記録的な猛暑だった夏が終わり、金沢にも本格的な秋がやってきました。おかげさまで金沢は多くの観光客で賑わっています。観光シーズンの金沢で、今、いたるところで目にするのが「いしかわ百万石文化祭2023」の文字です。
このイベントは石川県では1年以上前から話題になっていますが、県外からお越しの方は「百万石文化祭って何なの?」という感じかもしれませんね。このページでは「いしかわ百万石文化祭2023」についてご紹介します。
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国民体育大会の文化版です
「いしかわ百万石文化祭2023」とは、国民体育大会の文化版と言える「国民文化祭」(文化庁主催)と、厚生労働省主催の「全国障害者芸術・文化祭」を合わせた名称です。
国民文化祭は1986年(昭和61年)に東京都で第1回が開催され、今年で38回目を迎えます。石川県では、1992年の第7回大会以来31年ぶり2回目の開催となります。全国障害者芸術・文化祭の開催は初めてです。
会期は10月14日(土)~11月26日(日)で、石川県のすべての市と町で記念イベントが予定されています。
地元メディアは両陛下一色
スポーツの国体に比べて馴染みのない方も多いかと思いますが、国民文化祭は、国民体育大会、全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会と合わせて、天皇陛下の「四大行幸啓 (ぎょうこうけい)」のひとつに数えられています。
10月15日~17日の地元の新聞・テレビでは、開会式にご出席された天皇皇后両陛下の話題で持ちきりでした。両陛下の石川訪問は即位後はじめてで、ご夫妻で訪れるのは1998年8月の「第10回全国農業青年交換大会」以来25年ぶりのことでした。
来県された15日は終日雨模様の天気予報が出ていたものの、日中はほとんど雨に見舞われることなく、沿道では多くの県民が両陛下をお迎えしました。
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スペシャルアンバサダーは野村萬斎さん
百万石文化祭のスペシャルアンバサダーには、石川県にゆかりのある狂言師の野村萬斎さんが起用されました。300年続く野村家は、元々は加賀藩主・前田家のお抱えの狂言師で、萬斎さんの曾祖父の5代目・野村万蔵氏が明治維新で東京へ出ました。
ちなみに、現在の野村萬斎さんは二世野村萬斎で、初世野村萬斎が曾祖父の5代目・野村万蔵氏です。
野村萬斎さんは石川県立音楽堂の邦楽監督としても活躍されています。金沢駅の東口を出て右手に石川県立音楽堂がありますが、外観の大きな柱に萬斎さんの顔写真が張り出されています。
6名のアンバサダー
野村萬斎さん以外にも、百万石文化祭では石川県ゆかりの文化人がアンバサダーに起用されています。
「いしかわ百万石文化祭2023」アンバサダー
篠井英介さん(俳優/金沢市出身)
辰巳拓朗さん(俳優/両親が石川県出身)
田中美里さん(俳優/金沢市出身)
寺島拓篤さん(声優・歌手/宝達志水町出身)
新田さちかさん(タレント・インフルエンサー/金沢市出身)
若村麻由美さん(俳優/七尾市に提携劇場を持つ無名塾出身)
金沢は都市型テーマパーク!
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目玉は「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展」
百万石文化祭の目玉イベントが「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展」です。皇居東御苑にある三の丸尚蔵館は、皇室ゆかりの絵画、彫刻、書跡、刀剣、工芸などを展示している文化施設で、1993年に開館しました。
現在、三の丸尚蔵館は建て替え工事中で、工事期間中は地方の美術館や工芸館に所蔵作品の貸し出しを行っています。そして、今年の10月~11月は、金沢に三の丸尚蔵館所蔵の国宝・重要文化財といった素晴らしい美術作品が集まりました。
中でも、地元メディアで大きく取り上げられているのが、旧加賀藩主・前田家から皇室に贈られた国宝「金沢本万葉集」です。
この展示会は石川県立美術館と国立工芸館で開催されています。前期が10月14日(土)~11月5日(日)、後期が11月7日(火)~26日(日)で、11月6日は展示替えのため休館となります。料金は一般=1,500円、大学生=1,000円で高校生以下は無料です。
チームラボ 金沢城 光の祭
百万石文化祭の最終日に当たる11月26日(日)まで行われているイベントが「チームラボ 金沢城 光の祭」です。金沢城の城壁に映し出されるプロジェクションマッピングが大好評で、10月18日には来場者が4万人を突破しました。
金沢21世紀美術館の街ならではの「デジタルアート」は一見の価値ありです。
KANAZAWA Topics
観光名所の周辺は文化エリア
美術館・記念館 -20選-
兼六園・金沢城周辺のミュージアム
・国立工芸館が金沢の本多の森にオープン
・石川県立美術館-21美の街に佇む正統派の美術館
・生活工芸ミュージアム-石川県の伝統工芸の見本市
・赤レンガミュージアム-本多の森を彩る重要文化財
・石川四高記念文化交流館-風情ある赤レンガ校舎
・鈴木大拙館-水鏡の庭で体感する“無の境地”
・中村記念美術館-茶道を嗜む方にお薦めの美術館
・金沢ふるさと偉人館-ここは中原中也ゆかりの場所
・金沢能楽美術館-能装束や能面の試装体験が人気
・金沢くらしの博物館-旧制中学の校舎は重要文化財
ひがし・主計町周辺のミュージアム
・安江金箔工芸館-箔打ち機から美術品まで金箔一色
・徳田秋声記念館-稀代の恋愛小説家が甦る場所
・泉鏡花記念館-浪漫と幻想の鏡花ワールドは純和風
・金沢蓄音器館-聴き比べ実演は音楽ファンにお薦め
・金沢文芸館-レトロな文芸サロンと五木寛之文庫
・大樋美術館-350年の歴史を継ぐ大樋焼の殿堂
長町武家屋敷跡周辺のミュージアム
・前田土佐守家資料館-良好に残された藩政期の書状
・老舗記念館-金沢市民が懐かしさを感じる外観
にし茶屋街周辺のミュージアム
・室生犀星記念館-文豪の人柄を感じる遺品と肉筆
・金沢建築館-国内でも珍しい建築専門ミュージアム
神社仏閣 -4選-
旧家庭園 -5選-
寺島蔵人邸 | 武家屋敷跡 野村家 | 西田家庭園玉泉園 | 松風閣庭園 | 辻家庭園
主要な観光名所は8つ+金沢駅
金沢駅 | 兼六園 | 金沢城公園 | ひがし茶屋街 | にし茶屋街 | 主計町茶屋街 | 長町武家屋敷跡 | 金沢21世紀美術館 | 近江町市場
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ご旅行前に知りたい情報は?
金沢がイメージできるページです
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金沢の主要な観光名所は1日で回れます
金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。
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金沢観光マップ-地図を見てルートを決めたい方へ
金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。
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金沢の観光エリアのバス運賃は210円
バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。
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金沢のホテル/1泊なら駅周辺、2泊以上は繁華街
金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。
金沢観光の-MENU-になります