全国的に知られる観光名所ではないものの、金沢の街並みのアクセサリーとなっている旧制第四高等学校の赤レンガ校舎。正式には石川四高記念文化交流館といいますが、名前が長すぎるので、地元では「四高 (しこう)」と呼ばれています。
四高の赤レンガの校舎は、金沢の人たちが子供の頃から見てきた景観です。
その石川四高記念文化交流館にレトロな雰囲気を漂わせる2つの施設がオープンしました。ひとつがアンティーク着物のレンタル店、もうひとつがレトロな外観のミュージアムショップです。
レトロ衣装体験ルーム「レトリズム」
レトロ衣装体験ルーム「レトリズム」は、金沢の着物レンタル店・金澤着楽々 (きらら)が運営協力をしている施設で、かつて女学校の象徴だった袴や、大正時代の女学生に大流行した銘仙 (めいせん)、アンティーク着物など約200着が用意されています。
館内での記念撮影だけではなく着物姿での街歩きもできます。ひがし茶屋街は金沢の観光エリアの反対側になりますので少し遠いのですが、兼六園、金沢城公園、長町武家屋敷跡といった風情のある観光スポットへはご近所へ行くような近さです。
また、金沢21世紀美術館や鈴木大拙館といった21世紀のデザインとのアンバランスな調和も楽しめますし、明治~大正期の建物を活用した国立工芸館や赤レンガミュージアムへ足を延ばされるのもお薦めです。

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ミュージアムショップ「ゲート4」
四高の校門を入ってすぐ左手にある旧門衛所を改装したのがミュージアムショップ「ゲート4」です。ピンクの外観は現代風にアレンジしたのかなと思ったのですが、地元の北國新聞によると、1893年 (明治26年)当時の外観に復元したのだとのこと。
こじんまりとしたミュージアムショップには、四高生が大好きだったカレーの特製レトルトパックや、寮でロウソクを立てて勉学に励んだことにちなんで、オリジナルパッケージの和ろうそくが販売されています。
また、戦前の日本を代表する清涼飲料水だったラムネが、四高の赤レンガ校舎を模したケースとセットで売られています。
余談ですが、私はラムネという飲み物は日本で生まれたものなのかと思っていたのですが、元々はイギリスから持ち込まれてきたものらしいですね。そして、英語の「レモネード」が日本語の「ラムネ」になったのだそうです。

暑い季節にはアイスキャンデー
ミュージアムショップでは、白山市の老舗和菓子屋さん・田中屋で戦前から人気の「アイスキャンデー」が、レトロなパッケージで売られているのも興味深いところです。“キャンディー”ではなく“キャンデー”です。
残念ながらアイスキャンデーの季節は過ぎてしまいましたが、来年の初夏以降はちょっとした人気商品になるかもしれませんね。ミルク、金時、抹茶、マンゴーの4種類で1本120円です。
金沢観光の途中にフラリと立ち寄られるのも良いでしょう。

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四高記念館は街中のアクセサリー
前述のとおり、四高の赤レンガの建物は金沢の街中を彩る貴重なアクセサリーです。兼六園・金沢21世紀美術館と、金沢で一番の繁華街・香林坊 (こうりんぼう)を結ぶ広坂通りに面しています。
2008年に現在の名称となった石川四高記念文化交流館は、無料ゾーンの石川四高記念館と有料ゾーンの石川近代文学館からなっています。
私は県外の方をご案内することがありますが、四高の前を通る際には、必ずと言っていいほど校舎内の無料ゾーンを通り抜けています。入館無料の石川四高記念館は明治~大正期の金沢を感じられるスポットです。

女性の方は階段が撮影スポット
戦前のエリート層が巣立っていった旧制第四高等学校の赤レンガ校舎に入ると、バンカラな風体で香林坊の街を闊歩し、超然主義を掲げた四高生のプライドと威厳が漂ってくるようです。
四高記念館では、四高の歴史を紹介する展示室は撮影不可ですが、建物の入口や廊下、階段などは撮影可能です。中でもレトロ感たっぷりの階段は女性グループの方々に小さな思い出を提供する素敵な撮影スポットです。

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