国立工芸館で『ポケモン×工芸展 -美とわざの大発見-』が開催されています。この展覧会は、タイトルのとおりポケモンを工芸で表現する展覧会で、重要無形文化財保持者(人間国宝)から若手アーティストまで20名の約70作品が展示されています。
会期は3月21日(火・祝)から6月11日(日)までで、5月1日(月)を除く毎週月曜日と5月14日(日)が休館日です。
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2022年制作の新作
工芸といっても色々なカテゴリーがあります。今回の「ポケモン×工芸展」では、国立工芸館が主催する展覧会らしく、陶芸、漆芸、金工、象嵌、織物、ガラス工芸、布工芸などの幅広い分野の作品が出展されています。
最初は「工芸」よりも「ポケモン」に興味があって訪れる方でも、工芸の持つ多様性や奥深さを感じることができます。来館者の多くがポケモンファンのようですが、初めてポケモンに触れたという工芸ファンも目につきます。
作品は写真撮影okです
国立工芸館のセールスポイントは作品の撮影がokなことで、今回のポケモン展でも、ほとんどの来館者が作品にカメラを向けています。ただ、作品によってはフラッシュ撮影はご遠慮くださいという作品もあります。
私が訪れた日は多くの来館者で混雑していましたので、ゆっくりと撮影することはできませんでしたが、春休み後の平日であればじっくりとアングルを決めて撮影できるかと思います。
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ポケモン×工芸展 概要
『ポケモン×工芸展』の概要は以下のとおりです。
◆会場:国立工芸館
◆期間:2023年3月21日 (火・祝)~2023年6月11日 (日)
◆休館:月曜日 (ただし5月1日は開館)、5月14日 (日)
◆時間:午前9時30分-午後5時30分 ※入館時間は閉館30分前まで
◆料金:一般 900円、大学生 500円、高校生 300円
※中学生以下の方は無料。障害者手帳をお持ちの方と付添の方 (1名)は無料。
割引きになる場合があります
◆割引対象
石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・いしかわ生活工芸ミュージアム・金沢市立中村記念美術館・金沢ふるさと偉人館の主催展覧会の入場券半券、SAMURAIパスポート (一般のみ)、第79回現代美術展の入場券半券 (一般のみ、3/31~4/16に限る)、金沢ウォーク2023参加チェックカード (4/29に限る)を窓口で提示した方。
◆割引料金:一般 800円、大学生 450円、高校生 250円
割引きになる方がオンライン予約サイトで事前予約をする場合に注意点があります。それは料金決済までしないことです。オンライン予約の時点でクレジットカードから引き落とされてしまうと割引額が戻ってきませんのでご注意ください。
「チケット選択」のページに「チケット枚数」という項目があり、「一般:¥900」「大学生:¥500」「高校生:¥300」「観覧無料又は割引対象の方:¥0」の4つの選択肢が提示されています。この中の「観覧無料又は割引対象の方:¥0」を選んで枚数を設定してください。
要注意!5月14日(日)は休館
国立工芸館は毎週月曜日が休館日でポケモン展でも同様です。ただし、大型連休中の5月1日(月)は開館しています。その代わり、5月14日(日)が休館日となっています。日曜日が休館日だとは夢にも思わないですよね。
地元の方でしたら、残念だけど来週もう1回来ようかとなるのですが、観光で訪れる方は翌日の15日(月)も休館日ですので、おそらくポケモン展を見ることなくお帰りになるかと思います。どうぞお気をつけください。
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兼六園の随身坂口からすぐ
国立工芸館は兼六園の随身坂口を出てすぐの「本多の森」にあります。随身坂口は、金沢城公園と直結する桂坂口の反対側の料金所です。兼六園を縦断して随身坂口を出て、金沢神社と金城霊沢を通って国立工芸館というルートが良いかと思います。
金沢21世紀美術館からも至近距離です。21美から広坂交差点を渡り、広坂を上りきったところが本多の森です。
また、ピンポイントに国立工芸館まで行きたい方は、国立工芸館の近くに停車するバスは本数が少ないことから、タクシーをご利用ください。タクシーの運賃は、市内の観光エリアからなら高くても1,500円といったところです。
週末に行かれる方は予約が安心
国立工芸館は、いつもですと予約をしなくてもスムースに入館できるのですが、今回のポケモン展は地元の子供たちが親子連れで訪れることから、当日券を求める人の行列ができます。ちなみに、予約枠と当日枠があります。
この原稿を書いている4月6日の時点では、4月30日までの予約を受け付けていますが、連休に入った29日(土・祝)と30日(日)は既に予約枠がいっぱいです。週末やGWでの訪問をお考えの方は、予約しておく方が安心です。
KANAZAWA Topics
観光名所の周辺は文化エリア
美術館・記念館 -20選-
兼六園・金沢城周辺のミュージアム
・国立工芸館が金沢の本多の森にオープン
・石川県立美術館-21美の街に佇む正統派の美術館
・生活工芸ミュージアム-石川県の伝統工芸の見本市
・赤レンガミュージアム-本多の森を彩る重要文化財
・石川四高記念文化交流館-風情ある赤レンガ校舎
・鈴木大拙館-水鏡の庭で体感する“無の境地”
・中村記念美術館-茶道を嗜む方にお薦めの美術館
・金沢ふるさと偉人館-ここは中原中也ゆかりの場所
・金沢能楽美術館-能装束や能面の試装体験が人気
・金沢くらしの博物館-旧制中学の校舎は重要文化財
ひがし・主計町周辺のミュージアム
・安江金箔工芸館-箔打ち機から美術品まで金箔一色
・徳田秋声記念館-稀代の恋愛小説家が甦る場所
・泉鏡花記念館-浪漫と幻想の鏡花ワールドは純和風
・金沢蓄音器館-聴き比べ実演は音楽ファンにお薦め
・金沢文芸館-レトロな文芸サロンと五木寛之文庫
・大樋美術館-350年の歴史を継ぐ大樋焼の殿堂
長町武家屋敷跡周辺のミュージアム
・前田土佐守家資料館-良好に残された藩政期の書状
・老舗記念館-金沢市民が懐かしさを感じる外観
にし茶屋街周辺のミュージアム
・室生犀星記念館-文豪の人柄を感じる遺品と肉筆
・金沢建築館-国内でも珍しい建築専門ミュージアム
神社仏閣 -4選-
旧家庭園 -5選-
寺島蔵人邸 | 武家屋敷跡 野村家 | 西田家庭園玉泉園 | 松風閣庭園 | 辻家庭園
主要な観光名所は8つ+金沢駅
金沢駅 | 兼六園 | 金沢城公園 | ひがし茶屋街 | にし茶屋街 | 主計町茶屋街 | 長町武家屋敷跡 | 金沢21世紀美術館 | 近江町市場
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