2018年2月14日付の北國新聞に、金沢市が国の指定名勝・成巽閣庭園の保存活用に乗り出し、庭園保存検討委員会が初めて開かれたという記事が掲載されていました。
記事によると、保存活用計画は、2017年2月に中庭と前庭が国の名勝に指定されたのを受け、歴史ある資産を次世代に継承しようというものです。
成巽閣は1863年(文久3年)に、13代加賀藩主の前田斉泰によって義理の母・眞龍院のために建てられた奥方御殿で、邸内にはいくつもの小さな庭園が設けられています。藩政期末期に築かれた主庭「飛鶴庭」は1929年(昭和4年)に国の名勝に指定されています。
昨年2月、明治初期に造られた「万年青の縁庭園」と、明治末期に造られた「つくしの縁庭園」の2つの中庭と、1909年(明治42年)に東宮時代の大正天皇の北陸行啓を機に整備された前庭が追加で名勝に指定されました。

成巽閣庭園では灯籠など劣化が進行
庭園保存検討委員会では、金沢市側から庭園の現状報告があり、古い庭木の植え替え、病害虫対策、劣化した石垣や土壁の修理、灌水施設の設置などが必要と説明がありました。
また、風化が進行している灯籠などは、できる限り既存のものを修理し、修理が困難な場合は、同じ石材から同質で色彩が似ている石材を使用して取り換える他、庭園の開放、公開、解説板の設置などの活用にも取り組むとの提案がありました。
学識経験者や造園業の関係者らで構成する委員からは「できるだけ現存するものを生かした修理をして欲しい」などの意見が出されました。金沢市は新年度に庭木などの調査を実施し、2018年1月の検討委員会で保存活用計画の最終案を取りまとめます。

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近年は外国人旅行者が多く見られます
成巽閣は、兼六園と本多の森の間に位置する施設で、近年は欧米からの観光客の姿が多く見られます。もしかすると、海外向けのガイドブックに、兼六園と合わせて見学することが推奨されているのかもしれませんね。
邸内の「万年青の縁庭園」と「つくしの縁庭園」の縁側には毛氈が敷かれており、欧米からの観光客が縁側に座ってゆっくりと庭園を眺める姿が見られます。
日本人よりも欧米人の方が庭園をゆっくりと眺めているようです。このことは、成巽閣に限らず金沢の他の旧家庭園でも見られる共通した傾向です。

さて、成巽閣には本多の森に面した入口と、兼六園と直結している入口の2カ所から入ることができます。
兼六園を隅から隅まで見学される方でしたら、随身坂口の近くにある赤い門に気付かれることと思います。その赤門が成巽閣への連絡口です。兼六園から入館する場合は、見学後は兼六園に戻ることができます。
なお、成巽閣への入館料は700円です。ご興味のある方は、どうぞ立ち寄ってみてください。

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