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谷口吉郎・吉生記念金沢建築館がオープン

2019年7月28日

-Welcome to Kanazawa-

国内初の建築美術館が生家跡に

2019年7月27日付の北國新聞に、国内初の建築美術館「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」がオープンしたという記事が掲載されていました。

金沢建築館は金沢市の市制施行130周年記念事業として、谷口吉郎氏の生家跡に整備された施設で、吉郎氏の長男・吉生氏が設計し、吉郎氏の代表作である迎賓館赤坂離宮の和室別館「游心亭」の広間や茶室が忠実に再現されました。

当初は、オープン初日の一般公開は午後2時からの予定でしたが、開館前から約50人が列を作り、10分前倒しされてオープンしました。一番乗りは愛知県から訪れたご夫婦だったとのことです。

谷口吉郎氏の代表作・游心亭を再現

金沢市では建築館の年間入館者数を3万人と見込んでいます。オープン初日のチケット販売数は287枚で、水野館長は「100人くれば上々と思っていたので予想以上だ」と手ごたえを口にしていたそうです。

一般公開に先立ち、金沢市文化ホールで開館記念式典が行われ、山野金沢市長が祝辞を述べた他、建設用地として金沢市に土地を寄付した谷口吉生氏と、2人のお姉さんに感謝状が贈られました。

名誉館長を委嘱された吉生氏は、北國新聞の取材に対し「身近なものである建築に親しんでもらい、美しい金沢の街づくりに貢献する施設にしたい」とコメントしていました。

伝統的な街並みに佇むシンプルな外観

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金沢建築館は金沢らしいミュージアム

今回オープンした金沢建築館は、無の境地で人気のミュージアム・鈴木大拙館を設計した谷口吉生氏の設計ということで、地元では建築デザインに興味のある方たちから注目されていました。

金沢建築館は、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されている寺町寺院群にあります。幹線道路の寺町通りに面し、建物の裏口は犀川へと通じています。

最寄りのバス停の広小路(ひろこうじ)から徒歩5分ほどで、人気観光スポットの忍者寺、にし茶屋街からも歩いて5分ほどのロケーションです。

また、建築館のすぐ隣に中原中也の「金沢の思い出」の文学碑が見られる他、室生犀星記念館や犀星が育った雨宝院、犀星のみち、井上靖氏の「北の海」に登場するW坂なども、徒歩10分の圏内です。

忍者寺からは200m少々のご近所さん

開館時間は午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)です。観覧料は一般300円、65歳以上200円で高校生以下は無料で、特別展示料金の場合もあるとのこと。

休館日は毎週月曜日で月曜日が休日の場合はその直後の平日が休館となります。また、年末年始(12月29日~1月3日)も休館の他、展示資料の整理のため休館することがあります。

裏口は犀川べりへと通じています

さて、今回オープンした金沢建築館は、金沢らしいミュージアムだと思います。

北國新聞の記事に「国内初の建築美術館」と紹介されていました。金沢の人たちは日本で初めて何かをすることが大好きです。

日本で初めて旧町名を復活させたのは金沢市の主計町でした。また、日本の地方都市で初めて制定された文学賞は金沢市の泉鏡花文学賞でした。そして、谷口吉郎氏の提言によって国内初の「景観保存条例」が制定されました。

こだわりが強いところが金沢人の市民性です。

赤坂離宮の游心亭の池を模した水庭

もうひとつ、金沢は外観から入る見栄っ張りな街です。

その代表的なものが金沢駅の「鼓門&もてなしドーム」でしょう。本来の駅舎があるにもかかわらず、駅舎を出たところに巨大なガラスのドームを作ってしまいました。

金沢駅が現在の姿となった2005年当時、私は東京在住でしたが、地下広場も含めて200億円もかかった総事業費に批判も出たと聞きます。

また、2004年にオープンした金沢21世紀美術館の総事業費も200億円ほどかかっているそうで、オープン当時は「伝統ある金沢に変なものを作るな」という声もありました。

人口46万人の地方都市が、極論すれば、無くても良いもののために400億円も出費したのは、外観から入る金沢ならではの施策でしょうね。

その意味では、金沢建築館は、こだわりが強く見栄っ張りな市民性に相応しいミュージアムと言えるかもしれません。

にし茶屋街からも徒歩5分です

もうひとつ。同館は谷口家から敷地が寄付されたとのこと。

金沢では、寺島蔵人邸金沢市立中村記念美術館金沢市立安江金箔工芸館金沢蓄音器館金沢市老舗記念館など、個人所有の土地・家屋やコレンションが金沢市に寄付されてきました。

個人所有の資産が故郷に寄付されるのも金沢の誇りです。金沢建築館には、ぜひ鈴木大拙館のような人気ミュージアムになったもらいたいものです。

鈴木大拙館に通じる雰囲気があります

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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