主計町茶屋街-topics-

主計町の町屋旅館・菊乃やが「お座敷+お茶会」を企画

2023年2月1日

本日は、金沢の和文化を表現する街・主計町ならではのイベントをご紹介します。

企画運営するのは主計町茶屋街の町屋旅館「菊乃や」で、イベントの名称は「Geisha and Tea Ceremony」。英語のタイトルからも分かるとおり、金沢を訪れる欧米からの観光客がメインターゲットのようです。

ただ、菊乃やのオーナーさんによると、日本人の方も参加可能とのことですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

菊乃やは暗がり坂を下って右手奥



前半はお茶会、後半はお座敷

ご案内の「Geisha and Tea Ceremony」は、タイトルのとおり芸者と抹茶のイベントです。まず、高橋勇太さんのお点前による茶会で和菓子と抹茶を堪能していただいた後、お座敷に移動して金沢芸妓の演目が披露されます。

演目を披露するのは、主計町茶屋街のお茶屋「み笑」の女将の笑弥さん。若い頃の笑弥さんはCDデビューをしたジャズシンガーでした。そして、金沢のシネマ通ご用達の映画館「シネモンド」の支配人を務めた後に芸妓の道に進みました。

お茶会&お座敷の所要時間は90分を予定しています。90分というのは、金沢の花柳界では「線香2本」と評される長さで、一般的なお座敷遊びの所要時間です。

演目を披露してくれるのは笑弥さん

開催概要

Geisha and Tea Ceremony

場所:主計町・町屋旅館 菊乃や

期日:3月29日(水)、31日(金)、4月3日(月)、5日(水)、7日(金)、13日(木)、19日(水)

時間:12時30分~14時 (90分)

料金:14,300円 (消費税込み)

人数:最大20名

予約:下記ホームページから予約

予約・お問い合わせ (外部リンク)
ART OF GEISHA KANAZAWA プロジェクト事務局

金沢の和文化を体感 -写真提供 菊乃や-

お客様は1日1組です
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東京では芸者、金沢では芸妓

今回の「Geisha and Tea Ceremony」で、主催する「菊乃や」のオーナーさんの苦心が窺えるのが “Geisha” という単語です。

日本を訪れる欧米の人たちの間では、Geishaは“Budo”や“Maccha”とともによく知られる単語ですが、実は、夜のお座敷で伝統芸能を披露する女性の呼び方は、それぞれの土地によって微妙に違います。

私たち日本人の間では芸者という呼び方が最も知られていますが、芸者というのは東京の花街での呼び方なのです。例えば、京都では見習いの若い女性を舞妓、舞妓はんが一人前になると芸妓 (げいこ)と呼びます。

金沢では、お座敷で伝統芸能を披露する女性のことを芸妓と呼びます。正式には「げいぎ」と読み、普段の会話の中では「げいこ」という言い方をします。ちなみに、芸妓さんたちは自分のことを「げいこ」と呼びます。

開催は桜の時期。写真左の暖簾が菊乃や

ここにも職人の街のこだわり

これが商人の街でしたら、海外からのお客さんがお金を落としてくれるのだったら別に芸者でも良いじゃないか、となるのですが、職人の街・金沢では、芸妓という呼び方にこだわります。お客様の前に出るのは芸者ではなく芸妓なのです。

でも、Geigiと銘打っても欧米からのお客様にはイメージできませんよね。そこで、菊乃やではリーフレットの見出しに「芸者」を前面に出しながらも、以下のように、サブタイトルに「金沢芸妓のパフォーマンス」と記しています。

「Geisha and Tea Ceremony -Kanazawa Geigi's Performance and Tea Ceremony with a Tea master-」

芸者と芸妓は同じだけど、日本では都市によって呼び方が違うのだと教えてあげることは、知的好奇心が旺盛な欧米からの観光客に対して良いサービスとなるのではないでしょうか。

菊乃やの前の路地は和の情緒たっぷり

金沢は都市型テーマパーク!

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行程はオーダーメイドです
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菊乃やは暗がり坂を下ってすぐ

近年、主計町茶屋街では空いた町家を旅館として活用するのがトレンドで、今回ご紹介の「菊乃や」は主計町で最初にオープンした町屋旅館です。と言いますか、金沢市内でも第一号の町屋旅館で、金沢の町家再生のモデルケースとなりました。

菊乃やは抜群の撮影スポットの暗がり坂を下ってすぐ右手に位置しています。

金沢の茶屋街の特長である紅柄格子の風情ある外観が、情緒豊かな加賀百万石の城下町・金沢の夜を期待させてくれます。非日常を体感したい日本人観光客とともに、金沢の和文化に触れたい海外からの観光客に大人気の宿泊施設です。

私もぜひ参加したいものです。なお、菊乃やのホームページは以下のとおりです。

外部リンク
町屋旅館「菊乃や」ホームページ

中庭に茶屋建築らしさ -写真提供 菊乃や-

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主要な観光名所は8つ+金沢駅



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1

金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

3

バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

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