金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

尾山神社は2023年に創建150周年を迎えます

金沢市の中心に位置し、個性的な神門から「ステンドグラスの神社」と呼ばれる尾山神社が、2023年に創建150周年を迎えます。明治6年 (1873年)に創建された尾山神社は、初代の加賀藩主・前田利家と奥方の「おまつの方」を祀った神社です。 藩政期の前田家は江戸の将軍家に気を遣い過ぎるほど気を遣いました。徳川家への気遣いのひとつが、金沢城内の神社に徳川家康公を祀り、自らの家の初代の御霊を、今のひがし茶屋街の先にある宇多須神社にひっそりと祀ったことです。 明治の世になり、徳川家に気を遣う必要がなくなったことから、 ...

雪の金沢へ行っても大丈夫?と迷われている方へ

2024.1.25 関連記事雪化粧の金沢は静かに春を待ちます(画像40枚) 2023.12.26 関連記事積雪39cmの金沢は雪なし正月になりそうです 2023.11.14 関連記事紅葉が遅いのに「あられ」が。今冬は暖冬&ドカ雪!? 2022.12.24投稿 昨日(2022/12/23)から今朝にかけて、テレビの全国ニュースや情報番組で金沢がいっぱい出てきましたね。 ご存じのとおり、金沢では12月としては滅多にない量の雪が降りました。SNSを見ていると「今、金沢へ行って大丈夫?」というコメントを見 ...

金沢は最初の寒波は何とか乗り切りました

この数日、全国ニュースのトップは新潟県の豪雪でした。金沢は台風は滅多に来ないのですが、雪には毎年悩まされています。国道8号線の大渋滞のニュースは他人ごとではありません。降雪地の皆様の安全を願っています。 今冬の最初の寒波では、日本海側に位置する金沢も降雪に見舞われたものの、積雪は10cmで、何とか普通の雪で乗り切ることができました。 私は日曜日の深夜にサッカーW杯の決勝戦を見ていたのですが、表彰式でメッシがトロフィを掲げた午前3時30分過ぎに外の様子を確認したところ、ほとんど雪はありませんでした。それが、 ...

金沢21世紀美術館で香取慎吾さんの個展-2023年9月

関連記事21世紀美術館で香取慎吾さんの個展が開幕-10/15まで 2022年12月7日付の北國新聞に、香取慎吾さんが手掛けるアートの個展が金沢21世紀美術館で開催されるという記事が掲載されていました。 香取さんの個展は12月7日開幕の東京の渋谷ヒカリエを皮切りに全国5か所で開かれるもので、21美では2023年9月に開催予定です。巡回展のタイトルは『WHO AM I -SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR-』で、6日に報道関係者向けの内覧会が開かれました。 心が楽しくなるアート作品 記事 ...

金沢でも海外からの観光客が増えてきました

2022年11月18日付の北國新聞に、10月11日に入国規制が大幅に緩和されて以降、石川県内の訪日旅行者が増えてきているという記事が掲載されていました。 記事によると、10月に兼六園を訪れた外国人は6,840人で、前年の同月と比べて10倍に増えました。今年の6月以降、徐々に入園者が増えていましたが、10月以降は外国人の短期滞在ビザが免除されたことで、9月の2,232人から3倍に急伸しました。 10月の入園者数は、新型コロナの流行が本格化した2020年3月以降、単月では最多となります。コロナ以前の2019年 ...

紅葉が遅れ気味の金沢にも秋の深まり

今年の秋は全国的に寒暖差の激しい秋ですね。でも、全般的には例年に比べて暖かい日が多いようです。金沢でも文化の日を過ぎるあたりからジャンパーが必要になってきているとはいえ、例年に比べれば秋が深まるのが遅いなと感じます。 このページでは、2022年の11月前半の金沢の風景をご紹介します。 主計町茶屋街は秋の景観に 兼六園の雪吊りが11月1日から 金沢の11月は兼六園の雪吊りから始まります。松をはじめとして、園内の約800本の樹木に取り付けられる雪吊り作業は12月中旬まで続きます。雪吊りが付けられるのは兼六園だ ...

ひがし茶屋街に新花・美紅さん。金沢出身は4年ぶり

2022年11月3日の北國新聞に、ひがし茶屋街で新花さんがお披露目されるという記事が掲載されていました。 今回お座敷にデビューするのは、ひがし茶屋街のお茶屋「八しげ」で修業中の北村美凪・22歳さんです。美紅 (みこう)の源氏名で、11月7日にお披露目されます。これで金沢の三茶屋街の芸妓の数は35名となります。 美紅さんは金沢生まれ。茶屋街が身近な環境で育ちました。金沢市立馬場小学校の5,6年時に金沢素囃子子ども塾で三味線に取り組み、芸事に興味を持ちました。中学卒業後に京都で舞妓さんになることも考えました。 ...

金沢市が主催する泉鏡花文学賞が今年で50周年

2022年10月23日の石川県の地元メディアでは、泉鏡花文学賞のニュースが大きく報じられていました。 泉鏡花文学賞は、文豪・泉鏡花の生誕100周年を記念して制定された文学賞で、金沢の秋の風物詩として市民に定着しています。記念の50回目を迎えた今年は、ドイツ在住の作家・大濱普美子さんの『陽だまりの果て』が選ばれました。 授賞式は金沢市民芸術村のパフォーミングスクエアで行なわれ、大濱さんは「自分がこれまで読んできたすべての文学作品と、それを書かれた作家の方たちに心より感謝の言葉を述べたい」受賞のと喜びを語りま ...

金沢の観光施設でコロナ前に戻して欲しい3つのこと

2022年10月11日から全国旅行支援がはじまりましたね。それとともに海外からの入国規制が大幅に緩和され、全国の観光地でコロナ前の賑わいが戻ることが期待されています。ちなみに、金沢でも欧米からの観光客を目にするようになりました。 金沢に限らず、全国の観光地では、マスク・手指消毒の徹底や、密を避けるための入場制限、アクリル板の設置などのコロナ対策をどの段階でコロナ以前に戻すのかに関して、タイミングを見計らっていることと思います。 このページでは、金沢の観光施設で導入されたコロナ対策の中で、ぜひコロナ前に戻し ...

話題の石川県立図書館は良くも悪くも金沢らしさ

2022年7月16日にオープンした石川県立図書館。地元メディアで「知の殿堂」や「金沢の新たな観光名所」などと高く評価されたこともあって、1か月で14万人以上が訪れ、目標の年間来館者数100万人に向けて好調なスタートを切りました。 先日、私も県立図書館に行ってみました。開館から2か月以上が経っていたにもかかわらず、私と同じように「どういうところか一度行ってみよう」という感じの来館者が多く見られました。 確かに、施設自体は素晴らしかったです。さすがは外観から入る街だけあります。ただ、ところどころに金沢市民の詰 ...

レディースアートネイチャーCM「金沢紀行」編

既にご存じの方も多いことと思いますが、森山良子さんと清水ミチコさんが出演するレディースアートネイチャーの最新CMが全編金沢ロケで制作されました。私が初めてこのCMを目にしたのは、9月14日(水)のテレビ朝日『モーニングショー』です。 私は以前から、森山さんと清水さんの掛け合いで構成されている同社の60秒CMが大好きで、私の中では、朝の時間帯にホッとできるタイミングとなっています。ちなみに同社のCMは、その日のメインの特集が終わった後のCMタイムに流れます。 私が見たのは『モーニングショー』だけですが、午前 ...

二の丸御殿の復元に向けて新たな史料発見

2022年9月8日付の北國新聞に、金沢城公園で2年前から遺構調査が続く二の丸御殿に関して、再建に向けて大いに参考となる史料が発見されたという記事が掲載されていました。 文化7年 (1810年)の「二の丸御殿」の再建に関する資料は、加賀本多家伝来の文書から見つかったものです。再建竣工の直後に作成され、各部屋の寸法や坪数、ふすまの絵の画題や絵師などが記されています。 これまで確認されている史料に含まれていない情報も多く、2024年着工を目指して実施計画が進む二の丸御殿の復元に役立つと期待されています。 3年前 ...

卯辰山相撲場が新装。高校スポーツ最古の大会の舞台

2022年8月13日付の北國新聞に、高校相撲金沢大会の舞台である卯辰山相撲場が改修されるという記事が掲載されていました。大規模な改修は今回が初めてとなります。 記事によると、コンクリート製の観客席をすべてベンチ式とし、青をベースとした色使いで装いを一新します。近く工事に着手し、年度末には完成する見通しで、来年5月の高校相撲金沢大会でお披露目される予定です。 卯辰山相撲場は土俵が常設された屋外の相撲場で1961年(昭和36年)に完成しました。高校相撲金沢大会の会場として、全国から集まった高校生力士が数々の熱 ...

金沢は豪雨で濁り水も、兼六園だけは透明な水です

8月4日(木)に金沢市では集中豪雨に見舞われました。幸い、中心部の観光エリアは大きな被害を免れたものの、7日(日)の時点では、市内を流れる河川や用水にはまだ濁り水が流れています。上流で土砂崩れが起こっているのかもしれませんね。 でも、兼六園の水辺だけは豪雨前と変わらず綺麗です。今日は、私も初めて知った兼六園の「名脇役」をご紹介しましょう。 城下町の用水には豪雨の濁り水 金沢市内には55本の用水が通っています。この中で中心部の観光エリアを流れているのは辰巳用水、鞍月用水、大野庄用水の3本です。 私が最初に濁 ...

金沢21世紀美術館で「藤井フミヤ展」(7/29~8/28)

2022年7月29日付の北國新聞に、金沢21世紀美術館で開幕する藤井フミヤさんの個展「藤井フミヤ展-デジタルとアナログで創造する多様な想像新世界」の記事が掲載されていました。 記事によると、藤井さんは開幕前日の午前中に会場に入り最終確認をしました。藤井さんは「大好きな21美で個展ができる日が来るなんて、チェッカーズがベストテンに出た時くらいの気持ち。憧れていた美術館なので感無量」と語っていたそうです。 遊園地に来る感覚で 今回の展覧会での作品点数は141点です。2019年に16年ぶりに東京で開いた個展の出 ...

国立工芸館の入館者が10万人に到達も大きな不満点

2022年7月23日付の北國新聞に、国立工芸館の来館者数が10万人に到達したという記事が掲載されていました。 記事によると、22日(金)に同館で10万人達成の記念セレモニーが行われ、金沢市在住の小学校2年生の男の子とご両親が記念来場者に選ばれ、図録や展覧会の招待券が送られたとのことです。 国立工芸館は、2020年10月に東京国立近代美術館工芸館が金沢に移転してできた施設です。新型コロナの影響で約3か月休館しましたが開業から1年8か月で10万人に到達しました。唐澤館長は「予想より時間がかかったが健闘したと思 ...

金沢の茶屋街に3年ぶりの新花・寿珠さん(主計町)

2022年7月4日付の北國新聞に、金沢の茶屋街で3年ぶりの新花さんが誕生するという記事が掲載されていました。新花さんとは花柳界などで使われる言葉で、新人芸妓という意味です。 今回お披露目されるのは宇都宮市出身の沼尾知佳さんで、主計町茶屋街の「まゆ月」から寿珠(すず)の名前でお座敷にデビューします。お披露目は7月28日です。 日本女子大学の卒業の24歳 記事によると、寿珠さんは幼いころから芸事に興味があり、日本女子大学在学中の18歳の時に東京の養成学校で日本舞踊に触れ、就職後も寿柳流の寿柳寿々司朗さんのもと ...

記録的な短い梅雨の後、金沢は空いています

記録的な短い梅雨となった2022年の夏。金沢でも6月中に梅雨が明けました。幸いにも、金沢は海に面していることもあって、内陸部のような体温よりも高い気温までには至っていませんが、それでも猛暑が続きました。 新型コロナウィルスについては、少しずつ新規陽性者数が増加して入るものの、それでも第5波、第6波と比べて遥かに平穏な日々となっています。 コロナが落ち着いて、梅雨が明けて本格的な夏が到来して、一気に観光シーズンの到来かと思いましたが、私の予想に反して、梅雨が明けた最初の週末の金沢は空いていました。 21美の ...

兼六園で噴水の勢いが急減。カラ梅雨の影響かも

2022.7.4追記 6月28日に兼六園の噴水の高さが急減していることを異常事態のように記しましたが、7月2日の時点で元の高さに戻っていました。兼六園の水源となっている辰巳用水で水量の調整が行われていたのかもしれません。 勢いが戻った兼六園の噴水 2022.6.28掲載記事 日本三名園のひとつ兼六園で異常事態かもしれない現象が起こっています。それは、庭園美を彩る貴重なアクセントとなっている噴水の勢いが落ちていることです。もしかすると、カラ梅雨の影響を受けているのかもしれません。 兼六園の傾斜地に作られた噴 ...

地震が心配な方へ。震源地~金沢の距離は東京~静岡ほど

2024年1月15日投稿セカンドコロナの金沢。仕方がない待ちましょう 2024年1月7日投稿能登半島地震によって金沢旅行を迷われている方へ 2022年6月19日(日)に石川県珠洲市で震度6弱の大きな地震に見舞われました。死者が出なかったことは幸いでしたが、6人がけが、神社の鳥居や板塀が倒壊するなどの被害が出ました。また、翌日の20日(月)にも震度5強を記録し、専門家はさらなる警戒を呼び掛けています。 近々に金沢へのご旅行を予定されている方は、今の時期に金沢へ行っても良いのかと迷われている方も多いかと思いま ...