コロナの感染拡大で兼六園休園、21美休館

2021.5.13掲載

金沢市では、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、5月12日(水)～5月31日まで市内の有料観光地や文化施設が休館となっています。

まず、石川県が管轄する施設では兼六園が全面休園です。同じく石川県管轄の金沢城公園については屋外の無料ゾーンへの入園はできますが、有料の屋内施設である菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は閉館です。

また、屋内施設では、常時無料公開の河北門と鼠多門をはじめ、定期的に内部が公開される石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫も閉鎖されている他、玉泉院丸庭園の茶室・玉泉庵も休業中です。

当初は開館の予定だった国立工芸館については、東京都から国立美術館への休館要請を受けて急遽休館となりました。国立工芸館は東京国立近代美術館の一部署という位置づけですので休館せざるを得なかったのでしょう。

21美は通常の休館日状態に

石川県独自の緊急事態宣言の発出を受けて、金沢21世紀美術館でも5月31日まで有料展示室が休館です。このことから、展示室6から地下へと通じる「レアンドロのプール」も閉鎖されました。併せてレストランやミュージアムショップなども休業しています。

とはいえ、館内への入場口の扉が封鎖された昨年4～5月の緊急事態宣言の時とは違い、今回は建物の中には入ることができます。21美に行ったことのない方はイメージしにくいかもしれませんが、通常の休館日が5月末まで続くというのが正確なところです。

21美は毎週月曜日が休館日です。ただし、休館日でも入場口の扉は開いており建物の中に入ることができます。「タレルの部屋」「雲を測る男」などの作品が閲覧可能な他、トイレやガラス張りのエレベーターも利用できます。

また「ラッパのオブジェ」「渦巻き状のオブジェ」「まる」などの屋外展示作品とも戯れることができます。

5月31日まで休館となる主な文化施設は以下のとおりです。

兼六園・21美周辺	国立工芸館、石川県立美術館、石川県立歴史博物館、いしかわ工芸ミュージアム、石川四高記念文化交流館、鈴木大拙館、金沢能楽美術館、中村記念美術館、金沢くらしの博物館、金沢ふるさと偉人館
ひがし・主計町茶屋街周辺	泉鏡花記念館、徳田秋声記念館、金沢蓄音器館、金沢文芸館、安江金箔工芸館、寺島蔵人邸、柳宗理記念デザイン研究所、ひがし茶屋休憩館
長町武家屋敷跡周辺	前田土佐守家資料館、武家屋敷跡野村家(5/15～)、老舗記念館、足軽資料館、旧加賀藩士高田家跡、長町武家屋敷休憩館
にし茶屋街周辺	室生犀星記念館、金沢建築館、西茶屋資料館
湯涌温泉	金沢湯涌夢二館、金沢湯涌江戸村
夜間ライトアップ休止	金沢城公園、浅野川大橋をはじめとする浅野川流域、尾山神社、尾崎神社、北國銀行武蔵ヶ辻支店など