この原稿を書いている2020年2月16日現在、新型コロナウィルスが日本でさらに広まる気配を見せています。近々、金沢旅行を予定している方の中には「金沢は大丈夫だろうか?」と心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下に、本日時点での、1人の金沢人の私見をお伝えいたします。
この私見は、金沢を訪れる方にとっての、ひとつの参考となればと思い記すもので、医学的根拠に基づくものでも、数字的な裏付けがあるものでもありません。また、金沢は大丈夫とも、金沢も危ないとも述べません。
私の記事で参考になる部分があれば、どうぞ参考になさってください。
金沢の人はマスクをしていません
まず、金沢の観光エリアを歩く限りでは、金沢の人はマスクをしていません。着用率は50%を大きく下回っています。私の感覚では、マスクを装着して歩いている人は2割程度かなという感じです。
「金沢は東京に比べてマスクをしている人が少ない」というツイートを目にしましたが本当のことです。おっとりしている市民性とともに、中国本土からの観光客が少ないことも、危機感が薄い要因になっていると思います。
2019年に兼六園を訪れた中国語圏からの入園者数は、台湾が16万4千人、中国本土が4万4千人、香港が3万7千人で、割合に直すと台湾=67%、中国=18%、香港=15%でした。
金沢で中国語を話す観光客の7割近くが台湾からの方で、中国本土からは2割弱となっています。このことから危機感が薄いのかもしれません。とはいえ、数は少ないながらも、金沢にも中国本土から観光客が訪れているのは事実です。
先日、SNSで新型コロナウィルスの感染者が金沢にも立ち寄っていたという噂が流れました。
この件については、石川県の保健所が地元テレビ局の取材に対して「そのような事実はありません。もし、感染者が金沢に立ち寄ったという事実が確認されれば公表します」と答えていました。
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欧米からの観光客は激減しています
2月に入って、私が金沢の街を歩いてはっきりとわかるのは、欧州、米国、オセアニアなどからお越しになった白人の方がほとんど歩いていないことです。
最近までは、ひがし茶屋街のお茶屋ミュージアム「志摩」や、長町の「武家屋敷跡 野村家」では、入館者の7割くらいが白人の方でした。特に、長町武家屋敷跡はイタリア、フランスをはじめとする欧州の人たちに大人気でした。
つい先日、志摩に入館しましたが、白人の方を見かけることはなく閑散としていました。
欧米からの観光客が激減しているのは金沢だけの傾向なのか、それとも全国的な傾向なのかはわかりませんが、もし、全国的な傾向であれば、欧米やオセアニアの方は、アジアに旅行するのを自粛していることになります。
仮にそうだとしたら、オリンピック開催地の東京に、アジア以外の国々の選手団がやってくるだろうかと心配です。それでなくても、国際オリンピック委員会はマラソンの開催地を東京から札幌に一方的に変更しています。
東京オリンピックが無事に開催されるのか、とても心配です。
以上が、新型コロナウィルスに関する1人の金沢人の私見です。参考にできる部分があれば参考にしてください。
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