2018年9月13日付の北國新聞に、金沢駅西地下通路の広場に、誰でも自由に弾ける「まちかど思い出ピアノ」が設置されたという記事が掲載されていました。
「思い出ピアノ」は2017年10月から金沢市が設置を進めているもので、金沢駅東口の「もてなしドーム地下広場」と片町の「片町きらら広場」に次いで3台目の設置となります。
2018年7月に、片町きららのピアノが酒に酔った大学生に損壊されて8月に撤去されました。
片町きららのピアノは午後8時で終了でしたが、今回設置のピアノについては、金沢市では特に使用制限は設けずに、カメラで監視した上で24時間いつでも演奏できるように開放しました。
駅西のビジネス街へと通じる地下通路
駅西地下広場に設置されたピアノは、金沢市立菊川町小学校で1991年から2017年7月まで使われたものです。9月12日に、金沢美術工芸大学の学生によるデザイン装飾が施されたピアノが地下通路に運び込まれ、調律の後、一般開放されました。
記事によると、午後7時ごろ、金沢駅の金沢港口(西口)のホテルに戻る途中だった東京からの女性観光客が足を止め、子どもの頃に練習した「雨の日の噴水」の一部を弾きました。
一緒にいて演奏風景を撮影したお友達は「初日から居合わせてラッキー。旅行だから弾きやすいのかな」と話し、演奏した女性は「こんな場所で弾いたのは初めて。面白い取り組みですね」と笑顔を見せていたそうです。
紙面には、ピアノを弾く女性と、通りがかりの人たちが足を止め演奏に聞き入っている写真が掲載されていました。
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ピアノはどんどん増やしてほしいですね
金沢市の観光政策に関しては批判したくなるものもありますが、この「思い出ピアノ」については素晴らしい試みだと思います。
市内の小中学校で使用されているピアノは年々古くなっていきますので、これからも古くなったピアノを金沢の街角に設置していってほしいものです。残念ながら撤去された片町きらら広場には、ぜひ次のピアノを設置してもらえればと思っています。
さて、今回設置された金沢駅西地下通路は、有名な鼓門とは逆の出口(金沢港口・西口)を出て左手の階段を下りたところになります。
金沢駅の西口にはいくつものホテルが建っている他、北国銀行本店やNHK金沢放送局が移転してくるなど、新しいビジネス街として整備されているエリアです。
現在、香林坊にある日本銀行金沢支店も駅西エリアへの移転が決定しています。私は設置された翌日に駅西地下広場を通りましたが、地元の方と思われる女性がピアノを弾いており、地下通路全体にクラシックの音色が響いていました。
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