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国立工芸館の入館者が10万人に到達も大きな不満点

2022年7月26日

2022年7月23日付の北國新聞に、国立工芸館の来館者数が10万人に到達したという記事が掲載されていました。

記事によると、22日(金)に同館で10万人達成の記念セレモニーが行われ、金沢市在住の小学校2年生の男の子とご両親が記念来場者に選ばれ、図録や展覧会の招待券が送られたとのことです。

国立工芸館は、2020年10月に東京国立近代美術館工芸館が金沢に移転してできた施設です。新型コロナの影響で約3か月休館しましたが開業から1年8か月で10万人に到達しました。唐澤館長は「予想より時間がかかったが健闘したと思う」と話していました。

国立工芸館

写真撮影okで見やすい展示が特長です

国立のミュージアムと聞くとお堅いイメージがあるかもしれませんが、国立工芸館は作品の撮影が認められていることが大きな特徴です。

また、作品を後ろからも見ることができる展示ケースを設置するなど、お隣の石川県立美術館と比べて遥かに頭の柔らかさを感じるレイアウトとなっており、工芸に興味のない方でも十分に楽しめるかと思います。

展示ケースのレイアウトもお洒落です

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10万人目の来館者としないところが国立

北國新聞の記事で私が興味を持ったのは、小学生の男の子とご両親が「記念来場者に選ばれた」という記述です。文化施設やレジャー施設で節目の来場者に達する際には「〇人目の来場者は○○市在住の○○さん」という形式で発表されるのが普通です。

私はPR会社で「〇人目イベント」のメディア対応を経験していますので分かるのですが、現実はと言いますと、節目の来場者を正確に特定するのはほぼ不可能で、子供や女性など写真映えする来場者を選んで「あなたが〇人目です」と声をかけます。

今回の国立工芸館においては、あなたが10万人目の来場者ですというのではなく、あなたが10万人達成の記念来場者に選ばれましたとしていることに好感がもてます。さすがは国立美術館だけありますね。

工夫を凝らしているのが伝わってきます

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完全独立に向けて事務所棟も展示室に

前述のとおり、国立工芸館は東京国立近代美術館の工芸館だけが移転してきたことから、現在も東京が決定権を持っています。ちなみに、国立工芸館の館長の正式な肩書は東京国立近代美術館の工芸課長です。

石川県には、国立工芸館を東京から独立させたいという思いがあります。日本に6つある国立美術館と同レベルで、金沢の国立工芸館を7つ目の国立美術館にしたいのです。

ただ、現状のスケール感では東京を本気にさせるのは難しいでしょう。と言いますのは、展示室が小さいのです。工芸館が東京にあった時の展示室よりは少しだけ大きいらしいのですが、独立させたいのであれば倍くらいの規模にする必要があるでしょうね。

館内の半分は立ち入り禁止に

金沢偕行社の建物は事務所棟

国立工芸館は、白地に茶色のラインが入った旧第九師団司令部庁舎と、緑のラインが印象的な旧金沢偕行社の2つの建物からなっています。初めて訪れる方、特に県外から訪れる工芸ファンの方は、2つの建物に入れると思うでしょうね。

しかし、一般の来館者が入れるのは第九師団司令部の建物だけで、事務所棟となっている金沢偕行社の建物には入ることができません。私も初めて訪れた時に、係員から「金沢偕行社の建物は事務所です」と当然のような顔で言われて大いに落胆したものです。

何事も、とことんやらないのは金沢市民、石川県民の悪い癖です。国立工芸館を本気で独立させたいのなら、工芸ファンがお腹いっぱいになるような広大な展示室を作るべきではないでしょうか。これで良しと思っている関係者には本当にガッカリです。

この建物を事務所棟にするのは疑問です

加賀百万石ルートにあります

国立工芸館は兼六園と隣接する「本多の森」に位置しています。兼六園には7つの入場口がありますが、本多の森に近いのは随身坂口です。本多の森と兼六園の間には、金沢の地名の由来となった金城霊沢と、御朱印に金箔が載る金沢神社があります。

本多の森は金沢の文化エリアです。国立工芸館をはじめ、石川県立美術館石川県立歴史博物館、加賀本多博物館、石川県立能楽堂、本多の森ホールといった文化施設が集まっいます。

国立工芸館の館内には無料ゾーンは設けられていませんが、県立美術館と歴史博物館の館内には無料ゾーンが設けられていますので、歩き疲れた方はイスに座って休憩されるのも良いでしょう。

国立工芸館は兼六園とはお向かいさん

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金沢がイメージできるページです

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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