2018年2月22日付の北國新聞に、湯涌温泉の「新右ヱ門 秀峰閣」が、2018年3月17日で営業を終了するという記事が掲載されていました。
秀峰閣によると、後継者や従業員の確保に対する先行き懸念が主因で、土地と建物は第三者に譲渡する方向になっているとのことです。
アニメ『花咲くいろは』の聖地のひとつ
閉館する「新右ヱ門 秀峰閣」は、1962年(昭和37年)に湯涌温泉の旅館「お宿 やました」から分かれて営業を開始し、1978年に法人化されました。地上4階建てで客室は12室。従業員はパートを含めて十数人が所属しています。
秀峰閣は北陸新幹線の開業後は業績が上向きましたが、事業継承や人手確保の面で不安はぬぐえず、閉館を決断しました。今後は経営会社が外部企業に不動産を売却し、解散などの手続きに入ると見られます。
同旅館の山下専務は取材に対し「大勢の方に愛していただき、感謝の言葉しかない」とコメントしました。
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建物は残るのではないかと思いますが…
秀峰閣の営業終了については、ツイッターでも閉館を惜しむ声が多く上がっていますね。
湯涌温泉はアニメ『花咲くいろは』の聖地として、近年は若いアニメファンが聖地巡礼に訪れています。秀峰閣は主人公・松前緒花のクラスメイトである和倉結名の実家が経営する旅館として、福屋の屋号でアニメにも出てきました。
秀峰閣の経営状態については、私は知る立場にはありませんが、従業員の確保に対する懸念という点ではわかるような気がします。
確かに、金沢の平地の住宅街に住む人にとって、金沢の奥座敷と呼ばれている湯涌温泉は遠いですから、毎日通うには無理があります。
私が目にしたツイートの中に、「温泉と言えば加賀温泉と和倉温泉なんだろうな」というツイートがありましたが、石川県にある他の温泉と比べると、このツイートは残念ながら的を得ているものです。
ちなみに、金沢で生まれ育った人でも、山代、山中、粟津、片山津の加賀温泉や、能登半島の和倉温泉に行ったことはあっても、湯涌温泉には行ったことがないという人が数多くいます。
加賀温泉と和倉温泉は、家族旅行や社員旅行などの行楽で利用され、お土産屋さんも充実している “温泉街” ですが、湯涌温泉は、作家が人知れず執筆活動を行なうような閑静な温泉です。
都会の雑踏を逃れて、静かに心を整えたいという方には最高の環境なのですが、ルンルン気分で訪れるには不向きです。つまり、“傷心旅行” や “愛の逃避行” に向いている温泉地です。
ただ、金沢市としても「傷心旅行をお考えの方はぜひ湯涌温泉に」とか「禁断の愛は湯涌温泉で」とも言えないでしょうから、難しいところですね。
さて、アニメファンにとっては、秀峰閣の建物がどうなるのか気になるところだと思いますが、湯涌温泉では『花咲くいろは』とのタイアップを積極的に行なっていますので、取り壊されることはないではないかと私は推測しています。
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