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片町・新天地で森山大道氏のフォト看板が好評

2023年1月23日

2023年1月13日付の北國新聞に、金沢で一番のグルメタウン・片町の新天地にお目見えしているフォト看板が好評で、当初予定していた掲出期間を延長し、3か月末まで延長するという記事が掲載されていました。

新天地のフォト看板は、著名な写真家の森山大道氏のモノクロ作品を掲出しているもので、市民や観光客から想定以上の人気を集めたことから、3月末まで期間を延ばし、人出が落ち込む冬季の賑わい創出につなげるとのことです。

新天地は片町の裏通り



森山氏の作品40点がフォト看板に

フォト看板は、犬が振り返った様子をとらえた森山氏の代表作「三沢の犬」をはじめとする40点が、丸や正方形の突き出し看板に映し出されています。訪れた人は飲食店の看板に交ざった作品をカメラに収めレトロ感を楽しんでいます。

金沢市や新天地商店街振興組合によると、森山氏の作品を見るために商店街を訪れる観光客も目立ち、鑑賞後に付近の飲食店に入る人も見られることから、金沢市では、中心市街地の夜の回遊性向上も目指して期間延長を判断しました。

通好みの街並みから感じる“こだわり”

私設美術館「KAMU kanazawa」が企画

森山大道氏のフォト看板を掲出する取り組みは、金沢市が私設美術館「KAMU kanzawa」と連携し同美術館が企画したものです。期間中は毎日午後5時~午前0時にライトアップされます。

KAMU kanazawaは、アートコレクターの林田堅太郎氏が開設した私設美術館で、金沢21世紀美術館の近くの「KAMU Center (本館)」をはじめ、片町・タテマチ・香林坊エリアに7か所、ひがし茶屋街近くに1か所のアート施設を開設しています。

街中の繁華街やファッション通りを歩きながら、1館ずつ巡回していくという鑑賞形式が若者のセンスと合致したのか、週末には本館前に若い人たちの列が見られるなど、古くて新しい街・金沢の人気スポットになりつつあります。

KAMU kanazawa「INFINITE STAIRCASE」

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世界的写真家・森山大道氏

森山大道のオフィシャルサイトによると、森山氏は、1938年 (昭和13年)、現在の大阪府池田市で生まれました。1958年にフリーの商業デザイナーとして事務所設立し、1964年からフリーカメラマンとして活動されています。

1967年の第11回日本写真批評家協会新人賞をはじめ、毎日芸術賞、日本写真家協会作家賞、朝日賞などを受賞。海外でもドイツ写真家協会賞、ICP国際写真センター 生涯功労賞、フランス芸術文化勲章シュバリエ、ハッセルブラッド国際写真賞などを受賞しました。

全国各地で個展を開催している他、オーストリア、ドイツ、フランス、アメリカ、スペインなど海外でも個展を開催しています。また、数多くの写真集も出版しています。

外部リンク:森山大道 オフィシャル

夜の歓楽街にピッタリな1枚

モノクロームの瞬間美

私は写真に関しては全くの素人ですが、オフィシャルサイトに掲載されている森山氏の写真を見て感じたことは「モノクロームの瞬間美」です。

人物、モノ、風景。日常生活でいつも通っている道や、毎日使っているモノなのに、見る角度や時間帯によって「えっ???」と感じる瞬間をとらえた作品は、まさに森山ワールドです。欧米で高く評価される理由が分かるような気がします。

お店の看板とのコントラストが抜群

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新天地は妖しいムードの歓楽街

森山氏の写真が掲出されている新天地は、金沢で一番のグルメタウンで、金沢で唯一のナイトタウンである片町 (かたまち)の裏通りに位置しています。

私が子供だった50年前から、新天地にはレトロな雰囲気が漂っていました。そして、大人しか足を踏み入れてはいけないオーラを醸し出していました。それぞれの街の歓楽街にひっそりと佇む “大人の隠れ家”的な商店街です。

森山氏の写真が夜空に浮かぶ新天地は、東京の下北沢のような、写真家や音楽家、役者や脚本家、現代アート作家や工芸作家などが、夜通し芸術論を語り合うといった “こだわり”を感じる街並みになっています。

通好みの街並みから漂う“こだわり”

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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