金沢21世紀美術館の無料ゾーンで「POP-UP-ART」開催中

有料展示室が休館中の金沢21世紀美術館で、館内の無料ゾーンを活用した展示会「POP UP ART」が開催されています。この展示会は、館内の無料ゾーンの14カ所にアート作品を展示しているもので、当然ですが観覧無料です。

チケット売り場に展示されている作品「A」から右回りに、キッズスタジオ、アートライブラリー、タレルの部屋、市民ギャラリー、地下への階段スペースを経由して、光庭の作品「L」まで11人の作家による計14作品を楽しめるようになっています。

また、普段は入室禁止となっているプロジェクト工房も開放され、個性的なアート作品が展示されています。

「POP UP ART」の会期は7月15日(日)までですが、6月22日(土)からの有料ゾーンの再開準備のため、一部の作品は6月9日(日)と6月16日(日)までが展示期間となっています。

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館内で自転車に乗れます

今回の展示で最も興味深い作品は、チケット売り場に展示されている4台の三輪車です。正確には三輪自転車というのかもしれませんが、アートを被った三輪車に乗って館内を散策できるのです。

走行ルートは、チケット売り場前から柿木畠口の先にある茶色の絨毯までの折り返しルートで、ドライブサポーターの歩く速度に合わせて三輪車を走らせることができます。1グループにつき1台のみですがお連れ様同士でドライバーを交代できます。

興味深いのは、注意事項に「館内の別のお客様に写真を撮られることがあります。ドライブサポーターが撮影行為を注意することはありません…」と記されていることです。作品の多くが撮影okの21美では、お客様が運転する三輪車もアート作品なのです。

ただし、サドルとペダルの位置が離れていて子供だと足が届かないので、年齢制限が中学生以上、身長制限が150cm以上となっています。6月16日(日)まで展示されています。

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館内の無料ゾーンをひと回りしながら、アート作品を見つけるのも楽しいかと思います。以下に、私が面白いと思った作品を何点かご紹介します。

金沢21世紀美術館には「プロジェクト工房」と名付けられた制作スタジオがあります。制作スタジオですので、通常はアーティスト関係者以外は入れないのですが、有料展示室が閉鎖されていることから特別に一般開放されています。

なお、プロジェクト工房の開放期間は、有料展示室が再開される約2週間前の6月9日(日)までです。

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現在の21美は、有料ゾーンにある人気の『スイミング・プール』の地下部は閉鎖されているものの、ガラス越しにプールの地上部は見ることができます。その『スイミング・プール』については、6月22日(土)から再開の予定です。

私は県外からお越しになる方を21美にご案内することがありますが、有料ゾーンに入るお客様は少数です。8割くらいの方には無料ゾーンのみをご案内しています。そして、無料ゾーンだけでも満足していただいています。

認知度がぐんぐん高まっている『タレルの部屋』をはじめ、雲を測る男、友禅柄のリクライニングチェア、スケルトンの油圧式エレベーター、ウサギの椅子など、21美は無料ゾーンだけでも楽しめるアート広場です。

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