をご覧になれたのではないでしょうか。
※掲載写真は以前の雪景色の写真です。
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元日には雪が溶けています
この原稿を書いている12月25日(月)の金沢は終日雨が降っています。時折、土砂降りの雨になる状況で、私の感覚的には雪が半分くらいが溶けてしまいました。
週間天気予報を見ますと、年末年始の金沢は冬にしては穏やかなお天気になりそうで、特に週の後半から三が日にかけては10℃を上回る気温が予想されていますので、このまま行きますと雪のないお正月になりそうです。
大晦日からお正月にかけて金沢旅行を計画されている方は、おそらく、除雪作業で積まれた雪が残っているだけになるかと思います。
冬の金沢で多い不満は「雪がない」
実は、冬の金沢で観光客の方から聞かれる不満の上位に来るのが「雪がない」というものです。
金沢市が制作する冬の観光ポスターが雪景色をアピールしていることもあって、冬に金沢旅行を予定される方々は、金沢に行けばこの雪景色が見られるものと期待して訪れます。このことから、雪がないことが大きな不満になるのです。
地元の人は雪のないところを探しながら歩きますが、雪に縁のないところからお越しの方は雪の上を選んで歩きます。特に誰も足を踏み入れていない新雪が広がっている場所では、子供のように嬉々としながら雪を踏みしめています。
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今冬の雪は運任せのルーレット
この冬の最初の寒波が通り過ぎていきましたが、大気の流れがいつもとは少し違うなと感じました。
例年ですと、日本海で発生したJPCZ (線状降雪帯) が一直線に日本海沿岸に突入するのですが、今回の寒波では、日本海で偏西風に流されて、大谷翔平のスイーパーのように急激に横に流れていました。
そのことで、今回の寒波では金沢の北に位置する能登半島と、能登半島から延長線上にある新潟県上越市が豪雪に見舞われました。
以前にも記しましたが、大気の流れはひと冬の間は変わらないようで、12月後半に発生する、その年最初の寒波でJPCZが直撃した土地には、その冬の間に何度もJPCZが直撃します。2018年1月の金沢がそうでした。
旅行のキャンセルはギリギリまで待って
今回の寒波では、金沢は幸いにも偏西風によってJPCZの直撃は免れましたが、一直線に上陸していれば豪雪になっていました。次の寒波がやってくるのは、お正月気分が抜けた1月10日前後でしょうか。偏西風の流れが気になります。
「暖冬傾向だけれど降る時はドカ雪」が今回の冬のキーワードです。1月~2月に金沢へのご旅行を予定されている方は、どうぞ天気予報をしっかりとご覧になっていてください。
ポイントとしては、天気予報で表示されるJPCZの方向や、予想される雪雲の流れをしっかりとご覧になってください。
雪雲は固まって到来しますので、JPCZから少しでも逸れていれば災害級の積雪にはなりません。その場合は、太平洋側の方が期待されている絶好の雪景色を堪能できます。ご旅行のキャンセルはギリギリまでお待ちになるのが良いでしょう。
金沢は都市型テーマパーク!
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金沢の鏡餅は紅白です
最後に。年末年始に金沢にお越しになられる方に、金沢ならではのお正月の風習をお教えしましょう。
金沢の鏡餅は「紅白」です。下に白いお餅があって、白い餅の上に小さめの赤いお餅が乗っています。全国的には鏡餅というと「白白」ですが、石川県だけは「紅白」の鏡餅です。紅白になった理由については諸説あります。
前田家の家紋が梅鉢紋なので、紅梅と白梅でおめでたいからとか、源氏の白旗と平家の赤旗が由来になったとか、室町時代に朝廷に反発する武士が紅白の鏡餅を作って朝廷に献上した形式を前田家が受け継いだ、などの説があります。
金沢にはお正月に食べる「福梅」という和菓子があります。紅梅と白梅を模した最中(もなか)で、餡を最中の皮で包み、皮の上から砂糖をまぶしてあります。甘党の人でも甘すぎるくらいの和菓子です。どうぞご試食ください。
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