金沢城公園-topics-

金沢城公園が再開。ただし石垣沿いは通行禁止です

2024年1月20日

◆3月9日追記

◆1月20投稿の本記

能登半島地震で石垣の崩落が見られ、安全確認のために臨時休園されていた金沢城公園が、本日 (1月20日)からエリア限定で再開されました。金沢の観光エリアでは、またひとつ平常運転に近づいたことになります。

ただ、再開されたとは言っても、崩れた石垣についてはまだ手付かずの状態です。余震のある中で石垣の修復作業するのはあまりにも危険なのでしょう。とりあえず、城内の安全なエリアに限定して入城を再開することとなりました。

通行禁止となっているのは石垣沿いの通路と、金沢城の眺望スポットとなっている本丸園地です。おそらく、揺れがなければ歩ける状態だけれども、大きめの余震に見舞われた場合に崩落の危険性があることから通行禁止としたのかもしれません。

金沢城公園のメインゲート・石川門

能登半島地震によって金沢旅行を迷われている方へ



崩れた石垣の8割は明治期のもの

地元メディアの報道によると、今回の地震で崩落したのは5カ所で、そのうちの4カ所が明治時代に積み上げられた石垣とのこと。

石垣とは元々が防御のために作られるものですが、明治時代に入るとお城そのものを守るという意識が薄れ、藩政期ほどの手間をかけずに積んだのかもしれませんね。逆の見方をすると、藩政期の石垣を築く技術は素晴らしかったということです。

石垣がカバーで覆われ歩道には土嚢が

石川門からは二の丸広場まで

再開されたエリアのメインとなるのは、兼六園と直結する石川門から三の丸広場~二の丸広場~五十間長屋へと至るルートです。金沢城を訪れる方の多くがこのルートで見学しますので、まずまずご満足いただけるかと思います。

お城マニアの方は物足りないかもしれませんね。少し物足りないなという方は、鶴の丸休憩館あたりから石垣をご覧になるのも良いでしょうし、二の丸広場から極楽橋を渡って、少し高台から五十間長屋を眺めるのも良いでしょう。

このポイントまでは開放されています

大手門と黒門も開いています

金沢城公園には石川門、大手門、黒門、鼠多門、玉泉院丸口の5つの入城口がありますが、石川門、大手門、黒門は再開されたエリアで行き来ができます。

ひがし茶屋街や主計町茶屋街から歩いて金沢城公園~兼六園に行かれる方は、大手門から新丸広場に入城して、三の丸広場から五十間長屋を眺めて、石川門から出て石川橋を渡ると兼六園の桂坂口です。

また、兼六園から近江町市場へ行きたい方は、兼六園の桂坂口~石川門~三の丸広場~新丸広場と散策して黒門から退城すると、黒門から徒歩5分程度で近江町市場に着きます。

五十間長屋は入館可能です

金沢旅行での観光ガイドを承ります



鼠多門からは玉泉院丸庭園の池まで

今回のエリア限定の再開でちょっと不便になったのが、尾山神社から兼六園へと続く「加賀百万石回遊ルート」が使用できなくなったことです。

鼠多門橋によって尾山神社と直結している玉泉院丸庭園が、石垣沿いに設けられた遊歩道で二の丸広場と繋がっていることから、前述のとおり、もしもの場合の安全第一の観点から通り抜け禁止となりました。

玉泉院丸庭園はご覧いただくことができますが、玉泉院丸庭園に配置され、金沢城の石垣の中でも人気の高い「色紙短冊積み石垣」については、少し離れたところからご覧いただくことになります。

色紙短冊積み石垣はちょっと遠目で

お茶室・玉泉庵は営業再開

玉泉院丸庭園では、お茶室・玉泉庵で庭園を眺めながら抹茶と和菓子を楽しむのも風流です。玉泉庵は立ち入り可能エリアに位置しており通常営業を再開しましたので、金沢の文化を感じながら休憩されるのも良いでしょう。

特に雪がしんしんと降る中での呈茶は最高のシチュエーションです。

お茶室・玉泉庵

金沢は都市型テーマパーク!

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身体に感じる揺れは減少傾向

能登半島地震から20日が過ぎました。幸いにも身体に感じる地震は少なくなってきています。このまま地震活動が収束に向かってくれることを願っています。

予約してある金沢旅行をキャンセルをせずに、状況を注視していただいている方に参考になりそうなサイトが「Yahoo! JAPAN」の地震情報です。国内で発生した震度1以上の地震を記録しており、余震の頻度や強度を知ることができます。

それぞれの余震の最大震度が記されていますが、金沢では能登半島で記録される最大震度よりも2段階ほど低くなります。能登半島で震度5の時は、金沢で震度3ほどです。どうぞ参考にしてください。

ジレンマの街・金沢

甚大な被害を受けた能登半島のことを思うと、金沢市ではあまり表立って観光PRをすることはできません。また、再び大きな揺れに襲われる危険性もありますので、県外の方に「金沢は大丈夫だから来てね」とも言えません。

とは言っても、金沢が自分の足で立ち上がらなければ石川県全体が沈んでしまうことから、本心では観光客の方に来ていただきたいと思っています。今、金沢には「来て欲しいけど言えない」という大きなジレンマがあります。

少なくとも、今の時期に観光でお越しいただける方を迷惑だと思うことはありませんので、よろしければ金沢へお越しください。

よろしければ、金沢へ

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主要な観光名所は8つ+金沢駅

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

こちらは金沢観光サイトです
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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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