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にし茶屋街の明月から新花・虎太郎さん

2017年5月26日

2017年5月26日付の北國新聞に、にし茶屋街で新人芸妓の新花さんがデビューするという記事が掲載されていました。

にし茶屋街の明月からお披露目されるのは、石川県白山市出身の花外 麗さん(19)です。お披露目は5月29日で、虎太郎(こたろう)の源氏名を名乗ります。

明月の女将の乃莉さんは、現在、ただ一人の石川県指定無形文化財保持者で、花外さんは「今は教わるがままに稽古しているが、姐さん方を見習って芸の道を究めたい」と精進を誓いました。

お披露目は29日。今月2人目のデビュー

花外さんの実家は白山の麓に位置する一里野温泉の民宿で、彼女の母親が着付けを習っていた百美流加賀百万石百美会の中村桂子理事長から、「綺麗な子がいる」と紹介された乃莉さんが芸妓の世界にスカウトしたとのことです。

そして、鶴来高校2年生の頃から着付けを習い、今年3月の高校卒業後、明月で本格的な修行に入りました。

花外さんは取材に対して「金沢に芸妓さんがいることも知らなかった」と語った一方で、「芸一筋に生きる姿がすごく格好良くて憧れました」と初々しい笑顔を見せたそうです。

2月から踊りや三味線、太鼓の稽古に励んでおり、芸事に厳しいことで知られる乃莉さんも「なかなか筋は良いわね」と目を細めています。

「虎太郎」の名前は、明月に所属する先輩芸妓の結さんが「麗ちゃんは寅年だから」と乃莉さんに語ったことから付けられ、花外さんは「皆さんに覚えていただけるよう精進していきます」と意欲を新たにしました。

金沢伝統芸能振興協同組合によると、金沢の三茶屋街の芸妓さんは、虎太郎さんのお披露目で46人となります。

紙面には、にし茶屋街のメインストリートを和服姿で歩く虎太郎さんの写真が掲載されていました。

虎太郎さんがお披露目される「明月」

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久しぶりの地元出身の新花さんです

当サイトでは、5月24日付で主計町茶屋街の「えんや」から一駒さんがお披露目されたという記事を掲載しましたが、虎太郎さんは2017年になって2人目のお披露目です。

北陸新幹線が開業した2015年以降、新花さんのお披露目は8人目になります。

2015年7月  ひがし「八の福」佳丸さん=24歳・松本市出身
2015年11月 主計町「まゆ月」凛さん=21歳・金沢市出身
2016年3月  ひがし「藤乃弥」七葉さん=18歳・佐賀市出身
2016年5月  にし「西泉家」幸ぎくさん=22歳・京都市出身
2016年6月  主計町「仲乃家」うた子さん=18歳・横浜市出身
2016年7月  ひがし「八の福」杏花さん=24歳・横浜市出身
2017年5月  主計町「えんや」一駒さん=20歳・北海道出身
2017年5月  にし「明月」虎太郎さん=19歳・白山市出身

一昨年の7月に佳丸さんがデビューする以前は、約4年間、新花さんのお披露目がありませんでしたので、新幹線効果のひとつと言えるかもしれませんね。

近年の新花さんの一覧を見てお気付きの方も多いと思いますが、8名のうち6名が県外出身の女性です。

少し前になりますが、AKB48が各県から1名をメンバーとして加える際に、石川県では締め切りに近い段階まで応募者がゼロでした。

応募したくても、落選したら恥ずかしいという思いが先走るのでしょうか。また、アイドルになりたいと言うと周囲から変に思われるのではないか、という心配もあるのだと思います。とにかく金沢の女性は引っ込み思案です。

今回の虎太郎さんを契機として、金沢で生まれ育った女性で、芸妓さんになりたいという希望を持った方には、周囲のことは気にせずに、夢に向かって前に踏み出してもらいたいですね。

さて、虎太郎という源氏名に驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。

村松友視さんの著書『金沢の不思議』によると、奇抜な名前は“にし”の伝統のようです。ちなみに、現在のにし茶屋街には、ゆめ吉さん、ぽん太さんという源氏名の芸妓さんがいます。

また、同著では、虎太郎さんがお世話になる明月の女将・乃莉さんが、鼓の名手として紹介されています。虎太郎さんには、ぜひ頑張ってもらいたいものです。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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