金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

国立工芸館の独立が待ち遠しい。ぜひ事務所棟も展示室に

金沢市は新型コロナの「まん延防止等重点措置」が9月30日まで延長されたのにともない、兼六園や金沢21世紀美術館などの文化観光施設の休園・休館も9/30まで延長されました。 観光関連のニュースのない金沢で、国立工芸館に関するニュースがありましたのでご紹介しましょう。 国立工芸館の独立に向け覚書締結 2021年9月10日付の北國新聞によると、国と石川県、金沢市は東京から金沢に移転した国立工芸館の独立に向けて覚書を交わしました。国立工芸館は昨年10月の移転後も東京国立近代美術館の分館に位置付けられており、日本海 ...

金沢市「まん防」延長で兼六園休園は9/30まで

9月11日追記 金沢市に適応されている「まん延防止等重点措置」の9/30までの延長にともない、9/12までとされていた観光文化施設の休園・休館が9/30まで延長されました。 2021.8.1掲載 石川県以外にお住まいの方も既にご承知かと思いますが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、金沢市に再び「まん延防止等重点措置」が適応されることになりました。期間は8月2日(月)~8月31日(火)です。 まん延防止の適応にともなって、兼六園をはじめとする金沢市内の観光施設および文化施設が休園・休館となります。 兼六園 ...

金沢21世紀美術館「スイミング・プール」地下部の予約方法

2025.3.26 大幅修正 金沢21世紀美術館の1番人気の作品と言えば何と言っても『スイミング・プール』です。特にプールの地下部は、若い人たちの間では、金沢観光で外せないスポットとなっています。 プール地下部へは、以前は並んだ順でのご案内でしたが、2021年7月に予約制に変更されました。その後、予約方法と予約可能人数の変更や、コレクション展でWEBチケットが導入されるなど、マイナーチェンジを重ねて現在に至っています。 このサイトでも『スイミング・プール』地下部の予約に関して何度か記してきましたが、改めて ...

オリンピック開幕日の金沢は観光客で賑わいました

昭和39年(1964年)以来、57年ぶりに夏の聖火が戻ってきた東京オリンピックの開幕日、金沢は多くの観光客で賑わいました。コロナ前の行楽シーズンに見られた激混み状態ではないものの、明らかに多いと感じるほどの人出でした。 金沢駅の鼓門前には記念撮影をする観光客が集まり、コンコースの「おみやげ処」は大盛況でした。 ひがし茶屋街は、4月以降ずっと人通りが少なく営業していないお店も目立っていましたが、ほぼすべてのお店が営業を再開し、イチゴ大福や金箔ソフトのお店も、以前のような長蛇の列ではないものの列ができていまし ...

7月1日の金沢は「氷室まんじゅう」を食べる日

和菓子処の金沢では、年に2回、どこの和菓子屋さんにも並ぶ「季節の和菓子」があります。ひとつはお正月の「福梅」、もうひとつが7月1日の「氷室まんじゅう」です。金沢市だけではなく旧加賀藩エリア全体に残る習慣です。 100年以上続く老舗の和菓子屋さんから家族経営の小さな和菓子屋さんまで、金沢市内の和菓子屋さんの店頭に氷室まんじゅうが並びます。 1月1日と7月1日。半年に一度めぐってくる季節の和菓子の伝統は、加賀百万石の城下町ならではと言えるでしょう。6月下旬になると、和菓子屋さんの入口には「氷室まんじゅう」「氷 ...

『いのちの停車場』の金沢ロケは暗がり坂など

テレビ番組のロケ地#19-2 吉永小百合さん主演の『いのちの停車場』が封切られましたね。私は封切日の5/21(金)にイオンシネマ金沢フォーラスで見てきました。 金沢が舞台の映画ということでチケットが取れるかどうか心配だったのですが、金沢市が範型コロナの「まん延防止等重点措置」に指定されていることもあってか予想よりも少なく、お客さんは1/4ほどの入りでした。 映画館では上映中に飛沫を飛ばしながら喋る人はいませんので、感染の危険性は低いのではないでしょうか。とはいえ、やはりコロナ禍のご時世ということで、金沢で ...

ミシュラン2021。金沢では28店に星付き

2021年5月19日(木)の地元テレビ局のローカルニュースでは、ミシュラン格付店の発表が取り上げられていました。また、5月20日付の北國新聞にもミシュランの話題が掲載されていました。 北國新聞によると、飲食店や宿泊施設の格付け本「ミシュランガイド北陸2021特別版」の掲載店が5月19日に発表され、前回(2016年)の格付けで二つ星だった「料理 小松」(金沢市幸町)が石川県で初めて三つ星を獲得しました。 「料理 小松」のオーナーシェフの小松隆行さんは、北國新聞の取材に対し「評価されてとても嬉しい」とコメント ...

コロナの感染拡大で兼六園休園、21美休館

2021.5.13掲載 金沢市では、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、5月12日(水)~5月31日まで市内の有料観光地や文化施設が休館となっています。 まず、石川県が管轄する施設では兼六園が全面休園です。同じく石川県管轄の金沢城公園については屋外の無料ゾーンへの入園はできますが、有料の屋内施設である菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は閉館です。 また、屋内施設では、常時無料公開の河北門と鼠多門をはじめ、定期的に内部が公開される石川門、三十間長屋、鶴丸倉庫も閉鎖されている他、玉泉院丸庭園の茶室・玉泉庵も休業中で ...

金沢港に551日ぶりクルーズ船が寄港

2021年4月3日付の北國新聞に、金沢港に日本船籍最大のクルーズ船・飛鳥Ⅱが寄港したという記事が掲載されていました。クルーズ船の金沢港への入港は2019年9月29日以来、551日ぶりで、金沢港クルーズターミナル竣工後では初めてとなりました。 金沢港は豪華客船を間近で見ようと大勢の人で賑わい、ターミナルへの来館者数は過去最多の9,480人を記録しました。 ターミナル竣工後で初めて 郵船クルーズが運航する飛鳥Ⅱは佐世保港発着の旅の途中で、4月2日の午前8時半ごろに無量寺埠頭に到着しました。乗客70人は谷本石川 ...

観光エリアの歩道の道標が新しくなりました

2021.3.31掲載 本日は、桜が満開の金沢から街中の小さな動向をひとつ。 金沢観光エリアでは、歩道に「兼六園 350m ➡」というような道標シールが貼られています。金沢を訪れた方の中で、観光名所から観光名所へ歩いて移動された方でしたら、このシールを目にされた方もいらっしゃることでしょう。 例えば、近江町市場が面する武蔵交差点からひがし茶屋街に行きたい方がバス乗り場を探している時に「ひがし・主計町茶屋街 820m ➡」と記された道標シールを目にすれば、この方向に10分ちょっと ...

金沢駅「あんと」にスイーツゾーンを新設

2021.3.26掲載 本日は金沢駅の話題をひとつ。金沢駅のおみやげコーナーとして観光客の方に大人気の「あんと」に、このたび洋菓子のスイーツゾーンが新設されました。少し前から改装工事中でしたが3月19日(金)にオープンしました。 金沢は、京都、松江とともに三大和菓子処のひとつと称されることもあって、これまで「あんと」は老舗和菓子屋さんの和スイーツが集まる売り場という印象でしたが、新設された洋菓子ゾーンが金沢の新たな魅力につながればいいですね。 和菓子が美味しければ洋菓子も美味しいはず!と断言するのは自信過 ...

金沢城公園・大手堀の桜の老木を植え替え

2021年3月25日掲載 3月23日付の北國新聞に、金沢の桜の名所のひとつである金沢城公園の大手堀沿いで、老木化したソメイヨシノ15本が成木や苗木に植え替えられ、市民から残念がる声が上がっているという記事が掲載されていました。 大手堀を管理する金沢市によると、伐採した桜は樹齢30年~50年で、内部に虫食いがあり倒木の恐れがある木もあったとのことで、新たに樹高約4メートルの成木9本と苗木4本を植えました。大手堀沿いの散策路約200メートルに既存の桜を含む23本が並びます。 日本樹木医会石川県支部の支部長さん ...

片町と金沢駅で思い出ピアノの利用再開

2021年3月23日付の北國新聞に、金沢駅もてなしドーム地下広場と片町きらら広場で、自由に演奏できる「思い出ピアノ」の利用が再開されたという記事が掲載されていました。 街中のアクセサリーとして定着していたピアノは、2020年4月に新型コロナウィルス感染拡大防止のため使用を中止していましたが、感染状況が落ち着いたため利用を再開しました。利用者は久しぶりにピアノに触れ、楽しげなメロディを奏でていたそうです。 ピアノが撤去されていた片町きらら広場 コロナ感染防止で休止していました 思い出ピアノは、かつて小中学校 ...

しいのき迎賓館が国の有形文化財に

2021年3月20日付の北國新聞に、旧石川県庁舎を改築した「しいのき迎賓館」と、安江町の旧新保商店の店舗と主屋が、国の有形文化財に答申されたという記事が掲載されていました。 しいのき迎賓館は、国会議事堂の設計者の一人である矢橋賢吉氏が設計し、1924年(大正13年)に竣工しました。正面玄関前にある樹齢300年余の「堂形のシイノキ」と一体になった格調の高い外観で、外壁には昭和初期に流行したスクラッチタイル(線状模様)をいち早く取り入れました。 2003年に石川県庁が移転するまで約80年にわたり県政を支えまし ...

兼六園で雪吊りを外す作業が始まる

2021年3月16日付の北國新聞に、兼六園の雪吊りを外す作業が始まったという記事が掲載されていました。 記事によると、雪吊り外しは15日の月曜日から開始されました。庭師が支柱から放射状に張られた縄を手際よく片付けると、来園者は春の装いへと変わった名木を眺めていたそうです。 兼六園では、松の大木からツツジなどの低木までの約800か所で順に取り外し作業が行われます。最終日の3月22日(月)に園内随一の枝ぶりを誇る唐崎松(からさきのまつ)と玩月松(がんげつのまつ)の雪吊りを外します。 石川県金沢城・兼六園管理事 ...

金沢城二の丸御殿の復元に向けて基本設計に着手

2021年2月14日の北國新聞に、1881年(明治14年)に焼失した金沢城「二の丸御殿」の復元に向けて、基本設計に着手するという記事が掲載されていました。 今年度の埋蔵文化財調査で、藩主が執務を執った「表向(おもてむき)」の位置をほぼ特定したことなどから、復元への第一歩として、表向の正面周辺の基本設計に取り掛かるとのことです。 石川県は二の丸御殿の最初の復元範囲を、表向の約1800坪のうち、造りや装飾に金沢城らしい特徴があったとされる玄関や大広間、書院など主要部の約1000坪とする方針を固めています。 第 ...

金城霊沢への「投げ銭」の自粛要望に大きな疑問

2001年2月3日の北國新聞に、兼六園の金城霊沢(きんじょうれいたく)が『金沢版トレビの泉』になっていることに対して、管理する金沢城・兼六園事務所と金沢神社が困惑しているという記事が掲載されていました。 記事によると、硬貨が投げ入れられることで、湧泉が汚れたり、硬貨が周辺に散らばったりするため、管理事務所では「できればやめてほしい」と呼び掛けています。 管理事務所と金沢神社の言い分は? 管理事務所の担当者は「やむを得ず回収している。大っぴらに禁止とは言わないが、小銭を投げ入れる場所ではない」とのこと。硬貨 ...

鈴木大拙館の開館以来の入館者が50万人に

2021年1月18日付の北國新聞に、鈴木大拙館のオープン以来の入館者数が50万人に到達したという記事が掲載されていました。2011年10月の開館から約9年3か月での達成となります。 記事によると、50万人目の入館者となったのは金沢市在住の40代の男性会社員の方で、一緒に来館した家族とともに記念品が贈られました。写真を見ると、お婆さん、お父さん、お母さん、お子さんの4人での来館でした。 木村宣彰館長から50万人目の入館者を示す認定証と、鈴木大拙館の設計者で世界的建築家の谷口吉生氏がデザインしたネックレスを受 ...

ひがしのお茶屋「藤乃弥」が山とみの跡地に

2021年1月16日付の北國新聞に、ひがし茶屋街で2019年10月に閉店したお茶屋「山とみ」の跡地に、お茶屋の「藤乃弥」が移転するという記事が掲載されていました。移転オープンは1月16日(土)です。 藤乃弥は、元芸妓さんで女将の吉川弥栄子さんが2013年に開業したお茶屋で、裏通りの三番丁に看板を掲げてきました。 記事によると、山とみの閉店で跡地の利用が課題となる中、茶屋街の風情を守るためにも、茶屋として存続させてほしいと願う声がなじみ客から上がり、家賃が3倍以上になるのを覚悟で移転を決めたそうです。 一番 ...

兼六園-2020年の外国人入園者が87%減

2021年1月7日付の北國新聞に、兼六園への外国人の入園者数が掲載されていました。 記事によると、新型コロナウィルスの影響を受け、2020年に兼六園を訪れた外国人観光客数は前年比87.1%減の61,082人に留まりました。10万人を割り込んだのは、東日本大震災があった2011年の76,850人以来です。 兼六園に入園した外国人の数は、石川県を訪れる外国人観光客数を計る目安となります。北陸新幹線の開業効果もあり、2019年までは7年連続で過去最多を更新していました。 霞ヶ池(かすみがいけ) 新型コロナウィル ...