金沢は全国に先駆けて旧町名が復活した街

金沢のおたっき~ポイント#6

金沢は全国ではじめて旧町名が復活した街です。茶屋街で知られる主計町(かずえまち)が、1999年に尾張町2丁目から旧町名の主計町に戻りました。

今から50年ほど前の日本では、1962年(昭和37年)に施行された住居表示法によって小さな町がひとつの町にまとめられ、風情のある町名や由緒ある町名が次々に消滅していきました。

当時の日本では町の境界線が複雑に入り組み、番地が飛び飛びになっている町も見られた他、同じ市内に同じ町名が存在するなど郵便配達がとても困難で、一般の人たちも訪問先に辿り着けないことがありました。

このような背景を受けて、1丁目1番地から整然と並び変えようという趣旨で小さな町がまとめられていったのです。今、旧町名復活の動きは全国で見られます。金沢では、現在まで25の旧町名が復活しました。



おたっき~ポイントは埋められた「旧」

金沢の中心部では町名を記した標柱をよく見かけます。金沢市の資料によると200以上の町名の標柱が置かれています。

町名が現在も残っている場合は普通に町名が彫られているのですが、50年前に町名が消滅したエリアについては「旧○○町」という表記されています。そして、復活した町名については「旧」の文字が埋められています。

旧奥村家の板塀になじむ飛梅町の石碑

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街のどこかで見かけることがあるかも

このページでは、旧町名が復活した町の一覧と、それぞれの町名の標柱をご紹介します。

金沢の街を歩いていると、旧町名が復活した町の標柱を見かけることがあるかと思います。ふとした瞬間に宝探しゲームの宝物が見つかったような気分になるかもしれませんが、それも金沢観光の楽しさのひとつです。

なお、下石引町と下新町については「石引町」「新町」という標柱が建っています。

また、金沢市のホームページによると上堤町については作られていません。折角なら、とことんまでやれば良いのにと思ってしまいますが、「この程度いいかな」というところで止めてしまうのも金沢の市民性と言えます。

金沢で復活した旧町名の一覧

町名よみがな 復活時期
主計町かずえまち1999年10月
下石引町しもいしびきまち2000年4月
飛梅町とびうめちょう2000年4月
木倉町きぐらまち2003年8月
柿木畠かきのきばたけ2003年10月
六枚町ろくまいまち2004年6月
並木町なみきまち2005年10月
袋町ふくろまち2007年3月
南町みなみちょう2008年11月
下新町しもしんちょう2009年11月
上堤町かみつつみちょう2009年11月
金石通町かないわとおりまち2018年11月
金石下本町かないわしもほんまち2018年11月
金石味噌屋町かないわみそやちょう2018年11月
観音町かんのんまち2019年5月
金石今町かないわいままち2019年11月
金石新町かないわしんちょう2019年11月
金石海禅寺町かないわかいぜんじまち2019年11月
金石下寺町かないわしもでらまち2020年11月
金石上浜町かないわかみはままち2020年11月
金石浜町かないわはままち2020年11月
金石松前町かないわまつまえまち2020年11月
金石御船町かないわおふねまち2020年11月
金石上越前町かないわかみえちぜんまち2021年11月
金石相生町かないわあいおいちょう2021年11月

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旧町名が復活した町名の標柱

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観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2016年5月22日