金沢市の中心に位置し、個性的な神門から「ステンドグラスの神社」と呼ばれる尾山神社が、2023年に創建150周年を迎えます。明治6年 (1873年)に創建された尾山神社は、初代の加賀藩主・前田利家と奥方の「おまつの方」を祀った神社です。 藩政期の前田家は江戸の将軍家に気を遣い過ぎるほど気を遣いました。徳川家への気遣いのひとつが、金沢城内の神社に徳川家康公を祀り、自らの家の初代の御霊を、今のひがし茶屋街の先にある宇多須神社にひっそりと祀ったことです。 明治の世になり、徳川家に気を遣う必要がなくなったことから、 ...