2018.3.29掲載
今年の冬の金沢は何年かに一度の大雪に見舞われ、金沢では珍しく氷点下の日が何日も続きました。
街中が銀世界で覆われていた頃は、桜の開花が例年よりも遅くなるのではないかと思われていましたが、3月に入ってから暖かい日が続いたことから、太平洋側と同じく例年よりも早い開花になりました。
本日、3月29日の午前中に金沢で開花宣言が出ました。平年に比べて6日早い開花です。このページでは、2017年の桜の写真とともに、金沢のお花見スポットをご紹介しましょう。
毎年、桜の季節になると金沢人たちは兼六園と金沢城の周辺に集まってきます。観光で訪れる方に、まずお薦めしたいのが兼六園と金沢城公園の間にある百間堀(ひゃっけんぼり)です。藩政期には溢れるほどの水で満ちていたお堀は、今では金沢の幹線道路のひとつです。
金沢のお花見スポットは兼六園周辺
百間堀と並行して走る蓮池門通り(れんちもんどおり)と茶店通りもお奨めのスポットです。
この2つの通りの名物は「ぼんぼり」で、ぼんぼり越しに見える金沢城の城壁と満開の桜とのコントラストは絶好の撮影スポットです。桜並木は、蓮池門通りと茶店通りから兼六園の桂坂口を過ぎて紺屋坂へと続きます。
石川橋は大混雑になります
兼六園の桂坂口と、金沢城公園の石川門を結ぶ石川橋もインスタ映えスポットです。この橋は普段でも人気の撮影スポットですが、桜が満開の日は、さらに多くの方がカメラを構えています。
お花見ということで言えば、兼六園の中に入るよりも、兼六園の周辺の方が堪能できるのではないかと思います。
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兼六園では桜ヶ岡、眺望台、曲水沿い
日本三名園のひとつに数えられる兼六園の桜スポットは、桜ヶ岡、眺望台、曲水の3カ所です。
桂坂口から兼六園に入園し、かなり急な坂道を上り、坂道を登り切るあたりが桜ヶ岡で、桂坂を上り切ると左手が眺望台です。
兼六園の園内では、桜の木よりも松の木の方が目立っていますので、一面ピンク色という景色を期待されていた方は、少しがっかりされるかもしれません。
ただし、坂上の広大なエリアを逆S字に流れる「曲水」と呼ばれる小川沿い桜並木は、堪能していただけるのではないでしょうか。
満開の兼六園は無料開放です
兼六園では桜が見頃の観桜期には無料開放されます。2018年の無料開放期間は、3月31日(土)~4月8日(日)の9日間で、開園時間は朝7時から夜9時30分です。
なお、午後6時から閉園まではライトアップされますので、夜桜見物に訪れるのもお奨めです。
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浅野川沿いと犀川沿いの桜も綺麗です
兼六園の周辺以外で桜を楽しまれる方は、浅野川沿いの「秋聲のみち」「鏡花のみち」と、犀川沿いの「犀星のみち」がお薦めです。
それぞれの散歩道は金沢の三茶屋街の近くに位置し、秋聲のみちは「ひがし茶屋街」から路地をひとつ越えたところに、鏡花のみちは主計町茶屋街の表通りに、犀星のみちは「にし茶屋街」から徒歩5分少々のところにあります。
中でも「鏡花のみち」と名付けられている主計町茶屋街の表通りは、満開の桜と茶屋建築の建物が絶妙にマッチしています。
「秋聲のみち」と「犀星のみち」では川原に降りることができますので、せせらぎを聞きながら、時間を忘れてゆっくりと散策されるのもいいでしょう。
また、川沿いの桜並木は、橋から眺めるのも綺麗です。浅野川沿いでしたら梅ノ橋、浅野川大橋、中の橋からの、犀川沿いでしたら犀川大橋と桜橋からの眺めを満喫してください。
桜だけではないのが金沢の特徴
金沢でも桜の名所がいくつかありますが、中心部の観光エリアには、東京の千鳥ヶ淵のように360°どこをみてもピンク一色という光景はありません。
例えば、兼六園の主役は桜ではなく松ですし、香林坊と兼六園を結ぶ百万石通り(旧広坂通り)では、中央分離帯には桜並木が続くのですが、歩道沿いに植えられているのはケヤキです。
桜の木をマツ、ケヤキ、カエデなどと融合させて街中の景観を作ってきたのは、藩政期から明治~大正~昭和にかけて、金沢の街づくりに携わってきた人たちの価値観だったのかもしれませんね。
お花見シーズンの金沢観光では、花見だんごを食べ比べるのもお奨めです。
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