鶴の丸は五十間長屋が一番美しく見えるエリア

金沢城公園の見どころ#6

広大な敷地を有する金沢城公園では、全国のお城と同様に「○○丸」というエリア分けがなされています。金沢城公園を訪れる方が多く足を踏み入れるのは、石川門と河北門の先にある「三の丸」です。

その三の丸の裏手には「鶴の丸」と呼ばれるエリアがあります。三の丸広場から五十間長屋を正面に見て、左手が鶴の丸です。

鶴の丸という名称は、初代藩主・前田利家の正室であった芳春院(おまつの方)が、この場所に鶴が舞い降りているのを見て、これは前田家が長く繁栄していく吉兆であるとして名付けられました。

金沢城公園のシンボルとなっている「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」は、観光ガイドブックなどでは三の丸広場から撮影したカットが一番多く見られますが、私は鶴の丸から眺める五十間長屋が一番美しいと思っています。

鶴の丸からですと五十間長屋が収まります

金沢城公園の見どころ#2

金沢城公園が3分でわかる画像集



横長の五十間長屋を斜めから

五十間長屋は名前のとおり横に長い施設です。五十間という長さは現代のメートル表記では約90mで、五十間長屋の両脇にある菱櫓と橋爪門続櫓を含めると100m以上になります。

三の丸広場では真正面に五十間長屋がありますので、建物をすべてカメラに収めようとすると建物が小さくなってしまいます。

これが鶴の丸からですと、横長の建物を斜めから見ることになりますので、ちょうど良い具合にカメラに収まるのです。カメラが趣味という方は、ぜひ鶴の丸から撮影されることをお奨めします。

鶴の丸はメインの散策ルートから外れていることから、これまでは足を踏み入れる人が少ないエリアでした。現在は2017年4月に鶴の丸休憩館がオープンしたことで、訪れる人が増えています。

鶴の丸休憩館

お客様は1日1組です
金沢旅行での観光ガイドを承ります



歩き疲れたら鶴の丸休憩館

金沢城内で唯一食事ができる鶴の丸休憩館は日本的かつモダンな香りのする外観で、建物の前には金沢城の石垣が展示されています。金沢城は石垣の博物館と言われており、お城に興味のある方にとっては貴重な展示です。

鶴の丸休憩館の前には石垣が展示されています

金沢城公園は歴史に忠実に復元作業を進めていることもあって飲食できる施設がなく、起伏のある城内を回っている途中にお腹が空いてくると、空腹を我慢しながら散策しなければならないことが難点でした。

鶴の丸休憩館には、豆皿茶屋とネーミングされた和風のカフェ&レストランが設けられています。

豆皿茶屋

ゴミ箱を設置すべき

私自身は、鶴の丸休憩館には不満があります。それは館内にゴミ箱がないことです。係の人に聞いてみると「ゴミはお持ち帰りいただくようにお願いしています」とのこと。金沢城公園を管轄する石川県は何を考えているのでしょうか。

人が動けばゴミも出ます。ゴミを捨てられたくないのでしたら、人を呼ばなければいいでしょう。必死に観光客を誘致しておいて、来てくれた人たちに対して「ゴミを持ち帰って」とは、よくも言えたものです。

欧米からの観光客の多くが手にペットボトルを持っています。ペットボトルが空になった人はどこかに捨てたいはずです。それでも、ポイ捨てをせずにゴミ箱のあるところまで手に持って移動してくれているのです。

石川県という殿様は庶民にゴミも捨てさせないのですか。早急にゴミ箱を設置することを求めます。

「綺麗な館内にゴミを捨てないで」は間違い

金沢は都市型テーマパーク!

トップページの観光メニューへ

行程はオーダーメイドです
金沢旅行での観光ガイドを承ります



鶴丸倉庫から本丸園地~三十間長屋へ

鶴の丸には国の重要文化財に指定されている鶴丸倉庫があります。建物自体は普通の倉庫ですが、白い外観と背景に広がる緑のコントラストは撮影ポイントのひとつです(トップ写真)。

鶴丸倉庫を過ぎると “山道” へと入っていきます。

その道は、かつて本丸が置かれていた本丸園地への散策路です。鶴の丸から本丸園地へと上って行くあたりは、私が個人的に五十間長屋を眺める一番好きなポイントです。

本丸園地への坂道から眺める五十間長屋

金沢城公園の見どころ#5

カップルに最高のお散歩コース

金沢城公園には石川門、鶴丸倉庫、三十間長屋の3つの重要文化財があり、その中の鶴丸倉庫と三十間長屋はとても良い雰囲気の坂道で結ばれています。カップルには最高のお散歩コースです。

鶴丸倉庫から三十間長屋へは上り坂、三十間長屋から鶴丸倉庫へは下り坂になります。

はじめて金沢城公園を訪れる方は、三の丸広場から橋爪門を通って二の丸広場に入り、二の丸から三十間長屋を経由して鶴の丸へと下りてくるルートがお薦めです。

三十間長屋から鶴の丸へは最高の散歩道

金沢城公園への行き方

金沢の地図が表示されない時は「リロード↺」

NEXT - 玉泉院丸庭園-金沢城公園に復元された庭園美

金沢城公園の関連ページ

金沢城公園の見どころ

金沢城公園への行き方


金沢城公園の周辺スポット

金沢城公園から他の観光名所へ

主要な観光名所は8つ+金沢駅

金沢旅行の予備知識 #2
金沢の強みは「城下町なのにお城が主役ではない」



ご旅行前に知りたい情報は?

金沢がイメージできるページです

1

金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

2

金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

3

バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

このサイトのトップページへ

金沢観光の-MENU-になります

時間を買う感覚でご活用を
金沢旅行での観光ガイドを承ります



  • この記事を書いた人
  • 最新記事

金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2017年5月7日