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にし茶屋街を観光で訪れる方が増えています

2018年3月17日

2018.3.17掲載

今日は、金沢の観光名所のひとつ・にし茶屋街について少しお話しさせてください。金沢観光で「にし茶屋街」を訪れる方が増えているように思えます。これは、先日にし茶屋街に立ち寄った際に感じたことです。

調査のサンプルは1日の1時間弱ほどの時間ですから断言はできないとしても、私はこれまで何度も「にし茶屋街」を訪れてきましたが、平日の昼間にあれほど人が歩いているのを初めて見ました。

メインストリートで人気を集めているのが「甘納豆かわむら」です。

「甘納豆かわむら」はメインストリートの一番奥

「甘納豆かわむら」が若い人に大人気

甘納豆は、小豆、黒豆、大豆などの豆を柔らかくして甘味をまぶした和菓子で、かわむらでは「大納言甘納豆」「金時甘納豆」「大浜の緑豆」「すはま其の豆」など、20種類ほどの品揃えがあります。

商品は、ハガキくらい大きさの袋に入れられています。私は金沢の街を歩きながら、甘いものが欲しくなると、鞄から商品袋を取り出して甘納豆を1つ2つ口に放り込んでいます。

気になるお値段は、大半の商品が1袋280円とお手頃な値段となっています。

金沢の和菓子屋さんの多くが、金沢駅や繁華街のデパートなどに支店を出していますが、かわむらの店舗は、にし茶屋街にある1店舗だけです。このことも人気の一因になっているのかもしれませんね。

私の個人的な見解ですが、にし茶屋街を訪れる人が増えている背景には、「甘納豆かわむら」の貢献が大きいように感じます。

かわむらの裏手には往時の蔵が残されています

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観光エリアから外れている犀川エリア

にし茶屋街は、残念ながら金沢の観光名所の中で最も人通りの少ないスポットです。

私は、せめて「ひがし茶屋街」の10分の1でも人通りがあれば、もっとお店が増えるのにと思っていますが、にし茶屋街のある犀川周辺は観光エリアから外れていることから、平日は閑散としているのが現状です。

金沢には犀川と浅野川という2つの大きな河川が流れています。そして、2つの河川の間に兼六園金沢城公園があります。

浅野川の北側は、能登半島の付け根に向かって平地が先細りになっていくのに対して、犀川の南側は広大な金沢平野が広がっていることから、戦後は、犀川の南側に新興住宅地が次々に造成されていきました。

私は、小中学生の頃に新興住宅地のひとつに暮らしていましたが、夏休みや春休みが終って新学期が始まると必ず転校生が紹介されたものです。このようにして、戦後の金沢では犀川の南側に暮らす人が圧倒的に多くなりました。

必然的に、どんどん発展していったのは片町タテマチ香林坊といった犀川に近い繁華街でした。片町は金沢で随一のグルメタウン&ネオン街となり、香林坊には有名ブランドの路面店が次々にオープンしました。

そして、街が発展するのと引き換えに、古い建物が取り壊されていきました。

香林坊交差点から犀川方向を臨む

反対に浅野川沿いにある橋場町や、浅野川に近い武蔵ヶ辻近江町市場エリアは再開発の波から取り残されていったのですが、一時期、時代遅れの街となったことで風情のある街並みが残ったのです。

21世紀を迎え、金沢が観光地として注目を集めるようになると、観光客の多くが、古い街並みが残る浅野川周辺のエリアを訪れるようになり、新しい街並みの犀川流域は観光エリアから外れてしまいました。

それはそうですよね。東京や大阪といった大都会に暮らしている人から見れば、地方都市の繁華街などちっぽけなものですから、見るまでもないですよね。

このような背景から、にし茶屋街を訪れる人が、ひがし茶屋街に比べて圧倒的に少ないのです。

忍者寺(妙立寺)

ただ、近頃では、犀川大橋を渡った先にある忍者寺(妙立寺)や室生犀星記念館が、女性や若い人たちを中心に知られるようになり、少しずつ犀川周辺にも観光客が増えてきています。

当サイトでは、2017年7月29日付で、犀川沿いの寺町に建築文化のミュージアムとして金沢建築館が開設されるという記事を掲載しました。

この施設は、にし茶屋街から徒歩5分、忍者寺から徒歩3分ほどのロケーションで、現在、2019年夏の開館を目指して工事中です。建築ミュージアムがオープンすると、さらに犀川周辺を訪れる方が増えそうです。

室生犀星記念館

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

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