繁華街-topics-

片町のプレーゴが営業終了。跡地がホテルに

金沢の繁華街・片町 (かたまち) で欧州の香りを漂わせていた商業施設「プレーゴ」が、3月31日に25年の歴史にピリオドを打ちました。運営する金沢商業活性化センター (TMO) では、6月末までに建物を解体し更地にする予定です。

4月1日付の北國新聞によると、プレーゴの跡地はダイワハウスグループのフジタ (東京) がホテルの開発を計画しています。周辺商店街からの要望を受け、低階層には店舗を入居させる予定です。

この記事は、石川県外にお住いの方には「???」というような記事かもしれませんが、金沢の市民性が多少なりとも伝わるかと思います。どうぞお付き合いください。

プレーゴ

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中心街に舞い降りた欧州の風

プレーゴ (PREGO) は、金沢の繁華街のひとつ・片町 (かたまち) に2001年3月にオープンした施設です。

フィレンツェ産の大理石を使用し、欧州のレトロモダンな街並みをイメージした外観が、築数十年という老朽化したビルが立ち並ぶ片町で異彩を放っていました。

2001年当時の金沢は、新幹線が本当に金沢まで来るのかも分からなかった頃で、ひがし茶屋街は観光地ではなく、金沢城公園の五十間長屋は復元工事中で、金沢21世紀美術館も、金沢駅の鼓門も、まだお目見えしていない時代でした。

レトロモダンな外観

地方都市・金沢の小さな希望

プレーゴの開業時、私は東京在住でしたので、当時の地元の反応は経験していないのですが、凋落が叫ばれていた繁華街・片町に突然変異のように誕生したプレーゴは、金沢の未来への小さな希望と受け取った人もいたかと思います。

一方で、プレーゴのような施設を一つ作ったところで何も変わらないと、無関心を装っていた人もいたことでしょう。実際のところ、プレーゴ程度の施設なら、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡あたりでは普通に見かける施設ですから。

ヨーロッパのパティオ(広場)をイメージ

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飲食店は厳しかったかも

私は、1981年に金沢市内の高校を卒業して東京に出て、2010年に故郷に戻ってきました。プレーゴの存在を初めて知ったのは故郷に帰ってきてからだったと思います。

正直に言いますと、私は、プレーゴが賑わっているところを見たことはありません。

ファッション関連のお店はそこそこ賑わったかもしれませんが、飲食店は厳しかったのではないでしょうか。以前に夕食を取ったお洒落なイタリアンレストランでは、お客さんはまばらでした。事実、そのお店は閉店してしまいました。

クリスマスのイルミネーションは人気でした

日本初のタウンマネジメント事業

wikipediaによると、プレーゴは、日本で最初のタウンマネジメント機関 (TMO) によるテナントミックス事業だったそうです。

今回のプレーゴ閉鎖に至った経緯が地元メディアで報じられていましたが、要約すると、プレーゴの土地のオーナーと、金沢商業化活性化センター (TMO) との間での定期借地契約の更新時に、オーナー側との合意に至らなかったとのこと。

プレーゴが賑わっているとは言い難いという現実がありましたので、地権者からすると、もっと利益を上げてくれる企業や団体に貸したいと考えるのは自然ですよね。

昨年、地元の北國新聞紙上で「プレーゴ閉鎖」の記事が出た際には、TMO側の対応の遅さから契約を更新できなかったと指摘されていました。これは金沢の市民性なのですかね。何をするにも一歩目が遅いようです。

閉鎖された出入口

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前の建物も当時の最先端ビル

私が知る限り、プレーゴは、片町では2015年にオープンした片町きららに次ぐ新しい施設でした。私の子供の頃からある老朽化したビルがそのままなのに、新しい施設が取り壊されてしまうのが金沢の現実です。

1980年当時、プレーゴの敷地には「パルドゥ -PAL DO-」というファッションビルがありました。私の高校時代にオープンしたビルで、日曜日に地元の北陸放送ラジオの公開生放送が行なわれるなど、地元の若者たちのトレンドスポットでした。

金沢のトレンドスポットだったパルドゥは、1985年の「香林坊109」の開業後に業績が悪化し、1988年に閉鎖されました。そして、1990年代にビル自体が取り壊され、長く更地となっていました。

私はこの道標が好きでした

壊されるのは新しい施設

地方都市の金沢にあって、新しい建物は次々に壊され再開発されていくのですが、築50年、60年という古いビルはずっとそのままです。

片町は1894年に日本で初めて商店街組合が結成された街です。ただ、国内最古の商店街であるがゆえに、再開発をするにあたっては、何かネックとなるものがあるのかもしれませんね。

私が子供の頃の片町は金沢市民の憧れの繁華街で、女性たちは着飾ってお出掛けしたものです。片町は今も金沢で一番のグルメタウンで、金沢で唯一のナイトタウンですが、昼間の賑わいは隣町の香林坊に奪われてしまいました。

かつての片町を知る私としては、何とか昼の賑わいを取り戻してもらいたいと思っています。

この場所は6月末には更地になります

素顔の金沢がある市民エリア

繁華街 -4選-

お散歩コース -19選-

郊外のスポット -5選-


主要な観光名所は8つ+金沢駅

金沢がイメージできるページです

1

金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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