2026年8月4日付の北國新聞に、能登半島地震で損壊した金沢城の石垣の積み直し工事が始まったという記事が掲載されていました。
記事によると、8月3日に石川門前土橋石垣の積み直しから始まりました。石川県では、年内に崩落した5か所のうちの3カ所を積み終え、早ければ2038年度末頃までに、ずれた石垣を含めた全28カ所の復旧を完了したい考えとのことです。
ただ、金沢城では幕末以降に手を加えたことで崩れやすい構造になっている石垣もあるため、石川県は地震に強い伝統工法で「令和の再築城」を進める方針です。
3日に始まった石川門土橋石垣では石材が343個あり、保管場所のいもり堀園地から少しずつ現地に移します。

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崩落の原因は基礎の手抜き
2024年元日の能登半島地震では、金沢城公園で5か所の崩落と23カ所の変形 (ズレ) が確認されました。
石川県の調査では、明治以降に積まれた石垣は、裏側に詰め込んで強度を高める「栗石 (ぐりいし)」の数が少なく、土砂が多いため雨水で緩みやすい構造になっていたことが判明しています。
専門家からは「十分な数の栗石を用いた伝統的な積み方で復旧すべきだ」との指摘が上がったため、石川県では地震で崩れにくく文化財としての価値も高まる伝統工法で再建することに決めました。
8月中旬から本丸南石垣
8月中旬には本丸南石垣 (535個) の現地工事に着手する予定です。また、顕著な変形が確認され、近接する歩道が通行止めとなっている玉泉院丸南西石垣 (570個) でも9月に積み直し作業を開始し、石川門土橋石垣を含む3カ所は年内の完成を目指します。
なお、石川県では、金沢城公園のホームページで復旧工事の進捗状況を紹介するほか、石垣の復旧現場では初となる見学ツアーを予定しています。

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熊本城の方に応援いただきました
このたびの熊本での地震に関して、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
能登半島地震では、熊本から医療・介護の方々を中心にご支援をいただきました。震災直後の地元のテレビ局で、熊本の救護スタッフの方が、奥能登のおばあちゃんに「熊本から来ました」とお声がけされているシーンを目にしました。
金沢城の石垣崩落を受けて、熊本城の関係者の方々が金沢にお越しになり、復旧に関する様々なアドバイスをいただきました。そして、熊本に倣って、金沢でも石垣復旧の過程を市民に公開していこうという機運が生まれました。
熊本からのご支援に感謝いたします。

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崩落した石垣が並べられました
2024年の元日に発災した能登半島地震で、金沢城では「石川門土橋石垣」「本丸南石垣」「本丸北石垣」「玉泉院丸南西石垣」「玉泉院丸南石垣」の5か所が崩落しました。5か所のうちの4カ所は明治以降に旧陸軍が手を入れた石垣でした。
昨年の春に、崩れた石垣が「いもり堀園地」に集められ、番号を振って並べられました。そして、復旧の過程を市民に公開するという趣旨のもと、並べた石垣の周囲に散策路が設けられました。
私の感覚では、たまたま石垣置き場を見つけた外国人観光客、特に男性が熱心に石垣を見ているようです。ただ、残念ながら説明文が日本語しかありません。

震災が石垣を知るきっかけに
金沢城は、色々な時代の、色々な積み方の石垣が見られることから、お城マニアの間で「石垣の博物館」と称されています。
私はそれほどお城に興味がないことから、石垣の博物館という言葉にあまり反応することはなかったのですが、皮肉にも、未曽有の大震災によって石垣のことを少し知るようになりました。
石垣の復旧に際しては、ズレただけの石垣よりも、崩落した石垣の方が早く復旧できるのだそうです。
金沢城の石垣の積み方は、自然石積み、粗加工石積み、切石積みの3種類があるのですが、崩落したのは隙間のある自然石積みと粗加工石積みでした。隙間なく積み上げる切石積みは崩落しなかったもののズレが出てしまいました。

いもり堀園地と鶴の丸休憩館で石垣を展示
石垣に興味のある方は、いもり堀園地と鶴の丸休憩館に石垣の見本が展示されていますので、ぜひご覧になってください。今回の崩落の要因となった「栗石 (ぐりいし)」もご覧いただけます。
北國新聞の記事によると、栗石の数が少なく土砂が多かったことが崩落に繋がったとのこと。やはり、何事も基礎が大切なのですね。


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