金沢職人大学校で茶庭造園のカリキュラム

造園技術だけでなくお茶の作法も

2018年5月5日付の北國新聞に、金沢職人大学校で、今年度から茶庭の造園指導に力を入れるという記事が掲載されていました。

記事によると、造園の工夫だけではなく、お茶を嗜む作法を学ぶ授業も設け、最終的に各自で茶庭を仕上げるとのことで、若手に技術と茶の心を伝え、加賀藩から息づく茶の湯文化を継承していくと紹介されていました。

金沢職人大学校によると、西田家庭園玉泉園や成巽閣飛鶴庭など、金沢には由緒ある茶庭が多く残っています。

造園科では、3年間、雪づりや石組みなどの技術に関する座学や実技に取り組んでいますが、茶庭について学ぶ機会が少なく、重点を置くことになったのだそうです。

今年の9月までに石川県内の茶庭を回って技術を学び、10月以降は設計、造園に取り組みます。

金沢職人大学校

4月末に、2日間の日程で行われたは最初の授業では、若手職人7名が、金沢職人大学校の長町研修塾のお茶室「匠心庵」で講師から指導を受けました。

表千家や裏千家などの流派によって異なる手水鉢の作り方や、下駄や和装でも歩きやすい飛び石の配置、茶室のしつらえが映えるように工夫する植木の選び方などを学びました。

また、茶の作法や礼儀を学ぶ時間も設けられ、金沢で茶文化が根付いた歴史や茶室の入り方、飲み方も教わりました。

記事には金沢職人大学校の事務局長さんのコメントが掲載されており、近年、石川県外から職人が学びにきたり、海外での造園依頼があるなど、金沢の茶庭に注目が集まっているとのことです。

長町研修塾の匠心庵

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実務経験者を匠に育てる金沢職人大学校

金沢職人大学校は、金沢に残る旧い建物の維持管理や、現代風になってしまった建物を旧い外観に戻す修景など、金沢の風情ある街並みを守っていくための職人養成機関です。

石工、瓦、左官、造園、大工、畳、建具、板金、表具の各分野に分かれ、実務経験があり、各業種組合からの推薦を受けた30歳~50歳の職人が学んでいます。

金沢市の公益事業という位置付けであることから、学費は無料です。また、3年間の研修を修了すると、金沢市認定の「金沢匠の技能士」の資格が与えられます。

校舎は金沢市民芸術村に位置しています。市民芸術村は大和紡績の工場跡地に整備された演劇や音楽の稽古場で、赤煉瓦の建物と広大な芝生の広場は、周辺で暮らす人たちの憩いの場となっています。

金沢市民芸術村

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また、市民芸術村から徒歩10分少々の長町武家屋敷跡には長町研修塾が開設され、藩政期から残る武家屋敷が実際の研修の場となっています。

なお、長町研修塾は一般に無料開放されていますので、ふらりと立ち寄って、茶室『匠心庵』や庭園を見学されるのもお奨めです。

長町研修塾

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