全国的に例年より早くお花見シーズンを迎えていますね。金沢も3月28日にはほぼ満開に近くなりました。例年ですと満開の頃に入学式となるのですが、今年は葉桜の入学式となりそうです。
それでは、2023年の桜が満開の金沢をご紹介しましょう。まず最初は金沢城公園の桜です。

▼
城内の桜スポットは内堀
金沢城公園で一番のお花見スポットは内堀です。内堀の桜並木は観光で訪れる方の導線から外れているため普段はほとんど人通りがないのですが、桜のシーズンだけは多くの花見客が歩いています。
かつては桜のトンネルだった内堀の桜並木は、5年ほど前に古い枝を切り落としたことから、しばらくは寂しげな並木道となっていましたが、新しい枝が少しずつ伸び、全盛期の景観に戻りつつあります。

▼
金沢城のお花見スポットはお堀通り
金沢城公園の城内については、内堀沿いに桜並木があるものの、全体的に見ると桜の本数は多くありません。金沢城のお花見の見どころは城外の石垣を覆う桜並木です。
かつて、金沢城には大手堀、いもり堀、百間堀、白鳥堀の4つのお堀がありました。大手堀以外は埋め立てられ道路や遊歩道となり、今では1周2.1kmのお堀通りとして地元の人たちのお散歩コースとなっています。
金沢城公園と兼六園を結ぶ石川橋は、石川県内外からの多くの花見客で大混雑になっていますが、お堀通りにはあまり人通りがありません。金沢で一番のお花見スポットでゆっくりと桜を鑑賞してください。

昔も今も金沢の桜は百間堀
実を言いますと、金沢には東京の千鳥ヶ淵のような全面ピンクとなる景観はあまりありません。街全体が「松」が主役みたいなところがあるからです。
その金沢で、金沢城公園と兼六園の間を走る百間堀 (ひゃっけんぼり)だけは素晴らしいお花見スポットです。ただ、普段から人気の観光スポットに地元の花見客が加わることから大混雑になるのが難点です。


大手堀
金沢城の正門に当たる大手門が面する大手堀は、金沢城のお堀の中で唯一埋め立てられなかったお堀で、藩政期の景観を残しています。
大手堀の桜並木は金沢でも有数の桜スポットでしたが、2年前に年老いた木を伐採し若い木に植え替えたことから、以前のような美しい桜並木となるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

▼
いもり堀は兼六園コートの跡地
金沢城の隠れた桜スポットがいもり堀です。金沢市民には子供の頃から見てきた景観なのですが、現代の観光ルートから少し外れていることから人通りもまばらで、ゆっくりと桜を楽しむことができます。
ちなみに、いもり堀の位置には、かつて兼六園コートというテニスコートがありました。第2回国民体育大会のテニス会場になったコートで、クレーコートが12面ありました。

薪の丸
観光客だけではなく、地元の人たちにもあまり知られていない眺望スポットが「薪の丸 (たきぎのまる)」です。藩政期には金沢城の資材置き場だったエリアで、金沢城の中で唯一石垣を上ることができます。
お城マニアの方には、ぜひお薦めしたいスポットです。

観光で訪れる方は茶店通りへ
観光で訪れる方は、兼六園の茶店通りから百間堀越しに石川門を眺めるのが良いでしょう。松の木の向こうにお花見のぼんぼりがあり、桜並木の向こうに石川門がそびえています。そこに青空が加わると最高の景観です。
兼六園からは、蓮池門口 (れんちもんぐち)という料金所から出てください。ちなみに、蓮池門口が兼六園の正門に当たります。

KANAZAWA Topics
金沢城公園の関連ページ
金沢城公園の見どころ
・金沢城の五十間長屋は「21世紀の築城」のシンボル
・金沢城の重要文化財は石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫
・石川門、河北門、橋爪門は金沢城を守った三御門
・金沢城の主なエリアは本丸・二の丸・三の丸・新丸
・本丸園地-天守があった金沢城本丸は自然の雑木林
・鶴の丸は五十間長屋が一番美しく見えるエリア
・玉泉院丸庭園-金沢城のお茶室・玉泉庵からの庭園美
金沢城公園への行き方
・金沢城公園への行き方
・金沢駅から金沢城公園への行き方
・近江町市場から金沢城公園への行き方
・兼六園から金沢城公園への行き方
・金沢21世紀美術館から金沢城公園への行き方
・ひがし茶屋街から金沢城公園への行き方
・主計町茶屋街から金沢城公園への行き方
・長町武家屋敷跡から金沢城公園への行き方
金沢城公園の周辺スポット
兼六園 | 西田家庭園玉泉園 | しいのき迎賓館 | 金沢能楽美術館 | 金沢21世紀美術館 | 石川四高記念文化交流館 | 香林坊 | 尾山神社
金沢城公園から他の観光名所へ
兼六園へ | 金沢21世紀美術館へ | 長町武家屋敷跡へ | 近江町市場へ | ひがし茶屋街へ | 主計町茶屋街へ
主要な観光名所は8つ+金沢駅
金沢駅 | 兼六園 | 金沢城公園 | ひがし茶屋街 | にし茶屋街 | 主計町茶屋街 | 長町武家屋敷跡 | 金沢21世紀美術館 | 近江町市場
▼