華の宿はにし茶屋街の隠れたお薦めスポット

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華の宿 (はなのやど)

にし茶屋街の見どころ vol.4

21世紀の金沢では、藩政期の後期から明治~大正~昭和初期にかけて隆盛を誇った茶屋街を、ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街と名付けて観光地化しています。

ひがし茶屋街には、志摩や懐華楼などのお茶屋のお座敷を見学できる施設があります。にし茶屋街にもお茶屋の内部を見学できる現役のお店があります。

それが『料亭 華の宿』です。

夜になると「にし」の芸妓さんを招き宴席が設けられる『華の宿』は、午前中は茶房として営業しており、1階で抹茶と和菓子を楽しんだ後は、サービスとして2階のお座敷を見学できるシステムとなっています。

華の宿の茶屋建築は、にし茶屋街が1820年(文政3年)に加賀藩から公許された当時から残る建物です。

竣工から21世紀に至る約200年の時の流れにおいては、現代的に手直しされた部分も見受けられますが、基本的な骨組みは藩政期のまま受け継がれています。

2階のお座敷からの眺め

にし茶屋街が3分でわかる画像集

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長町で暮らす加賀藩士が支えた「西の廓」

玄関を入ると目の前に来客用の階段があります。かつてのお茶屋では、1階は女将や芸妓さんたちのスタッフ専用スペースとなっており、お客様はすぐに階段を上ってお座敷にお通しされました。

華の宿の茶房タイムでは、お客様は1階のお座敷にお通しされ抹茶やコーヒーが提供されます。そして、宴席の模様を紹介するアルバムなどを見ながら暫しの休憩を取り、一息ついたところで2階のお座敷見学へと移ります。

1階はスタッフ専用スペースでした

お茶屋の2階には3つのお部屋があり、表通りに近い方から「前座敷」「広間」「はなれ」と呼ばれています。大人数の宴席の場合は前座敷と広間を仕切る襖が取り払われます。

はじめてお茶屋の2階に上がられる方は、最初に窓から茶屋街の通りを眺めたくなるのではないでしょうか。

お座敷には輪島塗の和室用テーブルが置かれている他、九谷焼、山中漆器などの地元の伝統工芸品が展示されています。また、宴席で欠かすことのできない雪洞(ぼんぼり)もとてもお洒落です。

2階のお座敷

にし茶屋街の見どころ vol.2
時代の寵児・島田清次郎を輩出「にし茶屋街」


華の宿の特色は、一般的なお茶屋で「はなれ」と呼ばれる2階の奥のお部屋が見事な群青に彩られていることです。

藩政期の金沢でお部屋の塗装に青を使用できるのは武家だけでした。事実、ひがし茶屋街の志摩や懐華楼でもお部屋の塗装は赤と緑だけです。

華の宿のご主人によると、ひがし茶屋街は尾張町の商人が支えたのに対して、にし茶屋街は武家屋敷跡で有名な長町に暮らす武士が支えたことから、青を使用することが許されたのだそうです。

ひがし茶屋街では、2階の奥の「はなれ」は、1人だけで訪れる旦那と贔屓の芸妓さんとの密会の場という位置付けですが、華の宿では「はなれ」が「群青の間」と名付けられ、高貴な方のお部屋となっています。

このあたりにも「東」と「西」の違いを感じることができます。

群青の間の襖が開くと芸妓さんのステージです

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抹茶と和菓子のセットが格安の500円

華の宿は料金が安いことが特長です。料金はコーヒーが300円、抹茶と和菓子のセットが500円(いずれも消費税込みの料金)です。この料金にお座敷見学も含まれています。

抹茶の味については、はっきり言いますと、抹茶+和菓子セットで800円~1,000円の値段が付いているカフェよりも遥かに美味しい抹茶です。

ちなみに和菓子は兼六園の近くの老舗・末広堂から取り寄せています。

お茶屋に必ず設けられている坪庭

華の宿は午前10時ごろに店が開き、お昼時の12時30分には店仕舞いをしてしまいます。また、定休日も決まっておらず不定休となっています。

老齢のご主人によると、昼間の茶房タイムで儲けようとは思っていないのだとのことです。

観光で金沢にいらっしゃる方で、にし茶屋街を観光ルートに入れている方は、午前中に訪れると『華の宿』が開いているかもしれません。そして、運良く開いていましたらぜひ見学されることをお奨めします。

床の間に飾られる工芸品からは格式が漂います

なお、料亭・華の宿では、にし茶屋街の芸妓さんとのお座敷遊びが体験できます。一見さんお断りの伝統を守る茶屋街ですが、華の宿での宴席については一見さんもokとなっています。

華の宿のリーフレットには「限定15名様より承ります」と記されており、1か月前までに予約が必要です。

かつての「西の廓」ではお客様のほとんどが旦那衆でしたが、華の宿の宴席には女性のお客様も参加することができます。

なお、2019年4月から『華の宿』はにし茶屋街で5軒目のお茶屋の看板となりました。

華の宿
住所:金沢市野町2-24-3
TEL:076-242-8777
時間:午前10時頃から午前中のみ(茶房)
定休:不定休

女将死去のにし茶屋街・浅の家が無事存続

加賀友禅の花車(群青の間)

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Nishi Chayagai
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